(前回のあらすじ)

 

“可視光線”などの電磁波は

“静止エネルギー”の塊の

先まで通り抜けられないが

 



“X線”などの
エネルギーの強い電磁波は
“静止エネルギー”の塊を
通り抜ける力がある。

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(今回はここから)
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“X線”などの電磁波に


“物体を通り抜ける力がある”

と言っても

その通り抜ける力には
限界がある。





例えば“骨”などの
密度が高い物質があると

そこだけは

通り抜けにくくなるので


“x線”を当てた
身体の先に
フィルムを置くと

まるで“影絵”のように
“骨”の部分が

白っぽく浮き上がる。

 

 



 

“物質の密度によって

透過力が変わる”

 

という特性があるからこそ

 

 

“レントゲン”として

利用する事が

出来るのだよ。

 

 

 



ちなみに

“X線”や“ガンマ線”などの

エネルギーの強い電磁波は

 

 

厚さ2~3cmの鉛板で

約10分の1に減り

 

 

 

 

厚さ約5cmの鉛板で

約100分の1に減り

 

厚さ約10cmの鉛板で

ほぼ完全に遮断できる。

 

 






この“x線”は

建物の内部にある
小さなひび割れのチェックや

 



空港の手荷物検査

 



また
文化財などの調査にも
使われていて

 




“モノを壊さずに
中の様子を確認できる”

 

という特性が

活かされているのだよ。



 

(続く)

 

 

 

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(前回のあらすじ)

 

今から127年前に

「レントゲン」という名前の

科学者によって
“X線”が発見された。

 



この“X線”には
「物質を透き通る」という
面白い特徴がある。

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(今回はここから)
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この“x線” は
高周波の電磁波で

エネルギーが高い為

可視光線が通過しない
物体や身体などを
通り抜けることが出来る。

 

 




全ての物質は
原子や分子で出来ていて

その原子や分子も
エネルギーで出来ているので 

 

 



本来はそこに
何かを遮る“モノ”は 
何もなくて

 

“スカスカ”なエネルギーの海の

状態なんだが





“可視光線”などの


エネルギーがそれほど
強くない電磁波は


原子や分子の材料である
“静止エネルギー”によって

反射したり
吸収されたりする事で

 

 




その“モノ”の先まで
通り抜けることが
出来なくなる。

 

 




でも高周波の
エネルギーの強い電磁波は


原子や分子という
“静止エネルギー”が

 

幾重にも重なりあって

形作られた物体を

通り抜ける力が
あるのだよ。

 

 

 


 

(続く)

 

 

 

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(前回のあらすじ)

 

我々の複雑な生命体は
「遺伝子」によって
“複製された細胞”を

常に新しく複製し続けて
機能しているので

 



“x線”などの

強い放射線を浴びて

遺伝子がひどく損傷すると

回復できなくなってしまう。


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“x線”などの

電離放射線には


他にも面白い

特徴がある。





それは
「物質を透き通る」

という特徴で


“透過作用”と

呼ばれている。





今から127年前の
1895年11月8日

一人のドイツ人科学者が
眼には見えない
不思議な“光”の存在に

気づいた。





機械を黒い紙で

覆ったのに


まるで光が当たった

時のように
蛍光板が光った。


しかも
蛍光板の前に
奥さんの手をかざすと


手の骨と指輪だけが

黒く浮き上がった。





その科学者は
その未知の光の名前を


“x線”と呼ぶことにしたが


それが“x線”の

名前の由来なんだよ。

 

 




そしてその

科学者の名前は
「レントゲン」と言って

彼の名前が今も


“レントゲン”として

使われている。

 

 

 

 

 

(続く)

 

 

 

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(前回のあらすじ)

 

実は今から約20年前の
1999年9月30日

茨城県東海村にある
核燃料加工施設で
3人の作業員が
大量の電離放射線を
浴びる事故が

起きたことがある。

 



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(今回はここから)
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3人の作業員のうち
一番多く放射線を浴びた
当時35歳の作業員は

およそ16~20シーベルトの
放射線を浴びたと
推定されている。

 

 




ちなみに
胃のX線撮影を行った時の
1回分の放射線量は
0.5–4 ミリシーベルトなので

その職員が
一度に浴びた放射線は
胃のx線検査の
約5000倍に相当する。

 

 




放射線を浴びた直後は

何も外傷がないので

 

特に問題がなかったように

感じたかもしれない。

 

 



でも既に体中の細胞の
遺伝子染色体の多くが

同時に破壊されてしまった為

新たな細胞を作る事が
出来なくなり





賢明な治療の甲斐なく
事故から83日後に
多臓器不全で
亡くなってしまった。






もう一人の39歳の作業員は
6~10シーベルト


つまり胃のX線撮影
約2500回分の放射線を
一度に浴びてしまい

この作業員も
事故から211日後に
多臓器不全で
亡くなってしまった。





もう一人の54歳の作業員は
1~4.5シーベルト
つまり胃のX線撮影
約1100回分の放射線を
一度に浴びてしまい

一度は白血球数が
ゼロになったものの

 


その後回復して
退院する事が出来ている。






我々の複雑な生命体は
「遺伝子」によって

“複製された細胞”で

組み上げられた構造で

 

常に新しい細胞を

複製し続けて

新陳代謝を行いながら

機能しているので

 

 




この遺伝子を
傷つけない環境を
いかに構築するかが

この物質世界創造の
大きな課題でもあった。






特にこの“x線”などの
電離放射線の対策は


遺伝子保全に不可欠な
最重要な課題なので






この“地球”という
プレイエリアを創造する上で
様々な工夫が

されているのだよ。

その工夫についても
またいずれ話していこう。

 

 

 

 

 

(続く)

 

 

 

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(前回のあらすじ)

 

X線を大量に浴びて
DNAの損傷が
広範囲で大量に起こると

細胞のDNA修復が

間に合わなくなり

 



間違ったDNAを持った
「ガン細胞」
と呼ばれる状態に
なってしまう。

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(今回はここから)
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この「電離放射線」は
太陽から大量に

放出されているが

 

 



地球に備わっている
防衛システムのおかげで
この地上には
殆ど降り注いでこないので

 

 



普通に生活している範囲で
「電離放射線」を
大量に浴びる事はない。

 

 



でも
「原子爆弾」や
「原子力発電」では

この「電離放射線」が
放出されるので

 

 



その影響下にさらされると
身体に大きな害が
及んでしまう。







実は今から約20年前の
1999年9月30日

茨城県東海村にある
核燃料加工施設で

3人の作業員が

“中性子線”と呼ばれる

放射能物質を
大量に被ばくする事故が

起きたことがある。





その日は
研究用増殖炉で使用する

核燃料溶液を


沈殿槽にバケツで流し込む
作業を行っていたが

 

 



午後10時35分頃に
7杯目の溶液を
バケツで流し込む際


燃料が突然

臨界に達してしまい


作業を行っていた3人が
短時間で
大量に被ばくしてしまった。

 

 

 

 

 

(続く)

 

 

 

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