キャノンのデミ EE17です。

 

 

昨日はこの個体がどのくらいのコンディションなのかを確認するため検品してみました。

検品の結果はとてつもなく程度がよくフィルム室などはフィルムが装填されたことが無いのではないかと思えるほどきれいでした。

こんな極上品が自分の物になった。

そんな理由で感動して喜んでいるのではなく

60年近くにも亘って良くもこのような程度を維持して生き残っていてくれたことに喜び感動して興奮しています。

 

また検品の結果、AUTO時の絞り羽根の動きが渋かったので、前板に手を触れる事ができるレベルまで分解するつもりです。

 

 

シャッターレバーを取り付けてる化粧ネジをカニ目スパナで外します。

この時にカニ目スパナを滑らせてネジに傷を付けないように注意します。

 

 

ネジを外すと複数のワッシャー類が出てきますので、順番を忘れないように撮影するのもアリです。

 

 

レバーを外すとワッシャーが出てきます。

これはすき間調整用のシムワッシャーのようです。

大体は一枚なのですが今回は二枚入っていました。

 

 

フィルム巻上げハンドルの軸部が二つに割れている部分に画像尿にピンセットやドライバーを差し込んでハンドルを緩めます。

 

 

こちら側のワッシャーはすき間調整用ではなく既定のようです。

 

 

タイマーのレバーを取り外します。

 

 

軸部に画像のようなスペーサーが入っているので紛失防止のために取り外しておきます。

 

 

革を剥がします。

冬場など寒くて剥がれにくい時はヘアードライアーで暖めると剥がれやすくなります。

剝がれやすいようにとシンナーを併用されている方をたまに見ますが、私の経験ではシンナー(有機溶剤)を併用すると革がかなり傷みました。

ですから私は有機溶剤は使いません。

 

 

時間をかけて丁寧にゆっくりとやればこの様にカバーを傷つける事無く綺麗に剥がせます。

四本のネジを緩めてカバーを外します。

 

 

上側は簡単に外れます。

 

 

下側はタイマーのシャフトがカバーに接触するのでコツがいります。

カバーを傷つけないように慎重にゆっくりと。

 

 

カバーが外れたらお次は軍艦です。

もう外してしまいましたが後三本と左右の側面各一本の合計五本のネジを外します。

そしてフィルムカウンターの爪を中に押し込んで右側だけを上に引き上げるような感じで取り外していきます。

取り外したらシャッターボタンを回収しておいてください。

 

 

これで裸になりました。

こうして各機構の部品を見ると恐ろしいほど綺麗です。

信じられません。

 

 

底蓋の取り外しは最初に電池室の蓋を取り外してから四本のネジを緩めます。

 

 

外すとこのようになります。

いやぁ~、なんですかコレ?

各部がピカピカですよ!

ASAダイアルの接点部分なんか汚れどころかスライド(回転)させた傷痕すらすらありません。コレ、本当にデットストックの新品に近い状態なのではないでしょうか。

あと矢印の部分にある黒い物体はモルトの残りカスです。

 

 

 

このようにASAダイアルの外周に沿ってモルトが貼り付けてあったのですが、遮光のために貼ったというよりもゴミや異物の混入を避けるためだったように思います。

モルトは経年劣化で加水分解を起こして周囲の金属を腐食させてしまいます。

一番有名なのがオリンパス OM-1のプリズムの腐食です。

遮光の為(本当に必要なのかな?)にプリズムの外周部に貼られたモルトが加水分解する際にプリズムの蒸着部を腐食させてしまいます。

ですから私は遮光の為に貼られたもの以外、今回のような場合や遮光を防ぐために予備的に貼られたようなモルトは再貼り付けはしません。

 

 

電池室の電極と電線コードのハンダ付け部です。

これまた新品かと見紛うような美しさです。

 

 

前玉部の分解はまずこの薄いリングをカニ目スパナで緩めます。

 

 

リングを外すと

 

