運命の備忘録。 -68ページ目

儀式2。

一年間を過ごして結局のところ自分は

何も知ることができていなかったのだと

気持ち悪くなるくらい思い知らされて。


不思議と、喪失感は少なくて

昔話に一人花を咲かせることが

思っていた以上に心地よかった。


決して、思い出に昇華できたわけではなく。

想いの温度は何も変わらない。

時間が積み重なることで

現実を突きつけられれば、

苦しさは増していくのかもしれない。


何一つ、共有することはできなかった。

それが何よりくやしく、はがゆい。


こころの奥底から向けていた想いを

次に同じ温度で浸せるようになるのは

いつのことになるか。

儀式。

全ての記録を消して、

1年間知らなかったことをまとめて知る。



あとは涙が流せれば完璧かしら。

さいご。

1年。



驚くほど予想していた通りの終わり方。





胸の苦しさの割に

涙なんて一向に出る気配がないのは

4日間の心の準備のおかげか、

その程度にすぎなかったのか。

そんなはずはないことは分かってる。



頭が働かない。