高齢親の囲い込み解消コンサルタント 白岩俊正、公認会計士・税理士です。

 

高齢になって子どもの介護を受けるようになった親を、子どもたちの一人が囲い込み、他の子どもたち(きょうだい)に会わせないようにしている方(高齢親の囲い込み)でお困りの方のご支援をしています。

 

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「親ともう一度笑い合いたい」気持ちをあきらめないで

——高齢親の囲い込みに苦しむあなたへ——

 

はじめに

 

「元気にしてるかな……」
 

ふとした瞬間、そうつぶやいてしまう。
最後に親と笑い合ったのは、いつだったか。
 

もう一度、あの穏やかな時間を取り戻したいだけなのに、叶わない。

あなたは今、「親の囲い込み」という見えない壁の前で、心を痛めているのではないでしょうか。

 

あるきょうだいが親を囲い込み、他の家族との面会や連絡を断絶している。
理由も告げられず、扉は閉ざされたまま。

 

そんな状況にいる方から、私は多くの相談を受けてきました。
そして、どの声にも共通する「願い」があります。

 

それが——
「もう一度、親と笑い合いたい」という思いです。

このブログでは、その気持ちをあきらめかけているあなたに向けて、心を支え直す視点と、行動のヒントをお伝えします。

 

 

 

「会えないのは自分のせい?」という自責のループ

 

「もっと早く連絡すればよかったのかもしれない」
「親は、私よりあのきょうだいを信頼しているのかも」
「親が拒んでいるなら、私が引くべきなのか……」

 

そんな風に自分を責める言葉が、ぐるぐると心を巡るかもしれません。

 

しかし、冷静に見ていただきたいのです。
本当にそれは「親自身の意志」なのでしょうか。
それとも、きょうだいの一方的な都合で親が隔離されているだけではないでしょうか。

 

私が見てきた多くのケースでは、親自身が他のきょうだいとの関係を断ちたかったわけではなく、囲い込んでいる側が「親の代弁者」を名乗ってコントロールしている構図が見られます。

 

その支配構造のもとで、「親の本音」が封じ込められてしまうのです。

 

 

 

親の気持ちは、声にならなくてもあなたに届いている

 

高齢の親御さんは、自分の意思をはっきりと表明できないことがあります。
特に認知機能が低下していたり、生活の全てを囲い込み側に握られていたりすると、「会いたい」とさえ口にできない状態になります。

 

しかし、人の心はそんなに簡単に切り替わるものではありません。

昔、あなたと親が一緒に笑い合った思い出。
あの温かい時間が、親の中にも刻まれているはずです。
そしてそれは、完全に消えてなくなるものではありません。

 

だからこそ、あなたの「会いたい」「笑い合いたい」という気持ちには、親の中にも共鳴する何かがあると私は信じています。

 

 

「感情のあきらめ」が生む二次的な喪失

 

「どうせもう、会えない」
「親に忘れられてるかもしれない」
「今さら連絡しても迷惑がられるだけ……」

 

こうした思考は、防衛反応としては自然なものです。
ですが、それが習慣化すると、感情の麻痺を引き起こします。

そしてその結果、「親の死」に直面したときに深い後悔と喪失感に襲われます。

 

これは、親を失ったことそのものというより、「つながりを断たれたまま、気持ちを伝えられなかった」ことによる二次的な喪失です。

だからこそ、今、あきらめないことがとても大切なのです。

 

 

 

気持ちを持ち続けることは、あなたの尊厳でもある

 

「会えなくても、思い続けることに意味があるのか」と虚しさに襲われることもあるでしょう。

 

でも、思い続けることは「無力」ではありません。
それは、あなたの中の大切な人間関係を、一方的な分断から守ろうとする行為です。

 

会えない今でも、心の中で「お母さん、元気でいてね」「お父さん、ありがとう」と語りかけることはできます。

その言葉には、あなた自身の愛情と尊厳が込められているのです。

 

 

行動することで、気持ちに形を与える

 

では、何かできることはあるのでしょうか。
法的な手段や制度を使う前に、できる範囲で以下のような行動があります:

  • 手紙を書いてみる(感情的な文面ではなく、静かな語りかけとして)
  • 昔の写真を送ってみる(「一緒に笑った時間」の象徴として)
  • 共通の知人に近況を聞く(第三者的な目で状況を知る手段)
  • 市役所の高齢福祉課などに相談する(場合によっては訪問支援につながる)

そしてもし、「一方のきょうだいによる明確な隔離」が続いているのであれば、その構造に気づいている人とつながることも大切です。

孤独の中で悩まず、「これは私だけの問題ではない」という理解を持ってほしいのです。

 

 

 

おわりに:あなたの願いは、決してわがままではない

 

「もう一度、親と笑い合いたい」
その願いは、誰にとっても自然なものです。
決して身勝手な感情ではありません。

 

誰かがそれを「もう遅い」と否定してきたとしても、あなた自身がその気持ちを信じることに、なんの後ろめたさもいりません。

 

親は「家族みんなのもの」です。
その原則を忘れずに、心を閉ざさずにいてください。

 

そして、もしあなたが
「一歩踏み出したいけれど、どうすればいいかわからない」
という状況にあるなら、私がその一歩を一緒に考えます。

 

あなたのその願いが、再び誰かの手を通じて、親に届く日を信じています。

 

どうか、あきらめないでください。

 

 

 

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2. 高齢親の囲い込み 解放アドバイザー  ~ 介護が必要になった高齢親が自分以外のきょうだいに囲い込まれて会えなくなった方へ~

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