ブログ開始数年目にして初めてテーマ編集をしてみました。
自分で過去の記事を探すのもぐんと楽になりました。
早くやるべきでした。
現在出張で広島におります。
GENERAL SCIENTIFIC CORP MILTAR 25.5mm T2.2 NEX-3
前回までSummicron5cmF2とULTRON50mmF2について使用してみた実感を書いてみたが、
同じシチュエーションで撮った時に本当に写りに差が出るのか?
そんな疑問が浮かんだ。
外観は双方美しい。この時代のレンズの造りの良さを象徴する2本だと思う。
ULTRON F4
Summicronの方がわずかに色ノリが良い。
順光だとほぼ差が出ない。
ピント面を拡大すると
発色の違いがよくわかる。僅かにではあるがSummicronの発色が優っている。この差が印象の違いになっているのであろう。流石にピントは双方シャープである。意外だったのは写りの特性にほぼ差がないことである。何も言わずに見せられたらどちらの写真がどのレンズか分からない。
続いてボケはどうであろうか?
僅差であるが微妙にULTRONのボケの方が柔らかい。しかし2本とも2線ボケなどは発生していない。
次に逆光時の写りを比較してみる。
拡大してみると、
さらに拡大
2本とも完全逆光でも解像度は落ちません。ちなみに2本ともフードなしです。
拡大すると
いずれにせよこの2本がかなり僅差であることがわかります。
ほぼ同じ時代の秀逸な2本のレンズですが、後世の評価の差を見ると、レンズの持つ逸話がいかにレンズの評価に影響を与えるかがわかります。
僕はこんなULTRONに心惹かれてしまいます。
僕はなぜかXenonと縁がある。という話を前回書いた。さらにある日Spiralさんの『M42MountSpilal』 というブログでウィリアム・トロニエというレンズ設計者の事を知り、さらにXenonに愛着湧いたとも書いた。
優秀なレンズ設計者であるにもかかわらず同時代のスター設計者の影にかくれてしまうトロニエと優秀なレンズにも関わらず、世の中の正当な評価を受けることが少ない彼のレンズ。そんなところにも何故か惹かれてしまい、気がつけば僕のレンズはXenonだらけになってしまいました。
トロニエ博士設計のレンズは太陽と月で言えば月でのイメージがある。博士のレンズとしては、ほぼ唯一脚光を浴びたレンズが、ラテン語の夜という言葉に由来する『NOCTON』というのは興味深い。(夜でも撮れるというのが元来の命名理由であろうが)
僕の持っているレンズでトロニエ博士が直接設計したレンズは2本だけです。
クセノン5cmF2とウルトロン50mmF2です。この2本にライツクセノンを合わせるとトロニエ博士の三大日陰レンズとも言えます。ライツクセノンは希少価値からそれなりの価格で流通していますが、後のズマリットやズミルックスに比べるとその評価は低いと言えます。なにより当時はスターレンズ、カールツァイスのSonnar5cmF1.5に圧倒されてしまいます。XenonもカールツァイスのBiotarにおされてあまり日の目を見なかったようです。この辺のお話は『M42 MOUNT SPIRAL』 で詳しく書かれています。
そしてウルトロンは元祖フォクトレンダーの晩年を支えた標準レンズです。ビテッサやビトマチックなどのスプリングカメラやコンパクトカメラ、プロミネントシリーズなどにラインナップされました。ほとんどがフォクトレンダー社製カメラ専用レンズだったせいでその評価は一部のフォクトレンダー愛好家のあいだだけのものでした。その上フォクトレンダー社自体が1969年にカール・ツァイス社に合併されてしまい、その後事実上消滅してしまう。そのため、ウルトロンやノクトンも数自体が少なく、写真の写りより希少価値が優先している感があります。ウルトロンに至ってはその後ツァイス銘で出されたM42マウントの凹ウルトロンの方が、元祖より人気がある。ちなみにこちらはトロニエの設計ではない。
