さあ、いよいよ7.25(土) Spinna B-ill&YOTA KOBAYASHIのライブ @富山HOTORIの日にちも迫って参りました。
富山市でのビルさんライブは3回目、過去2回は僕が呼ばせて貰いました。
今回は若い世代がビルさんを呼び、僕がライブペイントで参戦。
全国にはステンシルで各種作品を作ったり、街にBOMBしたりと、沢山のステンシル野郎が居ますが、
だからこそ、唯一無二のステンシル野郎になるべく、頭絞り、室内や野外イベントでのライブペイントを道具変えながらドンドンと数もこなして来ました。
扱うネタもパンクやレゲエの持つ、叛逆感をそのままに、色や組合せを存分に変えながら作ってきました。
創作ルーツであるパンク&レゲエミュージック、そして自分の民族ルーツである日本人としてのカルチャーも踏まえたネタ作りで、芯も太くなってきたように思います。
まだまだ知らない事が沢山ありますが、もう40歳近くなると頭も堅くなりがちなのでその辺は気を付けたいところ。
が、
過去を見て、現在を思うとやはり、音楽もアートも、オリジナルは出尽くしてるように思います。90年代中期のグランジで終わったように感じます。
21世紀は20世紀の焼き増し、過去のネタの現代アレンジでしかないのかと。
サブカルは死語になり、サブカル雑誌は消え、メジャーとインディーズの境界線も緩く、だからこそ誰でもなれるオーバーグラウンドの住人と、強い拘りを持ったアンダーグラウンドの住人がキッパリ別れたのかなと。
結果、凡ゆるメディアに取り上げられやすいオーバーグラウンドの安っぽい使い捨て、量産型、画一化したモノに人が流れやすくなってる気がします。
アンダーグラウンドの住人は、嫌でも目に付くオーバーグラウンドを始めはけなし、少ないコミュニティーで毎度お馴染みの人達と顔を合わせ、そして当たり前になってゆく状況に刺激もなくなり、去ってゆく。
世間一般ではない刺激こそアンダーグラウンドの特権だったのに、その辺が緩くなってるような。
少数派であることに耐えられない人が増えたのか。
ネットやSNSの普及で、家でも何処でも現場に行かずとも、上っ面ではあるが、その現場の雰囲気を簡単にリアルタイムで知る事ができるようになったのも、
オーバーグラウンドなメディアでは決して流れることのなかったアンダーグラウンドシーンの境界線を緩くし、人を減らした要因でしょう。
そしてフェスの乱立。
1日5000円ほどでまとめて好きなアーティストのライブが観れ、子供を連れてても逃げ場があるから安心。
だから、ライブハウスやクラブなどの単体ライブに3000円払うよりかは年一のフェス行くって流れもある。
そして、40近い僕が小学生の頃から現役のヒロトやマーシーも未だ最前線。
シーンを作ってきた諸先輩方が未だ現役バリバリで、世代を越えて支持され続けてるから、それらに憧れる本当に若い20代前半のバンド達もやりにくい状況なのかも?
そんな状況に耐え、やり続けて、常に新しいモノを生み出そうとしがみついてちょっとずつ結果出てくるのは30前後。
僕と同世代ではタートルアイランドや犬式の三宅洋平とか。
20代後半からフェスやライブハウスなどで異彩を放ち、徐々にアンダーグラウンドシーンに名前が浸透。
30才を越えてからは、メインの扱い。
30才中盤を越えて、40才が見えてきた頃には、オーバーグラウンドにまで進出しちゃったよ。
そして、30代前半までの人達から偉大な諸先輩方と並んでリスペクトされる存在に。
今、僕が見えてる限りでは30才がボーダーラインになってると思います。
20代中盤から後半の世代の底上げがあまり感じない状況。
一番脂が乗り、ある程度無茶しても体力もあるし、好き勝手動ける世代の底上げが見えない。各ジャンルで。
自発的アクションが足りないのかも。
ハイスタのKENがミュージックステーションに出たのもそんな気持ちがあったのかもしれない。
次世代の底上げ。
チラホラ、飛び越えて20代前半の興味が30代後半以上のところに一気に向いてるようにも感じます。
僕らが20代前半だった頃のシーンを作った人達が未だ現役バリバリだし、勢いがあるからね。
世界を見ても、RANCIDやGREEN DAY、NOFXもバリバリ現役、NEWYORK HARDCOREバンドや、UK HARDCOREバンドもバリバリ現役。
若い時から凄い存在感で、未だ現役バリバリだから、今の若い世代があの人達を超える存在感を放つのは容易でない。
日本でハイスタ以降、賛否両論あるでしょうが、ハイスタくらいの影響を及ぼしたバンドは居ない。
アンダーグラウンドに拘りながらもオーバーグラウンドに浸透した。
だからこそ、真のアンダーグラウンドの住人達には良く思われなかった。
けど、そんな気持ちも40代近くなるとどうでもよくなってる。
結局、今でも現役バリバリでやれてるかどうかだ。
上から目線で散々けなして、いつの間にか消えてる人もたくさんいる。
先ずはどんな規模であれ、少量でも金を得る。そしたら次に繋がる。
たとえ少数だろうが、支持者が居るかぎりやり続ける。
”俺の親父は未だ現役の掃除夫だ。どんな仕事だろうとやり続けるのがパンクだ” と、RANCIDのTIMは言った。
僕のステンシルは、オーバーグラウンドの住人には中々理解されにくい。
当たり前です。
だってオーバーグラウンドに溢れてるデザインが気に入らないから、自分で作ってるんですから。
少数派バンザイ!!
よくもまぁ、こんな鳴かず飛ばずのステンシル野郎を支持してくれてる全国各地のマイノリティさん達、
感謝します!!!
ここ2年ほど、ようやく薄いながらも希望の光が見えてきたように思います。
ずっと持ち続けてた、
”まっすぐにNEXT LEVEL”な意識は間違ってなかったと。
上半期も良い流れでした。
下半期、夏から秋にかけても良い流れが続いてます。年末、笑ってまた来年の野望を打ち立てたいですな。
ビルさんとは単体ライブで初共演。
2002年に受けたビルさんの歌の衝撃から13年、
ようやく!!!
まだまだ先を見据えて、やり続けるしかないです。毎回始まり。
毎度毎度現れる壁を乗り越えるスキルもまだまだ伸びしろあると感じる今日この頃であります。
来週22日は、いよいよRADICAL MUSIC NETWORK@代官山UNIT
そして、25日は富山でビルさんライブでペイント。
各地で踏ん張ります!!
バイバイ、またね。