サッカーの見方について
サッカーを見慣れていない方は、サッカーのどこを見ればいいかわからない。というのがあるみたいです。
ルールは、すぐに分かるが90分も試合を見るときどう見ればいいのかわからないということのようです。
世界のサッカーが盛んな多くの国では、サッカーが文化として浸透しているので、自分で感じたり周りの人が教えてくれますが
確かに日本では、まだまだそういう人は少ないですからね。
私の場合「サッカーの何が面白いか?」と聞かれれば、「自由なスポーツである」ことと、「全世界で愛されているスポーツである為、サッカーを通した本当に多くの様々な地域との交流がある」ということを言うんですけど。
肝心のサッカーの内容について、どこが面白いかを言ったことはあまりないですね。
まあゴールシーンの熱狂は容易に理解できるそうなんですが
それ以外のシーンが長すぎると感じることがあるみたいです。
ということで、サッカーの見方について、私なりに簡単に伝えたいと思います。
これによってサッカーの面白さ・奥深さを少しでも伝えられればと思います。
サッカーはオフサイド以外ルールがシンプルで、単純であるため始めてみてもすぐに理解がしやすいスポーツです。
(オフサイドについては、簡単に言えばパスが出た瞬間、その選手の前方に、相手が2人以上いなければオフサイドと認識すると分かりやすいです)
がしかし、知れば知るほど非常に奥深いスポーツなのです。
最初は、ゴールが入るかどうかということのみで説明できます。
つまり、ゴール前のシーンだけに注目してみれば、それだけでサッカーは理解できます。
しかし、それ以外の大部分のただボールを蹴っていたり、もっているように見えるシーンも実は、見るところが多いスポーツなのです。
まず↓のようなごく一般的なサッカー中継の1シーンがあります。
青=ボール保持チーム(攻め)、赤=非ボール保持チーム(守り)、白い丸=ボール
このような場面を、サッカーを見ているとよく見ると思います。
確かに、、ゴール前のシーンが少なくこのような場面を連続してみると、どこをみていいのかわからないということもあるかもしれません。
しかし、この部分もサッカーの面白さが隠されています。
まずこの部分は、サッカーピッチ全体で言うと↓の茶色の部分を映している図です。
サッカーピッチについての詳しい解説は、ウィキペディアの↓が一番分かりやすいです。
(英語版ですが、左下の「languages」ところにある【日本語】を押せば日本語で見れます。)
この図を見て分かるように、ゴールに比較的近い位置です。
ですので、点に繋がるプレーが出る場面でもあります。
では、先程のシーンをもう1度見てみます。
サッカーを見るときいろいろありますが、基本的には「次のプレーはどうするか?」というのが前提にあります。
そして味方のプレーの動きを予測しながら、守備側の対応を見る感じになります。
基本的には、これだけです。
すごくシンプルです。これがサッカーというスポーツです。
しかし、この一瞬のそのプレーを考えるだけで多くの選択肢が現れます。
↓は、ごく簡単に次のプレーを少し予測した図です。
■=その選手が動く方向、■=パスの方向、蛇線はドリブルを示す、■=シュート
●パスという選択肢
まず①番の選手が、「どこにパスを出すか?」という選択肢の中からから、「⑤・③・④番の前の選手に出すか?」あるいは「後ろの②番の選手に渡すか?」という選択肢が生まれます。
さらに、パスの線で示しているように、「パスを選手ではなくスペースに出すか?」という選択肢も生まれています。
パスを、出すという選択肢だけでもこれだけあるのです。
しかも、これはパッと浮かぶパターンの一部を示したもので、プロの選手ともなれば、中には普通浮かびもしないような様々な選択肢があり、
さらに「ゴロのパスか?」「浮球のパスか?」「まっすぐか曲げてのパスか?」「球のスピードは?」、などどのように蹴るかでさえ、多くの選択肢があります。
また、味方選手の動きにも、線で示されている進行方向のように様々な選択肢がありそれにあわせたパスというのもあり
たったこの①場面だけでもパスだけで本当に多くの選択肢があるのです。
しかし、「基本的にはゴールにつながる為にどうするか」ですので、「ここに出せばチャンスが広がるのでは?」と考えれば、この場面でも注目することができます。
●ドリブルという選択肢
そして、蛇線では1つだけ示していますが、ドリブルつまりボールキープという選択肢があり
進行方向と同じように、あらゆるところにドリブルするという選択肢があります。
この場面で言えば、この蛇線以外に「敵CやBに向かって」、「ゴールへ一直線に」「右にいったり」と言う具合にです。
●シュートという選択肢
次にシュートです。
ここからでも、決まることはありますので当然選択肢にあります。
問題は「敵に当たらすにシュートできるか?」と「GKのポジションを見ながらそのまま入るか」ということを考えます。
また、少しドリブルしてシュートコースを空けて、シュートを打つという選択肢も在ります。
そして、相手ディフェンスもただ黙ってみることはないので、そのDFの動きも予測しながらやらなければなりません。
これでもまた選択肢が出てきます。
まとめ
このように、この1シーンだけでも本当に多くの様々な選択肢があるわけです。
そして、そのまま止まらずに動くので、そのプレーの後にもすぐにまたたくさんの選択肢が生まれます。
そのプレーの連続が、サッカーでありその最終目的地がゴールなのです。
これがサッカーが奥深い理由のごく一部です。(その他選手同士の駆け引きやチームによった違いなどなど)
このように、もう嫌になるほどサッカーには選択肢がありますが
サッカーは、そもそもシンプルなスポーツであり、このようなことを考えるのをやめたくなれば
ボールを持っている選手のプレーだけに注目したりすることもでき、「観戦の選択肢」という部分でも幅広いのです。
極端に言えば、ボーとしたままゴール近くにきた時だけ注目することもできるのです。
ルールがシンプルな為、自由な選択肢が多くその分だけ奥深さがあります。
是非今度サッカーを見るときは、何気ない今回紹介した場面でも、このようなことを考えるとサッカー観戦がもっと面白くなるかもしれません。