人口肛門とセカンドオピニオン
検査等が一通り終わり、医師からは入院待ちで
手術は約1ヶ月~2ヵ月後に行うと言われました。
「位置的に(肛門に極めて近い場所)永久人口肛門になる」
とも言われました。
人口肛門について私は全く知識がありませんでした
ネット等で直腸癌や人口肛門について調べました
人口肛門とは肛門につながっている腸を切ってしまい
肛門を閉鎖して、本来肛門につながっている腸をお腹から
外に出します。そこにストーマ器具(袋など)を貼り付け
便が溜まる仕組みです。
人口肛門になると障害者認定4級となります。
また、障害年金の対象にもなるとの事です。
私には小さい子供が2人います。
その状態で人口肛門などになって子供と遊ぶ事ができるのか?
お風呂やプール・・・いっしょに暴れる事などできるのか?
人口肛門を回避する方法を探しました。
現在、直腸癌手術では肛門を残す方法がかなり研究されて
います。ネットなどで肛門温存手術を行う病院を探しました。
さいわい、家から車で2時間程度のところにある
某大学病院に肛門温存手術の第一人者がいました。
まずは、そこへセカンドオピニオンに行き話しを聞くと
「温存できる確立は80%です。ただし、温存できても
頻便や便漏れが暫く続く状態になります」
温存さえできれば普通に肛門を利用できると思っていた
私には衝撃的な言葉でした。
温存できたとしても多少の排便障害は残る・・・
仮に排便障害が高度な場合はそれこそ子供と遊べないし
仕事にも影響が出て会議や出張も厳しくなる。
人口肛門覚悟で国立がんセンターで手術を行うという
結論を出しました。
※最終的には国立がんセンターにて肛門温存手術
という形になりました。
次回は入院~についてお話します。
国立がんセンターへ
近所の病院で直腸癌である事が確定し
紹介状を書いてもらって、国立がんセンターへむかいました
癌である事はすでにわかっている状態です。
触診の結果は肛門から1cmくらいのところに
結構大きめに腫瘍ができているとの事でした。
それからは転移の調査などでかなり検査をしました。
CT/MRI/胃カメラ/骨/前立腺など一通りの検査です
検査の結果は直腸意外は問題なし
恐らく転移はないと思うが、前立腺の境界がはっきり見えず
ガンの根が浸透している可能性もありとの事です。
とにかく癌摘出手術が必要です。
直腸癌自体は再発率も少なく、5年生存率もかなり高いので
手術で摘出を行えばほぼ問題はありません。
ただし・・・・
ここでおおいに悩む事に
私の場合、癌の場所が肛門に近すぎるところにあります
通常であれば永久人口肛門となってしまう場所なのです。
それまで私は「人口肛門」という言葉すら聞いた事がない
状況で、それから直腸癌と人口肛門についての研究が
はじまりました・・・・
続きは次回へ
直腸癌 発覚
本日から数日 今まで事を書き綴ります
私が肛門に違和感を感じたのは2005年末でした。
便が非常に出にくい状態になったのです。
初めは便秘気味だな~程度にしか思っていませんでした。
ところが便意があるのに便が出てこない・・・
当時は出張も多く、放置していました。
症状はさらに悪くなりまれに血が出るようになりました。
仕事が少し落ち着いて、これはやばい?かもと思ったのが
2006年の2月です。
その頃には肛門付近に何かできているのが
はっきりと自覚症状でわかるほどでした。
ネットで少し調べると癌という言葉が出てきます
初めは家の近くの肛門科に行きました。
医師がいうには「できものがあるから病理検査にまわす」
その結果が出るのが1週間後との事でした。
一週間後に再度病院に行き 内視鏡を使った検査です。
※この時点で病理検査の結果は出ていたのですが
検査終了までその件については何もなし
内視鏡検査が終わって医師からの報告です
「病理検査の結果、悪性でした・・・」
「病院を紹介します。どこか行きたい病院はありますか?」
はい、ここで癌である事を宣告されたのです。
悩んだ末に病院は「国立癌センターにしました」
続きは明日・・・・