 

絞りリングが外せます。

そしてその下にあるもう一枚のリングも外します。

 

 

次に前玉を外します。

今回はやりませんがレンズを分解する際は矢印の部分に接着剤の後があるのでシンナーを数滴垂らしてから緩めた方が簡単です。

 

 

カニ目スパナで緩めます。

結構固いです。

 

 

菊ナットを緩めて鏡胴を外すのですがその前に矢印のネジの頭が半月上になっているので平らになっている部分を菊ナット側にしてから緩めます。

 

 

シャッターダイアルを外します。

 

 

シャッター羽根の一部に汚れが確認できます。

 

 

シャッター機構の動きを確認するため一時的にシャッターレバーを取り付けます。

 

 

あれっ、AUTO時のB(開放)でもチャンと動作すようになちゃった!

チャンと動くんだったらこれ以上分解する必要は無いかなぁ…。

と思ったのですが絞り羽根に油染みのような汚れがあります。

この状態でシャッター羽根ごとベンジンで洗浄しようかとも思ったのですが

そうすると後玉を外さなければならないのですが、この状態で取り外そうとするとカニ目スパナが引っ掛かる部分がダメージを受けます。

ここまで程度が良いのだからそれは避けたい。

となると前板を外す の一択です。

 

 

前板を外す前にまず巻上げレバーとの連結を解除します。

矢印のスプリングとEリングを外します。

 

 

このように前板側から出ているバーをフリー状態ににします。

 

 

配線コードに余裕を持たせるために電池室をフリー状態にするため日本のネジを緩めます。

 

 

前板を取り付けている四本の内の一本が露出計の裏にあってアクセスできません。

結局露出計を取り外すために三本のネジを緩めます。

 

 

ストロボの配線もファインダー下のこの銀のプレートで留められているためファインダーも取り外します。

ヤッパリ横着は出来ませんねぇ。

結局いつもと同じ作業工程となってしまいました。

 

 

このフォーカスインジケーターの針を曲げてしまいやすいので保全のため前板から取り外します。

 

 

このように取り外してケースに入れておきます。

 

 

前板が外れました。

 

 

後玉を抜きます。

ですがこのままだとカニ目スパナが掛かりません。

 

 

そこで内側の溝を少し緩めて外側の溝と一直線にしてからカニ目スパナで緩めます。

 

 

後玉が撮れました。

 

 

やはり絞り羽根の後ろ側にも若干の油染みがありますね。

この状態でシャッター羽根諸共洗浄します。

 

 

シャッター羽根の洗浄完了です。

 

 

絞り羽根の洗浄も完了です。

 

 

後玉を挿れます。

 

 

フォーカスインジケーターの指針を取り付けます。

 

 

前板を乗せて四本のネジで固定します。

 

 

露出計に付いている二つのレバーを連動するようにセットして露出計を取り付けます。

 

 

電池室を二本のネジで取り付けます。

 

 

巻上げレバーと前板のリンケージをEリングで繋ぎます。

リターンスプリングを前板のバーに引っ掛けますが、外れないように引っ掛けた部分に接着剤を塗布します。

 

 

 

さて、ここでEE17の無限遠の調整について考察します。

 

 

部品取りになてしまったEE17の前板をつかって考察していきます。

 

オリンパスのペン や コニカ アイ シリーズのフォーカス機構は前玉がヘリコイドに直結していて前玉自身が回転する事で前後に動いてピントを調節しています。

ですから前玉を回転させることで無限遠の調整が簡単に行えました。

 

しかしヤシカのハーフ シリーズやEE17は画像の様に前玉はシャッターユニットに乗っかって取り付いていてヘリコイドとは繋がっていません。

フォーカスリング=ヘリコイドが回転すると前玉はシャッタユニットと一緒に前後する事でピントを調節します。

 

 

 

