さて、今年も橋の下世界音楽祭から無事に帰って参りました。
高城剛さん曰く、祭り好きや仲間意識の強い人は、祭り後に”オチやすい”らしいので気を付けなきゃいけないみたいですよ。
そんなこんなで、この橋の下レポも四度目です。
過去のレポで散々言いたいことは全部書いてきたし、それ以上言うこともないです。
”百聞は一見にしかず。”
コレに尽きます。
毎年、小さな部分から大きな部分まで変わってはいます。裏方も関わってる人の数も増えてます。
馴染みの顔も沢山。
居るはずの人が居なかったり、久々に顔見たりの連続。
毎年、各SNSのタイムラインを賑わす橋の下の、現代をひっくり返し、嘲笑うかのような写真や映像の数々。
それらを体感した人達の口コミの勢い。
今年は四年目と言うことで、過去最大規模の祭りとなってました。
会場設営資材等は全てゴミから作られてました。過去三年間プラス今年に集められた廃材を再利用してる。
だからその資材を管理する場所が見つからずに苦労してるとのこと。
アレだけ多くの人を集め、熱狂、興奮、踊りや笑いを生み出す、日にち限定のパワースポット。
期間限定ながら、全国から豊田に人を集めて、少なからず豊田の経済を潤してる祭りなのに、土地や工場跡地、コンテナ、倉庫などを貸してくれるところが豊田で中々見つからないようです。
祭りを続ける為の必須条件です。
何とかなる事を祈るばかり。
今年は、過去二年、酒に呑まれて体調が万全では無い時間もあったのを学習して、
適度な酒量でしたので、毎日七時起きからの銭湯、出店準備。
毎度の如くの、出店放置プレイ&いつ行っても居ないんですけど~って声も軽く聞き流すスタイルは健在でした。
過去三年間、橋の下が出店場所だったので、今年もとタカをくくってタープ無しで参上しましたらば、ギリギリ橋の下アウトな場所で、チリチリ日照り青空ゾーン!
祭り開始前の金曜朝に現場入りしてたから良かった!誰かにタープを借りなきゃと聞き込み開始から二人目、テキーラBAKAのテルくんから見事確保!
今やセカンドホーム、否、心のトップホームであるTOYOTAのアニキ達に助けられてばかりです!
廃材も、ハジメくんやヨシキくんたちに了解を得て、フォークリフトで自分の持ち場を往復して運び、何とか雨対策用の屋根と壁を確保。
金曜、土曜は天気持つみたいだったが、日曜は雨予報が出てたのでね。
材料を確保後、ホームセンターへ組み立て用のビスを買い、師匠からインパクトを借りる約束をしてから浜松へ一時移動。
個展作品を引き上げ、今回の浜松でのイベント事で世話になったカズホくんとランチかましてまた豊田へ。
橋の下はもう始まってて、ちょうどダチャンボの時間。
ライブを横目にせっせと出店準備。
終わったら日が暮れてたから終了~
準備中にも関わらず、色々な人が各SNSで見たからと、作品を楽しみにしてくれてたのが嬉しかったです。チョコチョコ買ってくれてありがとうごさいました!
金曜夜はユルユルと飲みながらライブ観て、会場を徘徊し、移動疲れもあったから早めの就寝。
翌朝は、銭湯行ってシャキッとしてから会場入り。
我が店も、廃材でサイド固めたタープ内はサウナ状態。
暫く橋の下の影に退散しながらビール飲んでフラフラ、たまに店に帰って接客、販売、久々の顔馴染み達と軽くトークしながら、またビール飲んで徘徊を繰り返す。
橋の下の醍醐味は、投げ銭宜しく演奏練り歩きにあると思っております。
イーリャや切腹、タートル、太閤連、ノリパンなど、日本をはじめ、国境を越えたリズムと太鼓と踊りが毎回色採りどりに乱れ交ざる。
各ステージのライブも素晴らしいですが、やはり演者も客も裏方も皆が参加するライブである練り歩きにこそ、橋の下の絶対的な雰囲気があると、過去三年間行ったからこその感想です。
下町ステージの毎年、洒落の効いた、いや効きすぎた造りには脱帽です。
ドリフ化がかなり進んでてツボ過ぎます。
金曜はT字路s、アルコド、土曜はマージナルのアコースティックや、ロータリービギナーズやEKDやエスネのライブに酔いしれ、
土曜は生憎の曇り空の為に太陽パネルに必要な電力が貯まらず、土曜メインのタートルライブと日曜メインのハンガイのライブを入れ替え。
そして土曜の夜発表の天気予報も雨。
切腹ピストルズなどが入り乱れた練り歩き後、メイン本丸ステージにてヨシキくんが説明。
色々話す中で言った、
”俺は晴れると思っとるけど”
豊田の野外フェスに限らず、全国各地タートルが出る野外フェスでは雨が降った記憶が無い。
トヨロックなんて、過去二回台風の予報を覆して晴れてる。
僕もトヨロックではライブペイントで参加だったから雨を覚悟してたのに、朝起きたらピーカンだったのを二度経験してます。
土曜の夜、全てのライブが終了し、電力もギリギリの状態の中、人出もかなり落ち着いてきた会場内をまたフラフラしながら色々な人と話す。
