■ シート下エクステンション+フラットシート
管理人が主に通勤用として運用中のヤマハマジェスティS「ねこうめ」
マジェスティSが想定しているであろう乗員の体格とは若干異なると思われる管理人が、無理やり快適な乗車姿勢を作り上げようと、あれこれ試している最中である。
ちなみに前回までの内容は、
今後の方針について考えてみた【運用】マジェスティS「ねこうめ」
シートの改造について考えてみた#02【ツーリングシート】マジェスティS「ねこうめ」
シートの改造について考えてみた#03【ツーリングシート】マジェスティS「ねこうめ」
あたりに書かれていたりするはず。
本内容は管理人が行った活動の記録だったりする。各名称等は管理人が使用しているもので正式なものではないかも。こんな記録を参考にせず、正しい情報を入手して、正しく活動されたい。万一、参考にしてしまう場合には自己責任で。
■ これまでの経緯とか
当初(4月あたり)の予定では、シート下トランクエクステンションを改造して、これの取り付け位置を車体後方に50ミリメートル程ずらして、標準シートのままで腰の位置を後方に引くことができるよう改造するつもりだった。
それが突然、中古の標準シートを入手することができたので、予定を変更して、シートを改造して腰の自由度を拡大することになった。
シートを改造する方向性としては、前席の座面を持ち上げてシート下トランクの容量を拡大するとともに、フラットな座面を確保しようという考えだったのだが、その工作の難易度が高そうだったことから断念。
後席の高さを前席にあわせて下げることで、フラットシート化することとした。
シート座面のフラット化には、
後席下シートベースにある「トランクにヘルメットを格納するための凸部」を平らにするのだが、
上の画像の赤線のように切れ込みを入れ、折り曲げ部をヒートガンで炙って変形させ、凸部の高さを減らす方法を試してみることにした。
そして、もし熱でシートベースを変形させる方式が困難であったなら、
上図の赤丸のようにジグソーで大穴を開けることにする。
■ 作業とか
シートベースを横から見ると、
腰を後方に引くことを邪魔する出っ張りがそびえ立つ。
ホンダのタクトフルマークではなく、ヤマハのボクスンの血統。
(後席下に突出部を設けてヘルメットを収納する方式という意味で)
トランクにヘルメットを格納できる事は利便性を上げることは間違いないが、管理人のような人間には、腰の位置の自由度の方が重要であった。(その両方を今回は取りに行くのだが)
憎い凸部に電動ドリルで穴を開け、
ジグソーで切れ目を入れる。
Hの字型に切れ目を入れ、
ヒートガンでシートベースを炙り、凸部を凹ませようと頑張った。
が、シートベースは熱で軟化はするものの、強度が高くて都合が良い位置で都合良く曲げる事は困難。
しばらくABS製のシートベースとヒートガンで格闘したのだが、狙ったような形状で曲面構成となっているシートベースを折り曲げることは困難だという結論に達した。
仕方なく、第二案として
シートベースに大穴を開ける方式に変更するのだった。
大穴を開けたが、まだ凸部の下部(裾野部分)は多めに残している。
そして、シートベースの大穴(後席の乗員が座る部分)を塞がなければならないのだが、
穴を塞ぐ素材として、シートベースをほぼ同じであろう材質の樹脂板を用意してみた。
どこかで見覚えがある物体が登場するのだが、以前にシート下トランクエクステンションを作成するために、純正のトランク部品から底面を取り除いた際に切り出した底板である。
材質は強化ABS(のはず)。
管理人のモッタイナイ精神の賜物である。
大穴とその蓋(予定)。
大穴を塞ごうとすると、元のトランク底板の前部分が都合良さそう。
ただ、工具入れ部分(画像中央上部にある台形突出部があるので、平面板を切り出そうとすると、ここの部分が穴あき状態になってしまう。
仕方がないので、若干サイズは小さくなってしまうが、トランク底板の後部(ヘルメットが収まる部分)を切り出して蓋を作ることにする。
そして、シートベースに開ける穴の大きさについてだが、
完全なフラットシートなら市販品もあるので、自分で加工をするより、そちらを購入した方が早いはず。
管理人が自分で作るということで、シート下の空間にヘルメットを収納可能な空間を残して、できるだけフラットにすることにした。
とりあえず、欲張ってオフロード系バイザー付きのヘルメットでも格納可能。
外装式サンバイザーを装備したヘルメットでも、サンバイザーを展開した状態で格納できるようにした。
バイザーを展開したままでも、余裕でトランク下に収まる。
もともとの標準シート(トランクシートしたエクステンションと併せて装備していた場合)だと、ヘルメットの上に(無駄に)大きな空間が残っていたのだな。
まだ干渉するまでには余裕があるので、シート座面の形状がヘルメットに干渉するなど問題になるような事があったら、再度大穴を拡大する事とする。
とりあえず蓋を接着剤で、
仮留めしておいた。
若干残る段差を埋めるために発泡ゴムのシート(一般的なシート用スポンジよりもコシがある)を載せて、
もともとのシートクッションを載せて、
シート座面には純正オプションのシートカバー(新車で導入した直後から標準シートに被せて使用してきた。)を仮で被せておいた。
見た目だけなら普通のシートのようになった。
試しにメインスタンドを立てた状態で乗車姿勢をとってみると、それまでコシの後に当たっていた硬い物体がなくなり、いくらでも好きなだけ腰を引けるようになった。
フロアのボード前方にある斜めになった部分に足を置けば、膝を伸ばした状態にもできる。
これは楽そう。
この状態で試走に出かけて、実際の乗車感や使い勝手の変化を見てみる。
次回に続いてしまう予定。