このようにシャッターユニットと一緒に前玉が前後しています。

無限遠の調整は簡単に言ってしまえばフォーカスリングとヘリコイドの連結を解除してヘリコイド=前玉の位置を前後にズラして調整するという事です。

しかし、

この構造だとフォーカスリングの連結を解除してしまうとヘリコイドに直接アクセスるのが非常に難しく、ましてや回転させる力をヘリコイドに与えるのは非常にむずかしくなります。

前板だけの状態にすればアクセスは可能ですが、フィルム室と前板を分離してしまっては本末転倒です。

以上の理由からヤシカでは無限遠の調整が出来ませんでした。

 

 

ですがEE17の場合フォーカスリングの連結を解除してもヘリコイドリングにアクセスできそうなのです。

画面赤←の部分にある程度すき間があり水色←のヘリコイドリングが現出しています。

更にヘリコイドリングとフォーカスリングを連結している三本のネジにもアクセスできそうです。

黄←はその三本の内の一本です。

 

 

前板をボディに搭載した状態の実機です。

ヘリコイドリングに手が届きそうです。

 

 

 

フォーカスリングとヘリコイドリングを連結させている三本のネジにも手が届きそうです。

部品取りにな

ってしまったEE17の前板でリハーサルをしてみます。

 

 

それではまず、現在の無限遠を示す「合わせマーク」ケガキ針でケガキます。

それから三本のネジを緩めてみます。

その前にフォーカスリング側の無限遠の位置はこの二つのピンで決められています。

 

 

ヘリコイドリングをフリーにすることに成功しました。

画像では見えにくいですが「合わせマーク」がズレています。

 

これで無限遠の調子は可能である事が判明しました。

今日はここまでです。

次回は実機にて無限遠の調整にトライします。

 

 

追伸なんですが

部品取りの前板と

実機の前板部分を比較してもらえば

実機がいかに綺麗なのか、そのオーバースペックぶりが判ると思います。

 

 

 

 

 

 

キャノンのデミEE17です。

 

 

海外でも人気が高いのでしょうか、良く売れる回転の早いカメラです。

というわけで新たに一台を修理して仕上げようとして在庫の中から探していたら非常に程度の良い個体が出てきました!

いつもは机の周りに転がしてある複数の準部品取りEE17群から良い部分を見繕って組み上げていたのですが、コレはその必要がありません。

ひょっとすると分解せずにこのまま使えるかもしれません。

ということで今回はこのカメラの検品をしながら不具合を探っていきながら必要であれば修理を行いたいと思います。

 

 

付属品も充実していて、それぞれ純正のケース・ストラップ・レンズキャップ・UVフィルターです。

 

 

特にありがたかったのがこの薄型レンズフィルターです。

キャノンの純正34mmフィルターはこの薄型以外にも通常の厚いタイプもあります。

しかし厚いタイプのフィルターだとレンズキャップに干渉してしまいしっかりと蓋ができなくなるんです。

かといってこの薄型フィルター単体での販売はなかなか見当たらず、あったとしても値段は高めです。

 

 

電池室の蓋には二種類あって右側の蓋が初期型でこのカメラに付いている方が後期型です。後期型は蓋の縁に溝が付いていて「ギザ10」みたいになっています。

 

 

鏡胴部のメッキも非常に綺麗です。

 

 

EE17は角部に傷が付いていたり凹んでいたりしている個体が多いです。

あとこの角部の黒いと所が凹んでいる場合もあるのですが、黒いため判別が非常に難しいです。

これは材質がアルミであるのが原因だと思われます。

アルミ製ゆえに衝撃に弱いのでしょう。

 

 

 

 

 

 

ご覧の様にこの個体はほぼ無傷です。

素晴らしい。

 

 

電池室も綺麗です。

電池を取り外した状態で長期間保管されていたのでしょう。

感動です。

当然露出計は動きますし、精度も正確なようです。

 

 

画像は撮りませんでしたがファインダー内も非常に綺麗でしたがよく見ると一カ所にカビがありました。

しかし本体カバー側のガラスの内側にカビのような物が確認できました。

この部分までは開く(分解す)必要がありますね。

 

 

レンズの状態を確認するためにフィルム室側から青色LEDで照らしてみたのですが

この透き通り方です!

