12/27(月)

 

 

@日本橋

TOHOシネマズ にて

 

 

 

 

ラストナイト・イン・ソーホー

 

 

 

2021年|イギリス|118分|R15+

 

監督:エドガー・ライト

脚本:エドガー・ライト、クリスティ・ウィルソン=ケアンズ

出演:トーマシン・マッケンジー、アニャ・テイラー=ジョイ、マット・スミス、ダイアナ・リグ、テレンス・スタンプ、マイケル・アジャオ、シノーヴ・カールセン 他

 

 

 

 

舞台はイギリスのロンドン

ソーホー地区

 

死んだ人を視ることができ

60年代ラバーであるエロイーズ

(トーマシン・マッケンジー)は

 

ファッションデザイナーを夢見て

祖母と暮らしていた田舎町を出て

ロンドンのデザイン学校に入学し

寮生活に入ったものの

 

パリピなルームメイトや同級生たちと

馴染むことができず、寮を出て

アパートでひとり暮らしをすることに

 

その同じ部屋で、60年代に暮らしていた

歌手を夢見るサンディ

(アニャ・テイラー=ジョイ)と

夢の中で同化し、その人生を体験していく

 

最初はそれぞれ夢見るふたりとして

上り調子でうまくいって

(うまく回っているように見えて)

いたものの

 

サンディの方は

次第に雲行きが怪しくなり

果ては、誰かに殺されてしまう

 

その日を境に、エリーの現実に

謎の亡霊が現れはじめ

徐々に精神を蝕まれたエリーは

 

その原因であると思われる事件

(サンディ殺し)を調べだすが…

 

というお話

 

 

 

 

 

2021年のラスト鑑賞はこの作品でした

 

もともとスリラー映画も好きなので

予告編を見て、観たい!と思っていて

 

なおかつ、サンディ役の

アニャ・テイラー=ジョイとは

「スプリット()」

「ウィッチ()」

「マローボーン家の掟()」

「サラブレッド()」

と、なにかとご縁があるのもあり

 

そして、いくつかの映画サイトでの

公開から時間が経っても

変わることのない高評価に

 

ますます期待しつつ赴いたのですが

 

たぶん、最後のこれ↑がいけなかった;

 

私の中でのハードルが

あがってしまっていたせいで

うーん、ちょっと物足りないと言うか

なにか違うような…、となってしまい…

 

お洒落にラッピングはされているけれど

内容的にはこれたぶん

B級系だと思うんですよね

 

それはそれで私は好きなので

この「期待」がなければ、まっさらで

もっとずっと楽しめたのかなぁ、と

「期待」が余計だったな〜;

 

 

最初は、ふたりとも

特にエロイーズは

サンディの人生を経験することで

影響を受け、生き生きとしだし

サンディも転がり落ちていく前なので

どちらも希望に満ちてキラキラしていて

観ていてこちらもワクワクし

 

それから

予告編でもちらりと見られますが

サンディの人生を体験しているエロイーズ

ふたりが一体化している感じの描写

(鏡の前に立っているのはエロイーズ

映っているのはサンディ、とか

それがくるくると切り替わる)も

観ていて楽しく

 

それが、サンディがソーホーの暗部に

からめとられ、落ちていくことで

不穏な空気となっていき

この辺から徐々にスリラーモードに

 

サンディが殺害されるシーンで

それはピークとなって、その後は

謎に迫るミステリーに加えて

ホラーが立ちこめ、吹き荒れて

(でもこのホラーは、某ランドの

「ホーンテッドマンション」のような

そんな雰囲気だったので

それほど怖くはなく)

 

という、ジャンル変化が特徴

 

 

それから

60年代のファッションや音楽

空気感を味わえるのも

見どころのひとつですが

 

広告ヴィジュアルに入っている

「魅惑的で恐ろしい、

60年代のロンドンへようこそ。」の通り

輝きのその下には、影の部分があって

サンディ、エロイーズと共に

そのソーホーの暗部も味わうこととなり

 

華やかな光の下で、サンディのように

食いものにされた女性が

たくさんいたのだろうなぁ、と

胸苦しくなりつつも

 

 

それぞれ個性的で魅力的な

 

 

トーマシン・マッケンジーと

アニャ・テイラー=ジョイを

観られたのはうれしかったです