松浦ブログ -6ページ目

小さくなる日本・・・・。

少し前に政府から直近の経済成長率が発表されました。


GDP7-9月期マイナス0.2%


確か今年の4-6月期もマイナス0・2%成長だったと思うので


二期連続のマイナス成長ということになります。


これで2014年、2015年と2年連続で景気後退したということが確定しました。


2014年4月に施行した消費税8%がこの世の中にもたらした効果がまさに


上記の数字になるわけです。


安倍政権が発足して直ぐに始めた日銀の金融緩和・・・。


出だしは好調で20年近く硬直していた金融相場に新たな動きが見られ


少しづつではありましたがその効果は徐々に国内景気に還元されて


いくかに見えました、がしかし結果は見事に裏切られてしまいました。


2014年4—6月期のマイナス成長から始まり今日まで一度として景気が


好転することはありませんでした。これで如何に消費増税が国内景気を


脅かす存在になるかを改めて認識した次第なのですが・・・。


それでも政府、財務省はこれまで通り2017年4月に消費税を更に2%上げ


10%にする方針を曲げようとしません。もはや何を考えてるのか理解不能。


これ以上国内景気を悪化させて誰が喜ぶのでしょうか?


少しでも国民負担を軽くするように軽減税率を導入しようだとか


低所得者にのみ向けた一度きりの小額給付をするだとか・・・


もううんざりするような話しか出てきません。


日本の財政が良くないのはすでに誰もが知る事実。


収入と支出が合ってないわけです。


少ない収入に対し大きな支出が続くこの国の台所事情は確かに大変。


だから収入を増やして支出を抑えようと考えるのはごく自然の考え。


でもだから消費税を上げる!では違う気がする。


まず消費税を上げる前に税収の元となる需要、消費を増やすことが先決。


そして支出を減らす=緊縮財政とも違う気がする。


緊縮財政の中身を覗くと公共事業の削減、診療報酬の引き下げ、介護報酬の


引き下げなど目先の損得だけに焦点を当てたものばかり。


公共事業の全てを正しいとは言いませんが、公共事業は国の財源を元に


市場に大きな雇用や消費を生むことができます。その雇用や消費は回り回って


また税収に還元されるわけで、デフレ時代の今、企業が設備投資を控えたり


雇用規模を制限している時代に、公共事業なくして市場の活性化はありえない


わけです。特に昨今の国内インフラの大半は老朽化に悩んでいるわけで


一度作ったモノを補強したり作り替えたりしていかないといけない時代にあります。


更に近年頻発する自然災害に向けた防災の為の公共事業もたくさんあります。


診療報酬の見直しにおいても医者のなり手が少ない時代に、見る患者の数や


クレームの数が増える一方、報酬だけは下げられて行くのであれば日本の医療に


従事する人の数は今後も減っていく一方のような気がします。介護報酬も全く


同じ理由です。民主時代にあった事業仕分けをより透明性を持たせてやる


必要があるのではないでしょうか。必要か否かの基準をもっと明確にすべきです。


そして現状掛かってくる経費を今以上に削減できないのであれば


税収を増やすしかないわけです。ただし、先程も言ったようにそれにはまず


市場の回復が先決です。国内の需要や消費が十分に回復し、


人々が今より若干でも豊かさを感じられるようになってからの話。


いくら日本の一流企業が最高売上を叩き出そうと、今のように設備投資を


控え続けている状態であればそれは十分ではないということ。


そしてこの現状を踏まえた上で日銀がいくら金融緩和をしたところで


国内における需要が伸びることはほぼほぼありません。


日銀が買い続けているモノは国債であり、この国で生産されたモノや


サービスが買われているわけではないので国内需要が伸びることは


ないのです。せっかく金融緩和で増やした何十兆円ものお金も結局


日銀の当座預金の中に眠ってしまっている以上、どうやっても景気回復


なんて叶わぬ夢になってしまうわけです。そして形だけトライした


景気回復策の上に財政健全化の為の消費増税をまともにやられた日には


当然景気は悪くなるに決まっています。


この国は一体いつまでこんな事を続けるつもりなんだろう?