カビや傷どころかあの謎のクモリすら一切ありません!

実に素晴らしい!

当にスパーブ(Superb)です!

 

 

シャッターのチェックをしたら1/500~1/8秒迄はキチンと動作したのですが、

B(開放)だけ絞り羽根動きが渋くきちんと開きません。

というよりも1/500~1/8秒の時も絞り羽根はキチンと開いていなかったのでしょう。

高速すぎて確認できなかっただけでしょう。

マニュアル状態でF1.7に設定すると1/500~1/8秒どころかB(開放)でも開放されるのでAUTOのEE機構関連に難があるのでしょう。

多分あの辺りだな。

 

というわけで前板を取り外して原因を究明することになりそうです。

ファインダーは外さなくても何とかなりそうです。

結局殆どいつもと同じですねぇ。

とはいえ外観はピカ一です。

今までで最高のコンディションです。

 

 

今回は分解する前にコレに登場してもらいます。

ピントグラスです。

そう、無限遠の確認です。

 

 

ピントグラスを取り付けようとフィルム室を開けるとこのような光景が私の眼の中に飛び込んできました

『ナ、ナンジャコリャァァァ!未使用の新品かぁ!?』

とんでもない状態です。

まるでフィルムを装填されたことが無い感さえします。

も、もう感動と興奮が止まりません!

60年近くもの間よくもまぁこの状態を保っていてくれていたなんて!

嬉しいです。これぞ一期一会

是非とも完全な状態に復元して新たな素晴らしいオーナーと出会をセッティングしなければなりません。

 

 

状態のあまりの良さに養生テープを貼り付けるのがおこがましくなってしまうほどですが、検品のためにココは我慢。

 

 

毎回のデジカメを使った無限遠の確認です。

 

 

撮った画像がコレです。

ボケて見えるのですが、デジカメの液晶画面に写った画像はほぼピントが合っていました。

カメラとデジカメを近付け過ぎたのかもしれません。

 

まぁ、現在のところは確認だけなので、おおよその値が判ればいいんです。

 

ヤシカのハーフシリーズはオリンパスのペンシリーズと違い、前玉ではなくヘリコイドを回転させて調整するタイプなので手を付けられませんでした(調整できない)

EE17もヤシカと同じヘリコイドを回転させて調整するのですが、構造上からひょっとすると調整できるかもしれません。

今後作業が進んで前板に手が届くようになった辺りで再び無限遠に付いて考えることにします。

 

本日はここまでです。

 

キャノンの一眼レフカメラ用交換レンズ

FD 35㎜ F2 S.S.C.です。

 

 

レンズ単体の分解・清掃は一年ぶりくらいです。

長期間レンズを分解していないで再開すると嫌な事が。。。

 

 

ヤッパリとんでもないハプニングが起きてしまいました!それも強烈な奴が。

銘板が固くて緩まないんです!

これらのゴムオープナーを使って全力で緩めようとしても少しだけ動くだけで「カチッ!」という音がして固まってしまうのです。

そんなことを何度も繰り返して「カチッ!」を連発していたらとうとう全く動かなくなってしまいました。

どうやら銘板は樹脂製のため強い下方向への押し付け力をかけると変形してしまい、せっかくネジが緩んだのに「カチッ!」と音を出してネジ山を飛び越して沈んでしまい何度も繰り返す内に銘板がネジ山に対して斜めになってしまい固着してしまったようです。

 

 

