AB = -BA となる Matrix の組はいくつあるのか?
私は最初これを要素の問題とみて,それを満たすものの条件がみつかるかもしれないと考えた.つまり,
これらが等しいとしてその条件を使おうとした.しかし,あまりに様々な場合がでてきてしまい,私は正しいことをしている自信がなくなった.
次の方法は matlab/octave を使うことだ.ここで問題を簡単にするために次の条件を入れた.
行列の要素は {-1,0,1} に限る.
アルゴリズムは generate and test 法であり,6561通り(= 3^4 3^4)の全ての組合せを生成し,AB=-BA (ただし,AB=0 を除く)の行列を列挙する.私は組合せではなく,順列を生成したため,全ての組合せを単に数えると,組として同じものを二度数えてしまう.しかし二度数えるとわかっているので,半分にする.(たとえば,前回の Blog の Equation(1) の D = B, E = A とした時,AB と DE を別の解答としてしまう.)
結果は,112 であったので,56 の条件を満たす行列の組をみつけることができた.
Introduction to Linear Algebra by Gilbert Strang
Chapter 2, Section 4, Problem 22
概要
私が Gilbert Strang の Introduction to Linear Algebra 4th ed. の第 2 章4 節,問題 22,「DE = -ED (ただし,DE = 0 は除く) となる行列を試行錯誤によってみつけよ.」の解答を得た後,次の疑問が生まれた.「いったいいくつのこのような行列の組があるのだろう?」私は 56 という解答を得た.この話を友人の Marco にしたところ,彼は「そのような行列を可視化できるか」という質問を私に投げかけた.この疑問に対する一応の解答が得られたので,ここで述べる.
Linear Algebra, 2.4, Problem 22
Gilbert Strang の Introduction to Linear Algebra 4th ed.の問題にはいくつも面白いものがある.たとえば,第2章4節の問題 22 には,
By trial and error find real nonzero 2 by 2 matrices such that
A^2 = -I, BC = 0, DE = -ED (not allowing DE = 0)
これは,
試行錯誤で次の条件を満たす 2x2 の行列を求めよ
A^2 = -I, BC = 0, DE = -ED (ただし,DE = 0 は除く)
という問題がある.私は試行錯誤によって,
Equation(1)
の解を得た.本の解答には別の matrix があり,そこに一つのコメントがあった.You can find more examples (p.521). (他にもこのような例をみつけることができる.)
それを見て私は思った.このような行列はいったいいくつあるのだろうか?
つづく
Chapter 2, Section 4, Problem 22
概要
私が Gilbert Strang の Introduction to Linear Algebra 4th ed. の第 2 章4 節,問題 22,「DE = -ED (ただし,DE = 0 は除く) となる行列を試行錯誤によってみつけよ.」の解答を得た後,次の疑問が生まれた.「いったいいくつのこのような行列の組があるのだろう?」私は 56 という解答を得た.この話を友人の Marco にしたところ,彼は「そのような行列を可視化できるか」という質問を私に投げかけた.この疑問に対する一応の解答が得られたので,ここで述べる.
Linear Algebra, 2.4, Problem 22
Gilbert Strang の Introduction to Linear Algebra 4th ed.の問題にはいくつも面白いものがある.たとえば,第2章4節の問題 22 には,
By trial and error find real nonzero 2 by 2 matrices such that
A^2 = -I, BC = 0, DE = -ED (not allowing DE = 0)
これは,
試行錯誤で次の条件を満たす 2x2 の行列を求めよ
A^2 = -I, BC = 0, DE = -ED (ただし,DE = 0 は除く)
という問題がある.私は試行錯誤によって,
Equation(1)
の解を得た.本の解答には別の matrix があり,そこに一つのコメントがあった.You can find more examples (p.521). (他にもこのような例をみつけることができる.)
それを見て私は思った.このような行列はいったいいくつあるのだろうか?
つづく
たまたまみつけた迷路ソルバ.
http://www.mathworks.com/matlabcentral/fileexchange/27175-mazesolution
通常はスタート地点から右手を壁につけて進むという手法だが,これは図形的に解くという面白い手法のようだ.
ちょっと理解が足らないとは思うが,どうやら次のようにして迷路を解くらしい.
仮定: 解となる道は一つだけ.つまり,トポロジ的には壁が2つのコンポーネントになっている.
1. モーフォロジカル演算(上下左右につながっているピクセルを見つけるとか,その領域を広げるなどの演算)を用いて2つの壁を分離する.
2. 2つの壁をモーフォロジカル演算にて道の幅だけ広げる.
3. AND 領域が答えである.
Cool だ.
http://www.mathworks.com/matlabcentral/fileexchange/27175-mazesolution
通常はスタート地点から右手を壁につけて進むという手法だが,これは図形的に解くという面白い手法のようだ.
ちょっと理解が足らないとは思うが,どうやら次のようにして迷路を解くらしい.
仮定: 解となる道は一つだけ.つまり,トポロジ的には壁が2つのコンポーネントになっている.
1. モーフォロジカル演算(上下左右につながっているピクセルを見つけるとか,その領域を広げるなどの演算)を用いて2つの壁を分離する.
2. 2つの壁をモーフォロジカル演算にて道の幅だけ広げる.
3. AND 領域が答えである.
Cool だ.
