魔王のお見合い! 名前の由来!
今回は名前の由来について語ろうと思います。
魔王エル=M=デビル・・・本当はエル=M=エヌ(LMNのアルファベット順)にしようと思っていました。しかし、ゴロが悪い。よって悪魔の意の『デビル』の名を付けました。
ヤン=クリムゾン・・・『ヤン』は日本史で習った『ヤン=ヨーステン』から。ヤン、という響きがツボでした。『クリムゾン』というのは、炎魔にふさわしい名前を考えていたときに思い浮かびました。
クララ=S=デビル・・・クララが人間界で使っている名前、『長倉くらら』の方が先に決まりました。語感を意識して付けた名前です。『クララ』はそれをそのまま使っただけ。『S』は魔王の『M』を意識しました。
佐藤ヒメコ・・・初めてのお見合い相手ということで、敢えてありがちな名字を使わせてもらいました。『ヒメコ』か『ヒメ』で迷ったのですが、これも語感を意識して、ヒメコに決定。
ミク=ブラッディ・・・吸血鬼、ということで『血』を意識して『ブラッディ』に。日本人のような名前にしたくて『ミク』に。なぜ日本人を意識したかというと、親近感が持てるから・・・という単純な理由から。最初は『クミ』でした。
ジル=ヴァレンシュタイン・・・『ヴァレンシュタイン』は三十年戦争で活躍した傭兵『ヴァレンシュタイン』からそのまま。(芸がない・・・)『ジル』は、かわいらしい名前を付けようと考えていたら思いつきました。二音だと呼びやすいし。(タイプしやすいし。)
以上がメインキャラの名前の由来です。
サブキャラについては次の機会ということで。
話は変わりますが、第三十八話のタイトル『ジルVS魔王!』。
なぜ『魔王VSジル』ではないのか・・・。単純にジルがお気に入りだから、というのもありますが、
実は『ドラゴンボール』(鳥山明先生)へのオマージュだったりします。
ドラゴンボール第一話のタイトル。『孫悟空とブルマ』ではなく、『ブルマと孫悟空』だったんです。
魔王のお見合い! 第三十八話『ジルVS魔王!』
「ジル・・・」
「ヴァレンシュタイン・・・?」
「ええ。かの有名な魔界貴族、ヴァレンシュタイン家・・・知っていますよね?」
「ご、ごめん。知らないや。」
ミクはぺこりと頭を下げた。
「ゔぁれんしゅたいん・・・。うーん。」
魔王も悩んでいるようだった。
「な!?み、ミクさん!僕はあなたにプロポーズまでしたんですよ!?」
「そんな男たくさんいるし・・・。ていうか、今取り込み中だから邪魔しないで。」
「ふっ・・・。そんな冷たいあなたが好きですよ。」
ジルは素直に満足げであった。
(こいつバカだ・・・)
(こいつアホだ・・・)
魔王もミクも呆れていた。
「ミクさん、魔王・・・様はあきらめて、僕と結婚しましょう。」
「いやよ。あなたみたいな馬の骨。」
「うまっ・・・!」
「アタシは魔王様を愛しているの。あなたが出る幕じゃない!」
ジルも引き下がらない。
「・・・ではこうしましょう。僕と魔王様が勝負をします。勝った方がミクさんを手に入れることができるのです。」
「はあ?」
魔王とミクが同時に言った。
「怖いのですか?魔王様?」
「いや、別に・・・。」
「魔王様ならこんなやつ余裕だよね?」
「・・・」
魔王は腕を組んで悩んだ。
「・・・わかった。受けて立とう。」(わざと負ければいいんだ。)(そうすればミクは・・・)
「勝負の内容はどうするの?」
ミクが嬉しそうに尋ねた。
「魔王様の得意スポーツ、唾飛ばしでいかがでしょう?」
「・・・構わぬが。」
「勝負は三日後の魔界第三地区スタジアムでどうですか?」
