皆さん、こんにちは。
レゾナンスリーディング渡邊康弘です。

本日の1冊はですね。『即!ビジネスで使える、新聞記者式 伝わる文章術』という1冊です。



本書の著者は、日本経済新聞社の白鳥和生さん。 
この著者は、現在、日本経済新聞社にて、編集総合編集センターで調査グループ次長を務められている方はですね。
1990年に、日本経済新聞社、入社して編集局記者として、小売卸物流、外食食品メーカー、流通政策の取材を。 長く担当してきたそうです。日経MJですねのデスクをへてですね。2014年調査部次長。そこから2021年からですね。現職というところになっております。

日経新聞記者として、30年にわたり、延べ1万もの記事を書いてきたその経験から、誰もが納得する文書を早く正確に記述を公開している一冊。

ロジックに文章を書きたい、伝えたい文章があるという方にはですね。オススメの1冊です。 

結局、この本の中で何を伝えているかというと、伝わる3つの要素をあげています。
ファクト(事実)、ロジック(論理)、データ(数字)。この3つを挙げておりまして、ファクト、ロジック、データを通じてですね。どういう風に伝えていくのかというのが書かれている1冊になっております。

個人的に、ロジカルな文章術としてはですね。新聞記者の書かれた本の中でも、わかりやすい1冊なんじゃないかなと思います。 

本書の中、多くの方が使えると思ったところはですね。
やっぱりその書き始める際にですね、準備をするという点ですね。

結構キーボードとかペンとか、書こうとしても書けないって人いますよね。
そういう方には、最初に書く前に、どういうものが必要なのかなとか、どういうこと書きたいのかなっていうのを、「箇条書き」にしてみること。 

その箇条書きにしたもとに、整理する。整理は、原因⇔結果、傾向⇔対策メリット⇔デメリットというですね、対立軸で行ってみると整理しやすいそうです。

6W 3Hなぜ、誰が、何を、どこで、いつ、誰に、どのように、どのくらい、いくらで?というですね。 この視点で具体化をしていくと書きやすい。
一文に一要素、主語と述語を近づける。 「が」でつながない。形容詞を使わない。

形容詞を使うと、曖昧な言葉になってしまうので。 形容詞をなるべく使わないと、まあ、例えば、「おいしい」ということでも、「出汁の風味が鼻を抜けるとか」、「昔、おばあちゃんが作ってくれた味」とかですね。そういう感じにしていくっていうね。

基本的なことが書かれています。わかりやすい文章を伝えやすい文章というのは、1文を長くしないで短くして行くと言うことがすごく大事。やっぱり、何を伝えたいのかって明確にして、説明しなくていいものを削ったり、重複を削る。

論理的な文章の書き方では、SDSやPREP。という方法だったり、OPQA法を薦めています。これは、経営コンサルタント山崎康司先生の方法。
OPQA法は、「Objective」望ましい状況、「Problem 」問題現状とobjectiveとのギャップ「Question」読み手の疑問、「Answer」答え、文章のメッセージという流れで書くといいといっています。

ファクトの活用について、「ファクト集める」、「ファクトを読み解く」、「ファクトで判断する」、「ファクトを主張する」という能力が求められる。
ファクトを集めるというのは事実にもとづく思考の前段階として、まずは必要となる材料を集める。
ファクトを読み解くは、そのファクトの課題に対する意味合いを発見するための方法
ファクトで判断するという情報なのか、悪い情報なのかを考えて決めるためのスキル
ファクトで主張するは、ファクトとは何を何かを主張する時に、ファクトを的確に使いこなすその説得量を高めるスキル

わかりやすい流れになっているかなと思いました。

この方、やっぱり日経新聞の型なのでデータをです。どういうふうに見るのかっていうところで、第6章のデータの集め方と使いかたはですね。まあ当たり前なんですけど、すごくですね。大事なことがいっぱい載っておりました。
 どういうふうに、情報データを取ってくるのか、仮説の立て方というのも学べるかなと思います。何よりえっとここですね。
データ=ファクターだと鵜呑みにするのは危険だと言う風に伝えておりまして、データの中にファクト(客観的事実)だけではなく、オピニオンを収集して行く場合が往々にある。

「ファクト」なのか「オピニオン」なのかをきっちりと区別するということ。多くの部分をいかには「ファクト」で裏付けているのか?これがデータを正しく理解し、使いこなす非常に重要な方法だというふうにゆっていますね。 

わかりやすい1冊になっているので、理性的に、論理的に何か物事を伝えたい方は、ぜひ1読してみる価値があるんじゃないかなと思います。