豊田の会場で顔馴染みの豊田勢と話すのが一番ホッとするし、楽しい。
ふと、去年同様、今年も橋の下の撮影で来てた野田マーシーくんと乾杯してトーク。
いつも目障りの良い映像と、色と間の編集、視点が素晴らしい彼の作品。
去年とは違う、今年の映像をちゃんと撮れてるのかどうか…と色々悩みながら撮ってました。
僕はやはり、コレに尽きるってことを話しました。
人の目に映る、今この景色は写真や映像で完璧に伝えることがなかなか難しいと思う。
けど、それを伝える役目を果たすのがその人ならではの視点であり、アート、芸術がそれらを繋ぐ役目をすると熱弁してしまいました…酒も入ってたからプロに一丁前のことを言ってしまったのです…
何が一番言いたかったって、例えば富山の立山連峰のパノラマ景色。
アレは生見が一番素晴らしい。だけど、アレを上手く映像や写真に収められてるのを見たことが無い。だから人の目以上のモノを残すのはかなり難しい。唯一、それを繋げる可能性のあるのがアート、芸術であるってこと。
そんな話をしてたら、ぬ組の高橋くんが通り、シュウヘイさん!今からタートル演りますよ!って教えてくれて、目の前の投げ銭スポットへ。
どエライことになりました。リズム隊抑えたアコースティックスタイルながら、タートルリズム隊はテーブルや木を叩き、櫓に登り客を煽る、モッシュピットに飛び込み暴れるなど、
狂気乱舞、興奮、歓声、笑いが入り乱れたストレスフリーの快感極楽浄土スポットが其処に瞬間、瞬間で生まれては消え、また生まれての連続でした。
タートルの一番凄いところは、コレを創り出せるところ。
タートルのような音を出してりゃカッコいいってもんじゃなく、
剥き出し過ぎてる恥も外聞もみんなさらけ出す解放度がフルスロットルなんです。
五感全部出して、六感飛び越えて、丸出しの人間がいます。
そこです。
振り切った跡には笑いと満足感しか無かった。
くだらない価値基準、自分の心のストッパー、他人の目や評価、明日の仕事、家族、友達の事も全部吹っ飛び、拳上げて笑い、叫ぶ瞬間は何と気持ち良いことか。
タートルが三曲後、ヤスオイルによるアコースティックライブがGO WAYから始まり、尻上がりに人も集まり、コール&レスポンスのボリュームも上がる。
斑屋を思い出しました。
実際、金曜、土曜の夜や、日曜の朝は顔馴染みの豊田勢がウロウロしてる。
この人達とビール飲みながら馬鹿話したり、昨夜はこうだった、ああだったなんて笑いながら話してるのを聞いてるだけで楽しい。
今回、富山や金沢の知り合いDJ陣何人かや、DJの息子を持つ富山から一人で三日間来たお母さんも橋の下に来てました。
ようやく、北陸の一部の皆さんに伝わったかと、少し安心しました。
会ってすぐの第一声が、”カルチャーショックだわ…”
そして、各々がしっかり楽しんでたようで何より。
百聞は一見にしかず。そういう事です。
あの祭りがいつまで続くのか、いつ終わるのかも分かりませんが、行く末を見届けるまで、命ある限り行き続ける所存であります。
土曜の夕方のバスクから来たエスネの大迫力のリズムと音に脳が縦揺れして鳥肌。
オキダブの熟練グルーヴ。
土曜の夜のハンガイの圧倒ステージ。
日曜朝から腹が痛いほど笑わせてくれた風の音楽団。
日曜の昼からクラブモードにしてくれたオブリガードのスペシャルセット。
北海道からのアンタゴニスタパンクロックオーケストラの迫力ステージと音。
切腹ピストルズの狂気乱舞と絶叫乱打。
タートルの全て飲み込むステージング。
まぁ、ライブレポなんてどーでも良い。
全て橋の下に来たら解る。
パブ銀馬車のチャンネー達の愛敬と笑顔と元気な声で癒されてはビールを消費せずにはいられません。
横浜ヨロッコビールも何杯飲んだかな?
モンゴル特製ラム串も何本食べたかな?
我がお店で、会場で出会い、話した皆さんありがとう~!!
ちょっとずつしか話せなかった人もたくさん居たけどまた会いましょう~
毎年毎年顔見知りが増えるのは嬉しい限りです!!また居なくても懲りずにフラっと軽い気持ちで作品を見に来て下さい。
いつの間にか沢山売れておりました!また次作の糧になります!ありがとうございます!!
そして裏方である、ぬ組の皆さんの無駄のない動きもしっかり見れました。
ぬ組の動きに抜かり無し!
現代と日本のルーツをひっくり返した世界が橋の下に何日間かだけ、
それを望む全国各地の人々の思いと、それを背負い、形に出来る人々が絡み合う、奇跡の現代的タイムトラベル絵巻。
それぞれの特技、技術、行動、思いでもって現れる辺境地。
そこは橋の下。
何やら賑やかしく懐かしい祭りの音色が聞こえたら、上からチョイと覗いて降りてみりゃいい。
老若男女誰でも入れる、現代をひっくり返して嘲笑う世界が其処にある。
そんなこんなで橋の下の余韻に浸りながらまた酔います。
バイバイ、またね。