「わかった。」(魔界か・・・)(久しぶりだな・・・)
「負けませんよ・・・!」
「ああ。お互い良い『飛ばし』をしよう、ウマノホネシュタイン君。」
「『ヴァレンシュタイン』です!」
「『ウマノホネシュタイン』で十分よ。」
「ぐっ。ミクさんがそう言うなら・・・」
満更でもなさそうだった。
(こいつバカだ・・・)
(こいつアホだ・・・)
のちに『今世紀最大の唾飛ばし』と呼ばれることになる大決闘が始まろうとしていた。
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ジルは、ここまでで一番のお気に入りです。
ちなみにヤンが小池徹平系の、
ジルが速水もこみち系のイケメンです。
魔王のお見合い! 第三十七話『嗚呼、恋人よ!』
「先生・・・。こんなところで、どうしたんですか?」
ミクが訝しげな表情になって夕に質問した。
「え、えっとね・・・」
「デート、ですよね。」
「・・・」
「ミク!」
魔王がミクに駆け寄った。
「どうしたんですか?は、こっちの台詞だ!」
魔王が声のトーンを下げて、付け足す。
「もう・・・邪魔はしないでくれ。」
「魔王さん、ミクさんと知り合いなんですか?」
夕も駆け寄って来た。
「いえ。恋人よ。」
魔王が答える前に、ミクが答えた。
「えっ・・・」
夕の動きが止まった。
「お、おい!ち、ちがいますよ!夕さん!」
「でも・・・」
「先生。あきらめな。」
クララが冷たく言い放った。
夕は今にも泣き出しそうだった。
「私・・・。ぐすっ。」
夕は、先程魔王にハンカチを貸したことを後悔していた。
そして、夕は魔王とミクに背を向けて、駆け出した。
振り返らずに走り去っていった。
「ミク、おまえ・・・!こんなことをしても、私に嫌われるだけではないか!」
魔王は激昂していた。
「それでも・・・。あなたが他の女といるのは嫌なの。」
魔王とは対称的に、ミクは俯き、悲しそうであった。
「ミクさん!」
突然、一人の男が二人の間に割り込んだ。
「ジル=ヴァレンシュタインⅣ世です。お迎えに上がりました、マドモアゼル。」
魔王のお見合い! 第三十六話『エリートのジル!』
魔界第三地区—。
そこは貴族たちが裕福に暮らす土地であった。
『ジル=ヴァレンシュタインⅣ世』は、そのなかでも特別身分の高い、エリートであった。
さらに容姿端麗、聡明、温厚な人柄。
何一つ不自由のない生活だった。
ジルも満足していた。
しかし、あるときジルの人生は一変する。
余興として『魔界格闘大会』を観戦していたジルは、ミク=ブラッディに一目惚れしてしまう。
絶対に嫁にしたいと、ジルは決心した。
ジルは、ミクが魔王を想っているとは知らず、プロポーズしてしまう。
「魔王様には、全く及ばない。」
断られたついでに付け加えられたこの一言が、ジルの闘争本能を奮い立たせる。
(魔王様・・・。いや、魔王!僕はあなたを超えさせてもらう・・・!)
ジルはまず、魔王を身近で観察してみることにした。
もともとが上級貴族なので、魔王に近づくのは簡単だった。
が、すぐに魔王が人間界へと嫁探しに行くことになる。
人間界に付いていけたのは、ほんの数名のエリートだけだった。
ジルは憤慨した。
(ミクさんという女性がいるのに・・・!)
しばらくすると、ジルはその能力を認められ、魔王府の役人となり、人間界に来ることができた。
初出勤日—。
魔王は不在だった。
聞くところによると、人間の女性とデートに出かけたらしい。
ジルは魔王に急用があると言って、魔王のいる渋谷に向かった。
(魔王と直接話ができる機会だ・・・)(見極めてやる!)