何度も何度もゴムオープナーを押し付けて回転させたため摩擦で刻印の白文字の塗料が剥がれてきてしまいました。

どうやら、もうどうにもならないようです。

最悪の場合銘板にピンバイスで穴を孔(開)けてカニ目スパナで緩めるしかありません。

ただ、それをやってしまうと商品として販売することができなくなりま。

仕方ないのでとりあえずCRC 3-36防錆剤を吹き付けて一晩置いてみることにしました。

だけど樹脂相手に防錆剤なんか使って効果があるなんて思えないし…。

もはや万事休すなのですが…。

 

 

じつは予備ではないのですが銘板がもう一枚あるにはあるのです。

これは数年前に販売した同じレンズがこれーむが来て返品されたのですが、

返送の時に衝撃を受けてフィルター取付部を曲げられて売り物にならないレンズの銘板なんです。

ちょっと欠けている部分がありますが。

 

 

以前にある程度は変形を修正してなんとかフィルターが嵌る位までにはしたのですが、今回銘板を外してからさらに修正したらここまで修正出来て復帰できました。

 

 

ただネジ山が潰れてしまったためフィルターをねじ込むのがとてもずかしくなってしまいます。

でも使用する事はできるので訳あり品として販売できそうなので銘板はキープしておきたいのですが…。

 

 

もはや銘板の破壊ありきの思いで破壊方法を考えながら銘板の油分を拭き取ってからゴムオープナーで緩めてみたら「スルっ」と回せてしまい、ほぼ無抵抗で緩んでくれて取り外すことができました。

奇蹟です!

イヤァ~よかったぁ!救われたわぁ!

でも驚くべきはCRC 3-36防錆剤の浸透力ですね。

昨夜は完全にあきらめていたのに…。

当に救世主です。

 

 

分解作業に入る前に文字が消えかかった銘板をレストアします。

墨入れです。

 

 

CRC 3-36を大量に吹き付けたので

ガイアカラー専用シンナー(プラモデル用シンナー)で油分を拭き取り

更にベンジン(試薬特級)で脱脂します。

 

 

塗料はガイアカラーの艶消しホワイトです。

乾燥を遅らせるリターダーを添加しています。

 

 

製図用の烏口です。コレで文字の溝に塗料を流し込みます。

 

 

最初は溝から溢れたは塗料は放置しておいて乾燥後に処理するつもりでしたが、

途中から乾く前に大まかに指で拭き取るようにしました。

この方が最終処理が簡単にできそうです。

 

 

乾燥したら綿棒にガイアシンナーを浸みこませてはみ出した塗料を丁寧に拭き取ったら完成です。

とても綺麗に仕上がりました。

 

 

銘板が緩まずパニクってしまいこのレンズの症状の説明が遅れてしまいました。

この個体は各レンズ全てカビもクモリも汚れもありません。

全体的に非常に程度の良い個体です。

しかし、絞り羽根に油染みがあるのでその油分を除去するため分解します。

このレンズは非常に大きな確率で絞り羽根に油染みが発生します。

 

キャノンのレンズFDシリーズとNEW FDシリーズは、レンズ単体の状態では絞り羽根は動きません。

 

 

そこでこの部品を使います。

コレはカメラ本体に付いているレンズマウントです。

修理不能でジャンクとなったキャノン Ftbから取り外しました。

 

 

このマウントをレンズに装着するとレンズをカメラ本体に取り付けた状態と同じになります。

そして矢印の爪を右の方向へ動かします。

 

 

この状態にすると絞り羽根が動くようになるので視認できます。

 

 

この様に絞り羽根の先端に油染みあります。

この油染みを除去します。

 

 

前玉側からアクセスしていきます。

フィルター取付リングを外します。

6本あるネジの大きい方3本を外します。

緩み止めのための接着剤が使われているので固い場合はラッカーシンナーを少し垂らすと緩め易くなります。

あぁ~、久しぶりのプラスネジです。

作業がはかどるはかどること。

 

フィルター取付リングを外すと新たに三本のネジが出てきますので緩めると

フォーカスリングがはずれます。

 

 

前玉を外します。

三本のネジがある部分がまえだまなのですがコノネジは緩めません。

 

