先週の映画の連打
終わっちゃう、終わっちゃうぅ
と駆けこんできたのは
M.ナイト・シャマラン監督の
「スプリット」
誘拐された女子高生3人 VS
23人格の誘拐した男
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以下、ネタバレも含みますので
苦手な方はご注意ください
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まずは
23人格の誘拐した男役
ジェームズ・マカヴォイの
怪演
23人全てが登場してきたわけでは
ないのですが
潔癖性の男
オネエなファッションデザイナーの男
エレガントな女性
9歳の男の子
画面に入れ替わり立ち替わり
登場してきていた主要な4人が
見事に演じ分けられていて
声を発さなくても
姿勢や顔の表情や雰囲気で
今誰が出てきているのかが
わかると言う
圧巻でした
この怪演を観るための映画
と言ってもいいかもしれません
ストーリーは
「シックス・センス」や「ヴィレッジ」のように
どんでん返しがあるわけではなく
流れにのってそのまま進んだ結果
という感じ
そしてラストに突然
ちらりと登場してきた
ブルース・ウィリス
劇場内では
くすくす笑う方もいて
はて?
どういうこと?
と思い、鑑賞後
ネットで調べてみたところ
監督の前作「アンブレイカブル」の
登場人物だったよう
「アンブレイカブル」は観ていないので
詳しいことはわからないのですが
エンディングの最後に
「アンブレイカブル」×「スプリット」の新作が
2018年(あれ、2019年だったかな?)に
公開という告知があり
ネット調べした「アンブレイカブル」の
ストーリーと考えあわせると
23人格の男が
ブルース・ウィリス演じる役の敵役になり
つまりこの映画は
その敵役(怪物)ができあがるまでを
見せるためのストーリーってことなのかな?
だから特にどんでん返しがあったりは
しなかったのかも?
シャマラン監督作は
「シックス・センス」と「ヴィレッジ」を
観ていて、どちらも好んでいたので
そういう意味ではちょっと残念
でも劇中で語られていた
多重人格は、人間の進化の形なのではないか?
というのには、うーむ、と考えてしまいました
確かに人間の脳は
100%使われているわけではなくて
その使われていない
眠っている部分を覚醒させた状態が
多重人格だと考えると
そう言えなくもない
最後に生まれた
24人目の人格「ビースト」が
人間離れした怪力なのも
火事場の馬鹿力を引き合いに出せば
ありえないことではないと思えるし
でも覚醒させたことによる
弊害はないのかしら?
なにか必要があるから
眠っている状態になっている
(もしものときのための余力のような?)とも
考えられるので
例えば消耗が激しいとか
あまり長くは持たないとか
そんなことをぐるぐると考えながらの
鑑賞でした