ことごとくコンタックスの壁にぶつかってしまうトロニエであるがウルトロンの実力はいかほどのものなのであろうか?結論から言うとこのレンズ非常に良いです。以前にも紹介しましたが、解像力は標準レンズトップクラスと言えます。
以前のブログより
中心部拡大
じゃあこのレンズなぜ評価が低いのか?ひとつは先述の通り、交換レンズがほぼなかったこと。NOKTONはライカマウントが存在しますが、ウルトロンでは聞いたことがありません。またプロミネント用交換レンズはヘリコイドがないためその他のカメラで使うことが非常に困難であったことが考えられる。
しかし最大の理由はズミクロンの存在ではないかと思う。
ズミタール、ズミクロン、ウルトロンを使ってみた結果思ったことは、ズミタール<ウルトロン<ズミクロンの順に写りの完成度が高いということです。それはそのまま発売順でもある。
ズミタールは戦前設計のレンズです。当時としては最高のレンズの一つですが、逆光時のコントラスト、コマフレアによるハロ、カラーの際の発色に問題があります。モノクロ写真しか存在しなかったこの時代においては色の問題はやむを得なかったと思います。
戦前にXenonを設計していたトロニエは博士はその経験からULTRONを設計します。Xenonの問題点の一つであった2線ボケを解消しながら、高画質を達成し、逆光に対する耐性も向上しました。中心部のコントラストが抜けるハロも起りにくくなりました。ズミタールが持っていたほとんどの問題点を克服したULTRONでしたが、ひとつ弱点があります。発色です。発色が地味なのです。そして1951年のULTRON発売からわずか2年後あるモンスターレンズが登場します。いわずとしれたSummicronです。このレンズは全ての面でズミタールの弱点を克服していると言えます。発色もズミタールより安定して良くなっています。ちょうど1940年代から50年代にかけて一般にもカラーフィルムが発売されるようになりました。逆光に強く、全絞り域で安定した発色をするSummicronは一気にレンズ界の頂点に君臨するレンズとなったことでしょう。M型ライカの人気も後押ししたと思います。
カメラの老舗メーカフォクトレンダーが威信をかけて作った当時最先端のレンズシャッター式レンズ交換カメラ、プロミネントがライカM3の陰に隠れてしまったようにULTRONもまたSummicronの陰にかくれてしまったのです。
ULTRONを使った人が揃って口にする地味さ。これは発色の弱さにあると思います。
ULTRONは解像度、性能、コントラスト、ボケ味いずれも問題ないと思います。唯一発色のビビットさに欠けます。
それがなぜなのかは今となってはわかりません。設計当時カラーフィルムの時代が来るとは思っていなかったのかもしれません。カラーフィルムの十分な資料がなかったのかもしれません。カラーフィルム用レンズのコーティング技術が確立していなかったのかもしれません。当時を知らない僕には推測しかできませんが、このレンズの発色の弱さは事実です。
そしてもうひとつ思うのがXenon5cm F2を使った時に感じた玄人セッティングをこのレンズにも感じる点です。どことなく品が良いのです。これは決してSummicronが下品と言っているわけではありません。むしろSummicronは上品なレンズだと思います。ULTRONが上品すぎるということでしょうか?
