魔王のお見合い! 第四十八話『ジルの本気!』
ジルは待ちくたびれていた。
というより、不安だった。
魔王が時間になってもやってこないのだ。
勝負をすっぽかしたのだろうか。
それはまずい。
すでに新聞記者なども集まり、大々的なイベントになっている。
(あ、あのやろう!呪ってやる・・・)
ジルが不謹慎なことを考えているときであった。
「す、すまない!」
魔王が仲間連れで”魔界第三地区スタジアム”のロビーに現れた。
「魔王様だ!」
記者が写真を撮りはじめた。
「おい!」
ないがしろにされそうなジルが叫ぶ。
「何をしていたんだ!3時間も遅刻しているじゃないか!」
「何って・・・。お見合いだ。クララの。」
「お、お見合い!?悠長な・・・」
「す、すまない。」
再び謝る魔王。
「ぐぬぬ。ま、まあいいでしょう。」(心の広さを見せなくては・・・)
それから、ジルは軽く咳払いをした。
「さあ、決闘を始めよう!」
ジルは記者たちにも聞こえるように、盛大に開始を宣言した。
・・・
「挑戦者の僕から、でよろしいですね?」
「うむ。」
「ふふ。目に焼き付けておいてください。」
そう言い残して、ジルは”サークル”へと向かっていった。
唾飛ばしのルールは単純。
人間界で言う”砲丸投”に近い競技だ。
飛ばす際に、サークルと呼ばれる半径1メートルの円から出てはいけない。
サークルを中心とする、34.92度の扇形の内側の地面に落下したものだけを有効とする。
・・・簡単に説明すると、このような具合である。
(特訓の成果、見せてあげましょう!)
緊張しているのに、口は乾かない。
唾が溢れ出る。
誰にも負ける気がしない。
「ぺいっ!」
ジルが想像していた以上に、唾は飛んだ。
「おい!とんでもない記録が出たぞ!」
記者たちが騒ぐ。
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というより、不安だった。
魔王が時間になってもやってこないのだ。
勝負をすっぽかしたのだろうか。
それはまずい。
すでに新聞記者なども集まり、大々的なイベントになっている。
(あ、あのやろう!呪ってやる・・・)
ジルが不謹慎なことを考えているときであった。
「す、すまない!」
魔王が仲間連れで”魔界第三地区スタジアム”のロビーに現れた。
「魔王様だ!」
記者が写真を撮りはじめた。
「おい!」
ないがしろにされそうなジルが叫ぶ。
「何をしていたんだ!3時間も遅刻しているじゃないか!」
「何って・・・。お見合いだ。クララの。」
「お、お見合い!?悠長な・・・」
「す、すまない。」
再び謝る魔王。
「ぐぬぬ。ま、まあいいでしょう。」(心の広さを見せなくては・・・)
それから、ジルは軽く咳払いをした。
「さあ、決闘を始めよう!」
ジルは記者たちにも聞こえるように、盛大に開始を宣言した。
・・・
「挑戦者の僕から、でよろしいですね?」
「うむ。」
「ふふ。目に焼き付けておいてください。」
そう言い残して、ジルは”サークル”へと向かっていった。
唾飛ばしのルールは単純。
人間界で言う”砲丸投”に近い競技だ。
飛ばす際に、サークルと呼ばれる半径1メートルの円から出てはいけない。
サークルを中心とする、34.92度の扇形の内側の地面に落下したものだけを有効とする。
・・・簡単に説明すると、このような具合である。
(特訓の成果、見せてあげましょう!)
緊張しているのに、口は乾かない。
唾が溢れ出る。
誰にも負ける気がしない。
「ぺいっ!」
ジルが想像していた以上に、唾は飛んだ。
「おい!とんでもない記録が出たぞ!」
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魔王のお見合い! 第四十七話『クララのお見合い・後編!』
さらさらとした黒髪。
透き通るような白い肌。
瞳は大きく、かわいらしいが、強い意志を感じさせる目。
すべてがアティの好みであった。
クララが高貴な人物であることが分かっても、その想いはぶれなかった。
「クララさん、俺は・・・その・・・」
喫茶店に入ってから一時間は話しただろうか。
アティはそろそろ切り出そうかと考えていた。
が、言葉は詰まる。
(早く告白しちゃえ!)
(頑張れ、アティさん!)
周りも焦れったく感じ始めていた。
「アティさん。」
クララが優しく呼びかける。
「は、はい!」
「付き合いましょうか、わたしたち。」
「う、うん?」
アティは混乱した。
「わたし・・・。アティさんのこと、もっと知りたくなっちゃった。」
とてもかわいらしい声で、さらに上目づかいでクララが言う。
そんなクララの様子を見て、アティはさらに判断力を失った。
「おおおおお、俺と、です、か?付き合う、って・・・」
「ええ。」
「や、やったあああ!」
アティは椅子ごと後ろに倒れた。
「お、おい!」
魔王が心配してアティに触れる。
すると、ビリっという音とともに魔王は気絶してしまった。
「兄さん!?」
「クララさん、気をつけて!」
ヤンがクララを制止する。
「アティさんは、雷を操る”雷神”の末裔です・・・。あまりの感動に力が流れ出てしまったのでしょう・・・」
「らいじん・・・」
クララは物憂げに、倒れている二人を見つめた。
(大変ね・・・。これからも・・・)
楽しい苦悩であった。
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魔王のお見合い! はじめての方へ!3!
ここまでのあらすじ、その3です。
ここまでのあらすじ!(第三十五話~第四十六話)
ミクの妨害により、魔王と夕のデートは失敗。
ミクが魔王と付き合っている、というミクの嘘を真に受けた夕は逃げ出してしまったのだった。
ミクに怒りをぶつける魔王であったが、ミクにゾッコンの魔界貴族・ジル=ヴァレンシュタインⅣ世が乱入。成り行きで、ミクを賭けて勝負をすることに。ジルは大胆にも、魔王の得意スポーツ・唾飛ばしで勝負を挑んだのだった。
その後、夕との接触に成功する魔王だったが、夕に婚約者がいることが判明。魔王は夕の浮気相手にしか過ぎなかったのだ。
吹っ切れた魔王は、ジルとの勝負のために魔界へ向かう。
ヤン、クララ、ヒメコが随伴することに。
天魔の門をくぐり、魔界に到着した一行にアティ=クルセイダスという好青年が駆け寄る。
かつて魔王に命を救われたというアティは、クララに一目惚れ。
クララとアティの『お見合い』が始まった・・・。
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魔王のお見合い! 用語解説!(喫茶店『イービル』)を更新!
用語解説に、喫茶店『イービル』を追加しました。
ラテのおいしさが自慢。
様々な世代に大人気の喫茶店。
店主は気前がよく、値段も安め。
個人的には理想の喫茶店なのです。
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