直腸癌闘病日記 -3ページ目

人口肛門とセカンドオピニオン

検査等が一通り終わり、医師からは入院待ちで
手術は約1ヶ月~2ヵ月後に行うと言われました。

「位置的に(肛門に極めて近い場所)永久人口肛門になる」
とも言われました。


人口肛門について私は全く知識がありませんでした
ネット等で直腸癌や人口肛門について調べました

人口肛門とは肛門につながっている腸を切ってしまい
肛門を閉鎖して、本来肛門につながっている腸をお腹から
外に出します。そこにストーマ器具(袋など)を貼り付け
便が溜まる仕組みです。

人口肛門になると障害者認定4級となります。
また、障害年金の対象にもなるとの事です。


私には小さい子供が2人います。
その状態で人口肛門などになって子供と遊ぶ事ができるのか?
お風呂やプール・・・いっしょに暴れる事などできるのか?


人口肛門を回避する方法を探しました。
現在、直腸癌手術では肛門を残す方法がかなり研究されて
います。ネットなどで肛門温存手術を行う病院を探しました。

さいわい、家から車で2時間程度のところにある
某大学病院に肛門温存手術の第一人者がいました。

まずは、そこへセカンドオピニオンに行き話しを聞くと
「温存できる確立は80%です。ただし、温存できても
頻便や便漏れが暫く続く状態になります」


温存さえできれば普通に肛門を利用できると思っていた
私には衝撃的な言葉でした。
温存できたとしても多少の排便障害は残る・・・
仮に排便障害が高度な場合はそれこそ子供と遊べないし
仕事にも影響が出て会議や出張も厳しくなる。

人口肛門覚悟で国立がんセンターで手術を行うという
結論を出しました。


※最終的には国立がんセンターにて肛門温存手術
 という形になりました。
 
次回は入院~についてお話します。


国立がんセンターへ

近所の病院で直腸癌である事が確定し

紹介状を書いてもらって、国立がんセンターへむかいました


癌である事はすでにわかっている状態です。

触診の結果は肛門から1cmくらいのところに

結構大きめに腫瘍ができているとの事でした。


それからは転移の調査などでかなり検査をしました。

CT/MRI/胃カメラ/骨/前立腺など一通りの検査です


検査の結果は直腸意外は問題なし

恐らく転移はないと思うが、前立腺の境界がはっきり見えず

ガンの根が浸透している可能性もありとの事です。


とにかく癌摘出手術が必要です。

直腸癌自体は再発率も少なく、5年生存率もかなり高いので

手術で摘出を行えばほぼ問題はありません。


ただし・・・・

ここでおおいに悩む事に

私の場合、癌の場所が肛門に近すぎるところにあります

通常であれば永久人口肛門となってしまう場所なのです。


それまで私は「人口肛門」という言葉すら聞いた事がない

状況で、それから直腸癌と人口肛門についての研究が

はじまりました・・・・


続きは次回へ

直腸癌 発覚

本日から数日 今まで事を書き綴ります


私が肛門に違和感を感じたのは2005年末でした。

便が非常に出にくい状態になったのです。


初めは便秘気味だな~程度にしか思っていませんでした。

ところが便意があるのに便が出てこない・・・

当時は出張も多く、放置していました。


症状はさらに悪くなりまれに血が出るようになりました。


仕事が少し落ち着いて、これはやばい?かもと思ったのが

2006年の2月です。

その頃には肛門付近に何かできているのが

はっきりと自覚症状でわかるほどでした。


ネットで少し調べると癌という言葉が出てきます

初めは家の近くの肛門科に行きました。

医師がいうには「できものがあるから病理検査にまわす」

その結果が出るのが1週間後との事でした。


一週間後に再度病院に行き 内視鏡を使った検査です。

※この時点で病理検査の結果は出ていたのですが

  検査終了までその件については何もなし


内視鏡検査が終わって医師からの報告です

「病理検査の結果、悪性でした・・・」

「病院を紹介します。どこか行きたい病院はありますか?」


はい、ここで癌である事を宣告されたのです。


悩んだ末に病院は「国立癌センターにしました」


続きは明日・・・・