学生狂(小説・魔王のお見合い!連載中) -12ページ目

魔王のお見合い! 第六十三話『約束!』


魔王がフューに怯えている頃・・・
守桜はデートの支度を整えていた。
そう、とうとうデート当日を迎えたのである。

魔王が窮地に立たせられていることなど知らず、守桜は陽気に鼻歌を歌っていた。
「ああ、早く会いたい!」
まだ時間に予定はあるが、準備を終えた守桜は、早めに家を出ることにした。

「いま会いにいきます!」
守桜は家を飛び出した。

・・・
「はあはあ・・・」

魔王の目の前の床が、見事にえぐられている。
アティの腕を押さえながら、魔王はまたもや尻もちをついた。

アティの突進を身を挺して止めた魔王。
止めた瞬間、周囲に電撃が走ったが、誰も怪我はなかった。

魔王が立ち上がって、アティの耳元でささやく。
「落ち着くのだ。公爵家に手を出したら・・・どうなるか分かっておろう。クララと二度と会えなくなるぞ。」
「・・・はい。」
アティは徐々に落ち着きを取り戻していた。

「さすが魔王様ね!」
フューが拍手しながら、魔王に近寄る。
「ねえ。わたくしとデートしません?」

「・・・無理だ。私にはお付き合いしている女性がいる。」
いきなりの誘いに魔王は戸惑ったが、即座に断る。

「・・・そう。お付き合いなさっている方が・・・」
フューがあまりに悲しそうに俯くので、魔王は申し訳ない気持ちになった。
しかし、それ以上に胸に引っかかるものがあった。

(ん?デート・・・)

(あ!)
魔王は守桜とのデートの約束を、すっかり忘れていた。







バナー1←クリック!してもらえたら嬉しいです。
にほんブログ村 小説ブログへ←こちらも!


↑↑書籍化目指してます!クリックおねがいします!!

魔王のお見合い! またもやお詫びと訂正!


六十一話から六十二話にかけて、フューは『氷魔』ということになっていましたが、本当は『氷神』です。
(読み方はひょうしん


すでに訂正しておきました。

大変申し訳ございませんでした。




バナー1
にほんブログ村 小説ブログへ


↑↑お詫びのときにも宣伝を怠らない作者に清き一票を!

魔王のお見合い! 第六十二話『アティVSフュー』


「なにごとですか!?」
魔王の次に地下に入ってきたのは、クララやミクではなく、アティであった。
魔王府に住んでいるアティは、騒ぎを聞き、駆けつけたのであった。

「あら。」
「アティ・・・」
魔王とフューの注意が、アティに向けられる。

「あなたは・・・氷神!」
「失礼ね。フューっていう立派な名前がありますのに。」
「フュー=ウルストンクラフト・・・!噂では魔王様を殺そうとしたとか・・・!」
「またまた失礼ね。あれは“事故”よ。」
「それでも、信用できませんね。」
アティがじろりとフューをにらむ。

「気張るのね。」
「・・・魔王様のためなら。」
二人はじりじりと詰め寄る。

「お。おい!」
魔王の呼びかけに、二人は応えない。

「雷神の力、見せてあげましょうか?」
「虚勢ね。我慢はおよし。」
「はああああ!」
アティの周りに、電撃が走る。
「残念だわ。」
魔王が止める暇なく、アティはフューに突進していった。

・・・
どおん。
魔王府の玄関まで来ていたクララとミクは、中で大きな音がするのを聞いた。

「いったい何が・・・」








バナー1←クリック!してもらえたら嬉しいです。
にほんブログ村 小説ブログへ←こちらも!


↑↑書籍化目指してます!クリックおねがいします!!


魔王のお見合い! 第六十一話『氷神!』

「ふ、ふ、フュー!?なぜ人間界へ!?」
魔王は尻もちをついたまま、狼狽していた。
「魔王様と結婚するためですわ。」
「結婚!?」
「ええ。」
「私は、お前に・・・こ、殺されかけたのだぞ!」
「過失ですわ。」
「そ、そ、そっれでっも!私は・・・」

「・・・」
そんな二人の様子を、ジョンは口を一文字に結んで見守っていた。

・・・一方。
「フュー・・・」
ミクがポツリと呟く。

「ねえ。フューって・・・どんな人なの?」
ミクの足にぶら下がりながら、クララが尋ねる。
「おそろしい・・・“氷神”よ・・・」
「氷神?」
「ええ。魔界最強の種族・・・。その強さがゆえに、王家と親交が深いわ。」

しばらく間があって、再びクララが質問をする。
「・・・なぜ今は婚約者じゃないの?」
クララが尋ねると、ミクは身震いし、クララを落としそうになってしまった。

「あの事件・・・。」
「?」
「フューが・・・魔王様を殺そうとしたの。」
「ころっ・・・!?」
「わざとじゃないんだけどね・・・」
それっきりミクは黙ってしまった。

(・・・またもや事件の予感ね・・・)








バナー1←クリック!してもらえたら嬉しいです。
にほんブログ村 小説ブログへ←こちらも!


↑↑書籍化目指してます!クリックおねがいします!!




魔王のお見合い! 爵位について補足!

知っている方は我慢してください(^_^;)

爵位というのは、公・侯・伯・子・男(左に行くほど偉い)の五等爵のことを指すことが多いです。


ウルストンクラフト家は公爵ですから、とんでもなく偉いのです。

ちなみにジル、というよりヴァレンシュタイン家は子爵です。








バナー1

にほんブログ村 小説ブログへ


↑↑ネット小説界の公爵を目指す!