Summicronより線が細く繊細な描写。それでいて開放から高い解像力。そして柔らかく絵画的なボケ。そして逆光では素直に逆光感がでます。全体的にナイーブで繊細な写りです。
Summicronでは開放からパリッとした解像力を持ち、発色はビビット、ボケはSummitarより洗練されたボケ。逆光でもかなり粘る描写。全体的にハツラツとした写りです。
主役はどちらか一目瞭然です。総合力としてSummicronが優っています。
SummicronとM3の発売があと5年遅くULTRONやNOKTONのライカマウントが数多く発売されていたら、評価は違っていたかもしれません。僕にとってはこの2本は特別な2本になっています。散歩にはSummicron。撮影が目的な散歩ではULTRONを持っていきます。いずれもよく写るいいレンズです。
大森のルミエール さんでCine-Xenon25mmF1.4に出会って以来、完全にレンズ沼にはまってしまいました。その後SPIRALさんの『M42MOUNT SPIRAL』の「トロニエの魔鏡」 という記事を読み完全にXenonにはまってしまいました。Xenonと名のつくレンズを集め続け今や10本になります。とはいえトロニエ博士の直接手がけたレンズは1本だけです。それがエキザクタ用Xenon5 cmF2です。
もう一本博士の手がけたレンズがありますXenonの進化系と言われているレンズでULTRONです。基本的なレンズ設計はほぼ一緒です。
この2本を撮り比べると明らかにXenonでの問題点をULTRONでは改善していることがわかります。
Xenon5cmF2で顕著であった2線ボケは改善され、グルボケもほぼ解決。逆光時のピンと面のハロも起きにくくなってます。それでいてセンターのシャープネスは向上しています。各収差が補正されてしまったためシチュエーションが完全に合致した時の立体感は薄らいだものの、かなり完璧に近い作りになっていると思います。
クラシックレンズらしい写りです。
発色も自然で美しいです。
独特な柔らかいハレーションが出ます。虹のようです。
シルバーのボディーが美しいレンズです。
本体はずっしりしていて小柄ながら存在感なあるレンズです。
このレンズは解像力と背景の絵画的なボケが印象的なレンズです。Arri-Xenonの25mmf1.4にとても近い写りです。独特の日差し感、空気感は現代のレンズでは味わえないと思います。
クラシックレンズ全てに言えることですが、使い手の技量によりどこまでも世界が広がっていく、撮り手を選ぶレンズです。セッティングが素直で玄人向きなので、当時はイマイチ浸透しなかったのかもしれません。
トロニエ博士はこのレンズを設計した後、新天地フォクトレンダーでULTRONやNOKTONといったレンズの設計に携わることになります。
MILTAR MADE BY GENERAL SCIENTIFIC CORP. CICAGO, U.S.A. FOR BELL AND HOWELL CO.
という大な刻印を持った謎のレンズ。レンズのEYEMO名称は『MILTAR』。ベルアンドハウエルの35mm
ムービーカメラ、アイモ71QMのアーミーカメラのために供給されたレンズと思われる。
GENERAL SCIENTIFIC CORPで検索するとGENERAL SCIENTIFIC CORPORATIONという軍需産業が出てくるがこの会社とは直接関係がないようだ。
正確な資料がないのでわからないが、1930年代から国に光学製品を供給していたGENERAL SCIENTIFIC CORP.は航空カメラにレンズを供給していたらしい。僕のブラックバージョンのレンズの他にホワイトバージョンのレンズもあるが、これは空軍仕様であると思われる。
Bell&Howell EYEMO 71QM
ターレットマウント(スパイダー)と巻き上げモーターが特徴的である。
一眼レフではないので、スコープでのぞきピントを合わせ、ターレットを回して露光するという方式である。
現状、アイモ→Eマウントは自作でしか見たことないので、ワンオフで作るかマウント改造するかのどちらかである。(現在ヤフオクでワンオフアダプターを出品されている方もいるようです。)
私のレンズはマウントアダプターは、前のオーナーさんが改造されたようです。
焦点距離は25.5mm絞りはT表記でT2.2(f2)基本がT値表記というのがいいですね。
写りはというと
周辺が少しケラれるが、写りはまずまず。拡大すると
・・・・・絶句です。
解像度半端ないです。
これで絞り4です。本体の解像度がもっとあればどこまでも解像しそうな感じです。
このレンズは繰り出しのストッパーがないため写真のように外れてしまいます。
つまり普通にマクロレンズとして使えるということです。
こんなに寄れちゃいます。
センター拡大。マクロレンズとして十分な解像力です。
レンズの性能としはかなり高性能と言えます。
手持ちのズミクロンと比べてみましたが、焦点距離が半分にもかかわらず、同じ距離で撮った写真がほぼ同じ解像感でした。
さすが軍事用といったところです。従軍用の16mm版Eyemoと違い35mm版はあとから分析する記録や記念式典など後世に映像を残すために作られたため極限まで解像力を高めているのだと思います。あと一眼レフではないEyemoの弱点を補うためにも十分な解像度と被写界深度が必要であったのだと思われる。いずれにせよ民生レンズとは一線を画す写りです。
レンズの性能は分かりましたが、解像度が高く被写界深度が高いということはボケないレンズであるということです。では、レンズとしての風合いはどうでしょうか?