 

代わりに側面の三本のネジをヘリコイドを回して穴の位置を合わせてから緩めます。

 

 

ネジにはスペーサーのような樹脂でくるまれた二個のワッシャーが入っています。

樹脂部は長年にわたりグリスに浸かっていたので溶けてます。

 

 

前玉を外すといかにも「カニ目スパナを差し込んで回してくれ」と言っているような穴がるのでカニ目スパナで緩めます。

 

 

外れました。レンズを押さえるリングのようです。

レンズを取り外す必要は無いのですがコレで更に奥にあるカニ目スパナの穴にアクセスがしやすくなります。

 

 

このようにして中玉?を緩めます。

 

 

中玉?を抜き取ります。

先に外したリングは元に戻しておきます。

 

 

ようやく絞り羽根のユニットが見えてきました。

画像に見える三本のネジを緩めます。

 

 

絞り羽根ユニットを取り外しました。

油染みが確認できます。

今回のターゲットはコレですのでレンズはもうこれ以上の分解はしません。

 

 

ユニットごとベンジンに漬け込んで油染みをの削除と洗浄を行います。

 

 

 

洗浄が終わった絞り羽根ユニットです。

 

 

絞り羽根ユニットを本体に取り付けた後に中玉?も取り付けます。

間違ってレンズを触ってしまったので清掃します。

 

 

ヘリコイドの穴の位置を合わせてから前玉を挿入します。

 

 

三本のネジで前玉を固定させるのですが、このネジをセットして締め込むのは至難の技でした。

 

 

前玉が組み上がりました。

銘板を外す時に大量の防錆剤がレンズにかかってしまったのでここで一回清掃します。

 

 

フィルター取付リングを三本のネジで取り付けます。

 

 

最後に銘板を取り付けて完成です。

 

 

初っ端からとんでもないトラブルが発生してしまいプチパニック状態となってしまいましたが無事に絞り羽根の清掃を終えくみあがりました。

ただ、銘板外しの際に大量の防錆剤を使用したために一番手前のレンズに大量の防錆剤がかかってしまいその清掃にエライ苦労してしまいました。

これでもう一個のレンズも訳ありの部品取り用として販売できそうなので助かります。

 

昨日まで長期間に亘ってヤシカを弄ってきたので久しぶりのキャノン品質しかもプラスネジだったので非常に作業がはかどるしメンタルにも優しいです。

やっぱりキャノンはキャノンですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヤシカのハーフ 14です。

 

 

しつこくてすみません。

ひとつやり忘れていた作業がありました。本当は分解前に確認しておきたかったのですが、シャッターが開かなかったので確認できなかったんです。

そう、無には何か治具のような専用の工具を自作しないとできませんが

ピントが合っているかどうかの確認だけでもやっておきましょう。

 

 

ピントグラスです。

これが無いと無限遠を確認できません。

細かい作業だったけど自作して良かったです。

 

 

ピントグラスをテープでフイルム室に張り付けて

 

 

デジカメをマニュアルフォーカスモードにして

光学ズームを最大にして撮影します。

 

 

撮影した画像がコレです。

すごい!

ピッタリと合っています。

良かった。

 

 

動画の様にB(開放)もしっかり開きますし。AUTOでも光の量に応じてシャッターの開き具合が変わります。
マニュアルモードでもキチンと動きました。
あとはテスト撮影をするだけです。

 

 

同時に分解していたもう一台のハーフ 14ですが、露出計のファインダー内表示用の指針の針が折れてしまって紛失してしまい、作業を進めることができませんでした。

代替品として線径0.15mm真鍮線を考えていたのですが価格が異常に高かったので

銅線でさがしてみたら画像のポリウレタン線というのが見つかりました。

いわゆるエナメル線というやつです。

銅線の表面に絶縁のためのポリウレタン樹脂が塗られています。

 

 

ポリウレタン樹脂のせいでハンダが付かないかと思ったのですが、

何回かトライするうちに銅線がハンダに乗るようになって無事付けることができました。

ただ、あまりにも柔らかいので曲がり易いのが欠点です。

でも折れにくいという美点もあります。

 

これで組立作業を進められるのですが作業内容については今までの記事と重複するのでこの作業だけを記事にして以降は割愛します。

 

 

そして本日もう一台ハーフ 14が我が家に届きました。

このカメラはレンズ内にカビが少々ありますが

なんと、シャッターが少し開くんです!

