恋愛手帳 -29ページ目

救世主(笑)

その子は一年から同じクラスだった男子。

入学式当日から変でクラス全員を引かせた最強の肝の持ち主。K君としよう。

つかみを間違えて可哀想なことに、クラス全員の女子を敵に回してしまったK君。それ以降、どの子に話しかけても変人扱いされてしまう。

でも、私は意外とその個性的で度胸ある所が気になった。以前にもたまたま好きな人がクラスで嫌われていたという過去があったので、実際に話して見なければ分からないと思っていた。

実はこの入学式のギャグは後で分かるのだが、友人が小声で言ったオヤジギャグが余りに酷くてを復唱したのが原因のようだった。

さて、このK君は事あるごとに話しかけてくれる。まんざら悪い気分もしなくて、密かに嬉しいなあって思った。友達として接してもらうことはあっても男の子にちやほや優しくされたりすることはなかったから。
ついつい、授業中無邪気に疲れて爆睡してるのを見ると、起こしてあげたりした。すると彼の友達も皆親切な人達ばかりで直ぐに仲良くなった。私が仲良くなると、女の子の友達もすぐに打ち解けて、クラスの殆どが男女関係なく仲良くなり、殺伐とした雰囲気がなくなった。その頃マンガを貸すのが流行っていた。彼が貸してくれたのが「ワンピース」まるで主人公のルフィーのように、清々しくて良い奴だなあ~!そうか、ルフィーも男の子としてかっこ良かったんだなあ~と気づいた←失礼な話だけど(笑)
うちの学校は授業とホームルームのクラスを分けている。仲良くなった全員がホームルームのクラスも一緒だった。ホームルームも殺伐としていたのだが、授業の仲良しな友達だけは気取らないので一日中終わるまで楽しかった。
残念な事に塾の友達の子とは和気あいあいとは行かなかったのだが、K君の持ち前の明るさが電線してか、二三年はクラス替えをしないせいもあってか、高校が終わるまでには和やかになった。

二年の終わり、バレンタイン、私はチョコをプレゼントする。それは授業クラスの仲良し男女問わず、みんなで石畳チョコを分けて。今まで一番美味しかった気がした。K君に感謝だ。そして、塾にも持っていく。それは気になっていたあの子へ。誕生日プレゼントに塾でささやかなクリップをくれた。毎週お世話になった。帰りの電車ではいつも話を聞いてくれた。旧友も勿論だけど、気がつけばいつも側にいてくれた。修学旅行のクルージングの夜も探した。特別な夜だから話せるかもと。その時私に光が差した

隠れ蓑(みの)

凄く親しげな瞳に見つめられた。

何ヶ月ぶりかだろう。居心地のよい場所だ。

普段、面白い事を言おうとか、ドジで天然な事をネタにしないとと、常に考えなきゃと思っていたけど、そこではいる人皆が自然に笑ってくれた。なんて言うか、お互いがお互いを気遣っている、大切に思っている、そんな場所だった。そこでは私は「普通の人」でいられた。勿論、抜けてるところはあったのだが(笑)ウケ狙いじゃない自分でいられたし、馬鹿にされないで一人の人として尊重して貰えた。
だからいつまでも居たかった。また一週間に一度の付き合いだけど、それが楽しみで毎日高校も頑張れた。

高校ではテニス部のイジメが表面化してきた。レギュラー争いから次第に殺気だったのと、先輩がいなくなってから監視の目が行き届かなくなったからやることが酷くエスカレートした。

本人の聞こえるところで暴言を吐く。せせら笑いが聞こえる。
そんな人達に勝つため厳しく打ち返すから気に入らないのか余計に酷くなる。
やられてる本人は至って気にしないのか、開き直ってとぼけているのか分からないが、そんな様子にイジメてる方は益々容赦がない。調整してた私も疲れてきた。ついに距離を置きたくなって逃げ出した。
私以外味方がいない友達…見捨てたら、もう、友達じゃないのに。

そんな私はイジメてる側に入ることが出来る訳もなく、精神的にギリギリになった。でも、精神より先に体がダウンした。

無理なダイエットのせいだった。でも、仲間を置いてやめるのが忍びないのと悔しいので部活をやめる決断が出来なかったのを後押ししてくれた。


1人で帰っていると、後ろからものすごい勢いで駆けてくる。

「待って~!!!」その子だった。

「ちょっとだけでいいから話させて。」

ほんとは自分のせいなのに・・・そう思ってすごくやったことを後悔した。ちょうどロッテリアの前だったので

「いいよ~。そこで話そう」そういうと友達はほっとした顔をした。

注文をとって、人のいない二階席に座ると、友達はぽろぽろ涙を流して泣き出した。

「最近ぜんぜん話してくれないから、もう、だめだと思った!」

「そんなことないよぉ~。」笑って答えたけど、私は嫌なやつだ、心の中では複雑だった。結局自分を守りたくて逃げ出したのだから。でも、結局中途半端だからこうやって友達を傷つけているのだろう。やっぱりやりすぎだったと思った。部活の人たちが怖かったけど、どうせもうやめるのだから。やっぱり謝ろう。