最大の特徴はこのフレアでしょう。
戦前のレンズではちらほら見かけますがここまで見事なフレアはあまり見かけません。
ただこのフレアはものすごくシビアな条件でしか発生しないので使いこなすにはかなりの腕がいると思います。
使いこなせばこんなファンタジックな写真も撮れます。
マクロ域にこのレンズのスイートスポットがあるようです。
シングルコート特有の淡いがヌケのよい発色も貴重です。
ただし中間距離は要注意!
全くぼけません。
こうなると、スマホのカメラと紙一重の感じです。
無限遠の超絶解像度とマクロ域の面白さ、あとフレアの使いこなしがこのレンズの善し悪しを決めるようです。ハマる人にはとことんハマる、そうじゃない人にはあまりピンとこないそんなレンズだと思います。
キャノンEOS Mが発売されてしばらくが経つ。
最近CM攻勢の効果もあってまた徐々に売れ行きを伸ばしているEOS Mであるが、メーカーのもくろみより売れ行きは少ないのではないだろうか?そのEOS Mに『こんなエディションが出たら売れるかも』というのを勝手に妄想してみました。
1、キャノネットエディション
マニュアルモードではレンジファインダーも生かしで、センサーで距離を検知、レンズ内モーターでピントを合わせる。趣味カメラ全開のカメラ。女子向けに革張替えモデルも準備。
そもそもEOS Mという名前ながら下位モデルのPOWER SHOTに近い形をしていることが、不自然だと思う。男子向けとも女子向けともわからないデザインならいっそのこと復刻版にしてしまったほうが面白いと思う。もちろんレンジファインダーじゃない廉価版もあっていいと思う。
2、レンズ内モーター付きライカマウントアダプター
ライカMマウント→EOS MマウントアダプターにUSM(レンズ内モーター)を仕込みオートフォーカスで作動するようにする。ライカMマウントレンズがオートフォーカスになる。しかもマニュアルでヘリコイドを繰り出せばライカレンズをマクロレンズとして使うことができる。
電気接点のあるアダプターを使えばフォーカスエイド(合焦補助機能)が使えるなら、いっそのことアダプターをオートフォーカス仕様にしてしまえばいい。このアダプターがあればピントを合わせることが辛くなった年配のライカユーザを獲得することのできるのでは?
3、クリエイティブフィルターのオプションを増やす。
人気作家のテイストやiPHONEのアプリのようなありとあらゆるフィルターをプラグインで発売する。
RAWをカメラ内現像する際にこのプラグインを使えば、写真を自由自在に加工することができる。
撮った写真をクラウドでシェアできる。EOS M用の専用コミュニティサイトがあるetc.
カメラビギナーが購入することが多い機種であれば、iPHONEにできることぐらいはできたほうが良いと思う。現状、一眼レフは技術的にiPHONEより高画質であるが、画質が並んでしまったら一眼レフカメラというアイデンティティーは完全に消失してしまう。若者の大半は『iPHONEで充分じゃない?』ってことになると思う。カメラ業界どうしでカメラの性能を競っているあいだに、新しい流れに飲まれてしまわないため常に新しい事にチャレンジしていってもらいたいと思う。
以上、ただの妄想でした。
随分と前に同じようなタイトルの記事を書いたので、その2ということにしてみました。
たしかこんな内容でした。
先日初代ズミクロン50mmF2とズミタール50mmF2の写りの違いに衝撃を受けて以来この2本のレンズの違いが気になっていました。色々調べてみたものの明確な違いがわかるサイトがなく諦めかけていたところ、あるブログで吉田正太郎さんの『カメラマンのための写真レンズの科学』という本が紹介されているのを見ました。気になったので早速アマゾンで注文して読んだところ、ものすごく明確に違いが書いてありました。この本自体もものすごくわかりやすくレンズと各収差、硝材、光学設計のことが書かれていて感動しました。
話をズミクロンとズミタールに戻します。吉田正太郎さんの本によるとこの2本にはいくつかの決定的な違いが存在します。