シャッターが開く個体は初めてです。

かなり程度がよいですね。

 

 

動画を観てもらうと判るのですがB(開放)にセットしているのに開放にはなりません。

シャッターを切ると二回目の時はそれなりに大きく開きましたが以降は小さくしか開きません。また開き方にバラツキがあります。

この様な状態だとAUTOに設定した状態でシャッターを切ると音はするしシャッター羽根が開くので『動作O.K.』と勘違いされやすいのですが、

実際は全然ダメです。

悪い例として格好のサンプル動画が録れたのでアップしておきます。

 

本日は短い記事ですがここまでです。

 

 

 

ヤシカのハーフ 14です。

 

 

cds素子を新品に換装する『改造』の続きです。

 

 

一晩経過してエポキシ接着剤が硬化・乾燥しました。

 

 

カバーにcds素子を押し込んだために外周が膨らんでしまい穴に入らなくなってしまいました。

さて、どうしましょうか。

 

 

結局耐水ペーパーと小さい棒ヤスリでケースの外周を削って穴に入るようにしました。

これってもうカバーの肉厚が薄くなりすぎてかなり薄氷のレベルなんです。

だけど内側にエポキシ接着剤を充填したおかげで更なる切削が可能でした。

 

 

測光以外の余計な光が入らないように念のためcds素子の裏を黒く塗っておきます。

 

 

cds素子の足(電線)固定するためにストッパーを付けて仮組をします。

それからハンダ付けをします。

 

 

ココにもう一本ずつハンダ付けをするのでハンダは多めに盛っておきます。

オリジナルと同じようにcds素子の裏にビニールテープを貼ってからcds素子をストッパーで固定します。

 

 

改造の完了です。

 

 

ここからは組立の最終段階です。

まずは前玉を取り付けます。

 

 

ボディからの電線とcds素子ユニットをハンダ付けします。

このためにハンダを多く盛っていました。

ハンダ付けする赤と青の電線なんですが、作業を楽にするためにオリジナルよりながめにしました。

反面これらの電線を長くするとcds素子ユニットの付いたリングを鏡胴に納める時に余った電線が鏡胴内で邪魔となりリングの座りが悪くなり斜めになってしまい調整に苦労します。

短くてもダメ、長くてもダメ、一長一短があります。

 

 

cds素子ユニットのリングを正しい位置に収めて極薄リングナットで締めて固定します。

最後にストラップを付けて完成です。

 

 

ご覧の通りしっかりとB(開放)しますし、光の量に応じてシッカリとシャッター羽根の開度が変わっているので露出計も正しく動作しています。

 

ヤシカ ハーフ 14の分解・修理・組立の記事はとうとう「その8」まで書く長編になってしまいました。

最後までお付き合いしてくれて読んでくださった方々につきましては本当にありがとうございました。

 

とにかくメチャクチャ手間が掛かるんですこのカメラは!

昨日までチャンと動作していたのが今日は動かない。なんてのは当たり前で何度も微調整をやり直したり繰り返したりの連続で集中力を持続させるのがホントに辛かったです。

キャノン デミ EE17やオリンパス ペン EES-2の修理より10倍くらいの労力を費やします。

でもね、写り(映り)はそこそこ良いんですよ。

だからついついイレコンじゃって修理しちゃうんですよねぇ。

このカメラのテスト撮影はあと数件の修理を終わらせてからになりますので一週間後くらいになると思います。