このままいけば本当に将来世代には負の遺産しか残さないことになって


しまいます。


本気で景気回復を目指すのであれば消費減税を行い国民の消費喚起を


呼び起こし、貯めることより消費することが如何に大切であるかを訴えるべき


だと思います。


消費があってこその景気回復です。










この考えれば誰にでもわかる当たり前の事を


国内景気が浮上しきっていない今行うのは愚の骨頂でしかない





グローバル化が呼ぶ闇・・・。

今年も残すところ僅かとなってきました・・・が


それにしても近年、テロ、内戦、紛争など物騒な言葉を


本当によく耳にするようになりました。つい先日もフランスは


パリ中心部において凄惨なテロ事件が起きたばかり。


シリアの内戦から避難民が大量に押し寄せてくるヨーロッパ諸国に


おいて、市場は何かと不安定な時期だったりする中で起きた今回のテロ事件。


国、街、人とどの単位においても不安を口にせずにはいられないそんな


状況になりつつあります。


いつの時代も人の世から争いごとがなくなることはないのは事実・・・。


しかし、過去の戦争と大きく違うのは国同士の戦い、目に見えてわかる


相手との戦いから、目に見えない者たちとの戦いに変わっていったこと


だと思う。現在、イスラム国と呼ばれる集団がこれら戦いの中心に位置して


いると言われているけど、実際はどこまでの関与をしているのかなんて


遠く離れた島国に生きる我々にはわかるはずもない。


ただテロを実行する人たちが世界中のあらゆるところに存在するということ。


聞けば今回の実行犯の中には同じフランス人も加わっていたりもするわけで


単純に肌の色や言葉の違いだけではもはや見分けもつかないのが現状。


そんな中どうやってテロを未然に防ぐ事ができるのか?


これまで中東で起きていた紛争の大半は宗教的思想の隔たりや


中東の石油など利権を巡る争いから起こる紛争が大半かと思っていた。


しかし、近年に見る争いごとの多くはこういった大きな枠組みとはまた違う


もっと個人的な思想や感情を背景に起こした争いごとのように見える。


というかそういう感情を持った個人がSNSなどのソーシャルメディアを通じて


一体となった存在がイスラム国ということなんじゃないかと思う。


社会に対する不満や恐れ、将来に対する悲観や絶望、これまで個人の


心のうちで留めていた不平や不満のはけ口を吐き出せる環境が生まれ、


そこで出来た繋がりが時にテロリストへの第一歩に繋がっていたりする


のかもしれない。個人の不平や不満、不平等さをいくら口にしたところで


なんの大義も生まれない。けど、仮にそこに最もらしい大義を口にできるような


コミニティーや繋がりを持てたとすれば、時に人は水を得た魚のごとく


勢いづいてしまうのえはないだろうか?!


それが昨今のテロや数多の殺害事件に繋がっているのであればなんとも


許しがたい現実の数々。


しかしそうは言ってはみたものの、今の経済の仕組みで生まれる


超絶格差社会において不平や不満を口にする者の数が増えてしまうのは


ごく自然なことであり、それがインターネットやSNSを通じ


情報の共有があらゆる場所で可能となってしまう以上、このような副作用が


出てしまうのも当たり前なのかもしれない。


TPPだFTAだとグローバル化の一途をたどろうとする世界経済ですが


それに合わせてきっちり犯罪や争いごとまでグローバル化されている事実を


我々は忘れてはならないと思います。


何事も行き過ぎは身体に良くないのと同じで、行き過ぎたグローバル化は


人類にとって受けるメリット以上に大きなダメージを被ることに違いありません。



今年も残すところ7週間程度、どうか世の中が平和であることを切に願っています。




偽装・・・・。

しばらくブログを放置しておりました。



最近は地方へ出向く機会が増えPCの前に座る時間が


少なくなっていた事もありついブログの更新を忘れて


しまいます。ただ日々の政治や経済情勢に関しては常に


目を光らせており、個人的に思いふけることも多々あります。


最近で気になるのは「偽装」ですかね!?


VWや東芝、三井不動産や旭化成、タカタのエアバック等等


信頼と実績を重ねて今日まで来たはずの超一流大手の度重なる不祥事。


ここまでデカくなった企業の内側では今一体何が起きているのか?


これではまるで孔子の書の教えの一節に出てくる伝説の怪物「トン」では


ないかと皮肉りたくなる。ちなみに「トン」とは巨大で欲深く、なんでも、鉄も石も


山もすべて喰らって闇、無 だけを残すという。 果ては自分自身すらも


食べてしまうという。


小さい頃は大きくなることだけを考えて生きていけば良いモノを、大きくなりすぎると


今度はその巨体を維持していくためにこれまで以上の生き方を考えていかなくては


ならなくなる。何かあった時の対処には、それに見合うだけのデカさと資金力が


あって然るべきで、稼いでも稼いでも結局誰も満たされることがない、そんな仕組みに


なってしまっているような気がします。


一度市場で何か問題が起きれば何千億、何兆、何十兆と金がかかってしまう


ビジネスってもはや正常と言えるのでしょうか?


それともお金で解決できているうちはこれで良しとすべきなのでしょうか?


なんとも不思議な世界に生きている気がします。