平謝りするしかなかった。そんな私なのに、この友人は許してくれるのだ。

見捨てたりしたのに。


退部届けを出した。丁度卒業写真の撮影があるとか言ってたけど、そんなもん今更行ける訳ないとおもった。
「行かないの?」と友達から誘われたけど、「行かない方がいいよ~!絶対。」と止めた。また嫌な雰囲気になるに決まってる、「私も行かないから、一緒に行かないでおこうよ」と告げるとじっと私の顔をみて、うなづいてくれた。
最初から溶け込めなかった彼女。それを引き止めて「一緒に頑張ろう!」って言ったのは私。楽しく出来ればいい。出来ない事はない、そう思っていた。初心者は私もだし、出来なくても二人集まってすこしでも強くなれればいいなぁと思っていた。だけど…

焦ってしまった。結果が出なかったのは自分のせいなのに。もっと強い人と組んでみたいなんて…いつの間にか、傲慢になった。全てそのせいで…最後までイジメを止められなかった。二人で早くにやめ、練習もっとすればそれで良かった はず。なのに、なんであんな場所にこだわっていたんだろう・・・

負けたくなかった。これはもう、執着でしかなかった。


私がやめるとすぐに友達はやめた。ちょうどそれは寒くなるころだった。運良く、クラスに恵まれていたので、いじめてる人と同じクラスではなく、二年の授業から私と同じクラスだ。部活以外の友達が沢山いたので、無事に和気藹々と楽しくすごせた。

その友達は結構頑固だし、負けず嫌いで、よく怒らせるような屁理屈を言うこともある。でも、そんなところも

友人たちは大人なのか、大目に見てくれた。特に、いじめにあったことのある友人の1人はつらさが分かるのか優しい。その友人のことさえも、最初はテニス部のうちの1人が私に「あの子はこんなやつだった。仲良くするな」なんて忠告した。でも結局話してみたらそいつのほうが間違いだと思った。実はその子自身もいじめにあったことがあるらしく、同じ学校に気まずい相手がいておどおどしていた。

自分がいじめにあったのに、人にやさしく出来ないなんて悲しいことだなぁと思う。そういうことを次から次へと思い出すと、やっぱりやめて正解だったと思ったりした。


塾はそんな最中の出来事で、すごく疲れた心を癒してくれた。これが当たり前なんだよとおもったけど。

昔からの男の子の友達に電車の中で言われた。

「あっちこっちに愛想振りまくといいことないよ。固定した友達を見つけなさい。」

どうやら、すごく心配に見えたらしい。だれかれ構わず付いていって痛い目を見たから、今度はクラスの友達を大切にしようと思った。


「みんなと仲良くしなさい」むか~しおばあちゃんが優しく教えてくれた言葉。

でも、実際は友達といいながら悪用する奴らもいる。やりたく1ない宿題を見せてというだけとか。

ひどいと一緒に無視とかしていじめようとか・・・これはありえない話だけど。


そんなことがあってから、しばらく、私はテニスは忘れて他の高校生活をエンジョイした。

部活がないから普段より早く帰れる。土日もなかったのに、ゆっくり家にいられる。嘘のようだった。

塾の子達ともますます仲良くなった。そのうちの1人とは同じクラスで、塾では普通に話すのに

授業のクラスが上のクラスだったのでほとんどはなすことがなかった。うちの学校は男女話してると視線が

痛い。でも、授業のクラスにはチャレンジャーがいた

一人が怖くて

みんなに気を遣って、みんなと仲良くしたくて

私は全ての人と距離を置いていた。

男女問わず特別に仲良くなったり好きになったとして、仲違いしたり、一方的な想いで苦しくなることに疲れたから。

いつも一緒だった友人は、私が多くの人と仲良くすることに不満を持って離れていった。喧嘩のきっかけは、他の人と話していて置いていったと言うことなんだけど…

ただ鈍感なだけだった。その子が大切だった。他の子たちは束縛が強すぎるとか、気が強いとか好きなこと言って悪口を言うけど、どんな時も私は屈しなかった。寧ろそんな人達を軽蔑したりもした。悪口言って何がたのしいのだろう。私の大切な友人になんでそんなこと言うのだと。

次第に人と口を聞くのも馬鹿らしくなっていい加減な応対をするようになった。やけくそだった。こんなにも大切に思っているのに、世界を敵に回したとしても大好きだと思うのに、何故信じてくれないのかと。ロック好きで、熱い気持ちを教えてくれた友人。男の子っぽくて夢中になると誰も叶わないくらいで、たまに片思いの人も元彼も誰も彼もの視線を集めてしまって、そんな所が悔しく感じたけど、でも、やっぱり凄くて、かっこ良くて、友人としてとても誇りだった。

誰も代わりなんていないんだ。

そう思い続けた末のある時、電車に乗り合わせた友人が口を開いた。

たまたま近くの観劇教室の行事があり、一緒に行って貰えないかお願いすると、「いいよ」と言ってくれた。

私の悪口が耐えられないと言ってくれた友人。八方美人と友人に言われてから、他の人に愛想を振りまかないようにした自分が悪いわけだし、友人以外に何を言われても気にならないくらい何も見えなかったから、そんな風にかばってくれる言葉が嬉しかった。
もう、なにがあっても友人のそばを離れないようにしようと思った。

しかしそれからクラスがえになってしまった。友人とは部活も違うので、朝はギリギリまで話していても、日中にはまた不特定多数と接するようになった。孤独感が増した。成績も落ちた。
このままじゃな…どうせ寂しいなら一人の時間を作ろう。

そう思って、塾に通い始めた。勉強しているときは、自分だけを見れる気がして楽だったから。
しかし、そんな弱っている私を見つけてくれる人達がいた。
「おーい」
それは友人と同じ部活の子であった。

自分の学校の子としては珍しく、男の子と一緒に座っていた。
後ろには前の塾の子もいた。