キャノンのデミEE17です。

 

 

海外でも人気が高いのでしょうか、良く売れる回転の早いカメラです。

というわけで新たに一台を修理して仕上げようとして在庫の中から探していたら非常に程度の良い個体が出てきました!

いつもは机の周りに転がしてある複数の準部品取りEE17群から良い部分を見繕って組み上げていたのですが、コレはその必要がありません。

ひょっとすると分解せずにこのまま使えるかもしれません。

ということで今回はこのカメラの検品をしながら不具合を探っていきながら必要であれば修理を行いたいと思います。

 

 

付属品も充実していて、それぞれ純正のケース・ストラップ・レンズキャップ・UVフィルターです。

 

 

特にありがたかったのがこの薄型レンズフィルターです。

キャノンの純正34mmフィルターはこの薄型以外にも通常の厚いタイプもあります。

しかし厚いタイプのフィルターだとレンズキャップに干渉してしまいしっかりと蓋ができなくなるんです。

かといってこの薄型フィルター単体での販売はなかなか見当たらず、あったとしても値段は高めです。

 

 

電池室の蓋には二種類あって右側の蓋が初期型でこのカメラに付いている方が後期型です。後期型は蓋の縁に溝が付いていて「ギザ10」みたいになっています。

 

 

鏡胴部のメッキも非常に綺麗です。

 

 

EE17は角部に傷が付いていたり凹んでいたりしている個体が多いです。

あとこの角部の黒いと所が凹んでいる場合もあるのですが、黒いため判別が非常に難しいです。

これは材質がアルミであるのが原因だと思われます。

アルミ製ゆえに衝撃に弱いのでしょう。

 

 

 

 

 

 

ご覧の様にこの個体はほぼ無傷です。

素晴らしい。

 

 

電池室も綺麗です。

電池を取り外した状態で長期間保管されていたのでしょう。

感動です。

当然露出計は動きますし、精度も正確なようです。

 

 

画像は撮りませんでしたがファインダー内も非常に綺麗でしたがよく見ると一カ所にカビがありました。

しかし本体カバー側のガラスの内側にカビのような物が確認できました。

この部分までは開く(分解す)必要がありますね。

 

 

レンズの状態を確認するためにフィルム室側から青色LEDで照らしてみたのですが

この透き通り方です!

カビや傷どころかあの謎のクモリすら一切ありません!

実に素晴らしい!

当にスパーブ(Superb)です!

 

 

シャッターのチェックをしたら1/500~1/8秒迄はキチンと動作したのですが、

B(開放)だけ絞り羽根動きが渋くきちんと開きません。

というよりも1/500~1/8秒の時も絞り羽根はキチンと開いていなかったのでしょう。

高速すぎて確認できなかっただけでしょう。

マニュアル状態でF1.7に設定すると1/500~1/8秒どころかB(開放)でも開放されるのでAUTOのEE機構関連に難があるのでしょう。

多分あの辺りだな。

 

というわけで前板を取り外して原因を究明することになりそうです。

ファインダーは外さなくても何とかなりそうです。

結局殆どいつもと同じですねぇ。

とはいえ外観はピカ一です。

今までで最高のコンディションです。

 

 

今回は分解する前にコレに登場してもらいます。

ピントグラスです。

そう、無限遠の確認です。

 

 

ピントグラスを取り付けようとフィルム室を開けるとこのような光景が私の眼の中に飛び込んできました

『ナ、ナンジャコリャァァァ!未使用の新品かぁ!?』

とんでもない状態です。

まるでフィルムを装填されたことが無い感さえします。

も、もう感動と興奮が止まりません!

60年近くもの間よくもまぁこの状態を保っていてくれていたなんて!

嬉しいです。これぞ一期一会

是非とも完全な状態に復元して新たな素晴らしいオーナーと出会をセッティングしなければなりません。

 

 

状態のあまりの良さに養生テープを貼り付けるのがおこがましくなってしまうほどですが、検品のためにココは我慢。

 

 

毎回のデジカメを使った無限遠の確認です。

 

 

撮った画像がコレです。

ボケて見えるのですが、デジカメの液晶画面に写った画像はほぼピントが合っていました。

カメラとデジカメを近付け過ぎたのかもしれません。

 

まぁ、現在のところは確認だけなので、おおよその値が判ればいいんです。

 

ヤシカのハーフシリーズはオリンパスのペンシリーズと違い、前玉ではなくヘリコイドを回転させて調整するタイプなので手を付けられませんでした(調整できない)

EE17もヤシカと同じヘリコイドを回転させて調整するのですが、構造上からひょっとすると調整できるかもしれません。

今後作業が進んで前板に手が届くようになった辺りで再び無限遠に付いて考えることにします。

 

本日はここまでです。