高齢親の囲い込み解消コンサルタント 白岩俊正、公認会計士・税理士です。
高齢になって認知症や病気が進んで判断力や思考力、行動力が落ちて、子どもたちの介護を受けるようになった親を、子どもたちの一人が囲い込み、他の子どもたち(きょうだい)に会わせないようにしている方のご支援をしています。
自己紹介など
1. 自己紹介
https://www.ameba.jp/profile/general/release-advisor/
2.高齢親の囲い込み問題について体系的な説明(ChatGPT DeepResearchより)
https://ameblo.jp/release-advisor/entry-12919635429.html
3.出版済の電子書籍キンドルリストはこちら
https://ameblo.jp/release-advisor/entry-12920372756.html
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「親に会いたい」と言えない自分を責めていませんか?
――親の囲い込みに苦しむあなたへ、心の声を取り戻すために
はじめに:
本当は、ただ「親に会いたい」と言いたいだけなのに
「もう何年も会っていない」
「元気にしてるか、顔を見て確かめたいだけなのに」
「でも、どうしても言えない。連絡すら取れない」
親のことが気になって仕方ないのに、会いたいという一言が言えない。
そのことで、自分自身を責めている方がいます。
・どうして何もしないまま時間だけが過ぎていくのか
・なぜ、きょうだいに言い出せないのか
・親に連絡することすら、なぜこんなに怖いのか
今回は、こうした「親に会いたいのに言えない自分」を責めてしまう方に向けて、その背景にある心理と、心の負担を少しでも軽くするための視点を、高齢親の囲い込み支援の専門家としてお伝えします。
なぜ「親に会いたい」と言えないのか?――その背後にある、あなたの“優しさ”と“孤独”
多くの方は、「言えない」自分を責めます。
「きょうだいに遠慮してるだけなんて、情けない」
「もっと強く言えばよかった。行動すればよかった」
「親に対して冷たい人間なんじゃないか」
でも、ちょっと立ち止まって考えてみてください。
あなたが“言えなかった”のには、ちゃんと理由があります。
それは、あなたが「家族のことを大切に思っていた」からです。
たとえば、親と同居している兄や姉が、親を囲い込んでいると感じたとしても、
「もしかしたら私の勘違いかもしれない」
「直接的に責めるようなことは言いたくない」
「親に迷惑をかけたくない」
――そんな風に、自分の中の“思いやり”がブレーキをかけるのです。
身内だからこそ遠慮してしまう。
それは、あなたの“やさしさ”の証です。
それを、どうか「弱さ」だと決めつけないでください。

囲い込みという見えない壁――「親と自由に会えない」という現実が、心を麻痺させる
高齢親の囲い込みとは、一部のきょうだいが親の意思を盾にして、他のきょうだいとの接触を断つ、または著しく制限する行為をいいます。
「親が会いたくないと言ってる」
「体調が悪いから」
「今は落ち着いてるから連絡しないでほしい」
こうした言葉の裏に、実は不自然な支配や孤立がある場合、外側からは非常に見えづらいものです。
そして、親本人からも本音が聞き出せないとなると、“確信の持てない違和感”だけが、あなたの中に残ります。
・「もしかして…」という不安
・でも「断定できない」もどかしさ
・きょうだいを疑いたくないという葛藤
この3つが絡み合うと、心は麻痺します。
感情の整理がつかず、「行動できない」「言えない」という状態が続くのです。
あなたの「会いたい」は本物です――沈黙の裏にある、深い家族愛
こうした心理的圧迫の中で、それでも心の奥では「会いたい」と思い続けているなら――
それは、紛れもなく、親への愛情の表れです。
たとえ行動に移せなくても、
たとえ言葉に出せなくても、
「会いたい」と思い続けていること、
それ自体に価値があります。
あなたの思いは“本物”です。
他の誰がどう言おうと、親ともう一度顔を合わせたいと思うその気持ちは、すでに十分に、親を思う証です。
そして重要なのは、「過去に行動できなかった自分」を責めるのではなく、「今の思いをどう扱ってあげるか」に意識を向けることです。
「言えなかった私」を、まず認めてあげる――感情を押し殺してきたあなたへ
ここで、こんな問いを自分に向けてみてください。
「私は、なぜ言えなかったのだろう?」
この問いに、正解はありません。
でも、少し時間をかけて思い出してみてください。
・家族に波風を立てたくなかった
・親が混乱するのが嫌だった
・今のきょうだい関係を壊したくなかった
もし、こうした理由が出てきたとしたら――
それはすべて、あなたの“家族を思う気持ち”だったのです。
だからこそ、まずは「言えなかった私」に対して責めるのではなく、「よく頑張ってきたね」と、労ってあげてください。
沈黙は、愛のかたちの一つでもあります。
誰にも話せない苦しさと孤立――あなたが一人で抱えているものの重さ
囲い込みの問題に直面している方に共通するのは、“誰にも話せない”という孤独です。
・きょうだい関係のことだから、他人には言いづらい
・親のプライバシーの問題でもある
・恨みごとのように受け取られたくない
そうして、あなたの「本音」はどんどん口にできなくなっていきます。
その結果、自分自身の気持ちがわからなくなってしまう方も多くいます。
感情は、共有できないままにすると、やがて「自分が悪いのではないか」という方向に向かってしまいます。
でも、本当にそうでしょうか?
あなたが抱えているのは、
単なる家族の不和ではなく、
「会いたいのに会えない」
という重大な心の断絶です。
それを、どうか一人で抱え込まないでください。
少しずつ、自分の気持ちを取り戻すために――今日からできる小さなステップ
では、どうすればよいのでしょうか?
解決策は一つではありませんが、まずは次のような「心の確認作業」から始めてみてください。
- 「私は親に会いたいと思っている」
→ 書き出してみるだけでもいいです。 - 「今まで言えなかったのは、○○だったから」
→ それを否定せず、そのまま受け止めること。 - 「本当に誰にも話せないままでいいのか?」
→ 相談できそうな相手がいるか、考えてみる。
このようにして、自分の感情を整理していくと、少しずつ「今の自分にできること」が見えてきます。
たとえば、
・信頼できる専門家に相談する
・自分と同じような経験を持つ人の話を聞く
・記録として手紙や日記に思いを残す
こうしたステップが、心の整理と回復のきっかけになります。
おわりに:
あなたの「親に会いたい」は、誇りにしていい気持ちです
最後にもう一度お伝えしたいのは、あなたが「親に会いたい」と思っていること自体が、すでに“愛”であるということです。
囲い込みの渦中では、言葉も気持ちも奪われていきます。
でも、あなたの内側に残っている「本音」は、誰にも消すことはできません。
どうかその声を、大切にしてください。
そして、必要なときには、遠慮なく助けを求めてください。
私たちは、そうした声に寄り添うために、ここにいます。
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2. 高齢親の囲い込み 解放アドバイザー ~ 介護が必要になった高齢親が自分以外のきょうだいに囲い込まれて会えなくなった方へ~
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