左がズミタール、右がズミクロンです。
左がズミクロン、右がズミタール。並んでみると随分かたちが違います。ズミタールの方が細長いです。
レンズ構成図です。
まず1つめがよく言われている『空気レンズ』。
正確にいうと1枚目のレンズが張り合わせてあるかどうかです。レンズコーティングが発達してなかった戦前ではレンズ枚数を少なく設計するのがセオリーでした。光は屈折率の違う物質を通過する度に反射によって光を失います。レンズの張り合わせ(貼合)は通過する面数を減らす為に有効な方法です。たとえば反射率が5%だとしてレンズが2枚ある場合貼合しないと光が通過する面は4面で損失は20%になります。貼合した場合3面で済むので損失は15%になります。
そんなこんなでズミタールの時代は貼合してあった1枚目のレンズをズミクロンでは貼合せずに離して配置しました。なぜこのような配置にしたのかというと、レンズの面数を増やし屈折が1回多くなることを利用して各収差の補正をしたということだそうです。
これがいわゆる『空気レンズ』と呼ばれる所以のようです。理論上では面数が増えるほど収差の補正ができる量が増えるそうです。『空気レンズ』という言葉には空気をレンズとして使った的なニュアンスがあるのですが、このレンズ以前のレンズ設計者ももちろん空気のことも熟知した上で設計をしていたので、空気をレンズにしたというよりレンズ面数を増やしたという表現の方が正しいようです。
そしてもう一つはコーティングの技術革新により反射による光の損失を抑えることができるようになった。このことにより面数の束縛から逃れることができるようになった点が2本のレンズで大きく違う点です。
そして最後に硝材の違いです。ズミタールも7枚のレンズそれぞれが異なる硝材を使った凝った作りですが、ズミクロンは1枚目3枚目6枚目7枚目に新種ガラスのLaKN9(ランタンクラウン)を使っています。このガラスは1939年以降に発明された新種のガラスでズミタールが設計された1936年にはまだ実用化されてなかったはずです。2枚目に使われているには重フリントSF17。4枚目は特軽フリントLLF1。5枚目はチタニウムフリントTiF4。2枚目と4枚目以外はすべて新種ガラスで構成されているというなんとも贅沢なレンズです。
その当時としては球面収差や非点収差、コマ収差等を良好に補正していたズミタールの構成を引き継ぎ、コーティング技術や新種ガラスなど当時の技術と素材の粋を集めて作られたのがズミクロンというレンズなのです。
そう考えると前回の撮り比べでのヌケの圧倒的違いが納得できます。
そしてその違いを明瞭に解説している『カメラマンのためのレンズの科学』という本は本当に素晴らしい本だと思います。
出典:『カメラマンのための写真レンズの科学』 吉田正太郎著 (地人書館)
といった記事だったのですが、今回手元にSummicronとSummitarの2本があるので検証してみました。
コントラストもありハレもない。ローキーであるが発色も良い。
全体的に少しハレっぽい。発色も今一歩。
次に順光
発色、シャープネス、ボケいずれも申し分ない
色が幾分渋いが、ズミクロンと比べても遜色はない。
やはり色とコントラストはズミクロンで大きく変化しているのがわかる。
左端のボケ部分がズミタールより幾分落ち着いている。
ズミタール 開放
左端のボケが少しガチャっとしている。
コントラストと発色はコーティング技術と硝材の違いが現れていると思う。
最後の写真の背景部分のボケの違いが、空気レンズの効果なのかもしれない。
ズミクロンの方が現代レンズに近い設計になっているようだ。
クラシックレンズの野趣を味わいたいならズミタールが良さそうだ。その代わり逆光の時は細心の注意が必要なレンズと言える。ズミクロンはズミタールに比べ扱いやすいオールマイティーなレンズであるが、上手く使わないと現代のレンズと代わり映えがしない写りになる可能性がある。
自分の作風に合わせてチョイスしていくことが大切だと思う。
Arriflex-Cine-Xenon35mmF2です。
Schneider Cine Xenon 35mmF2
Arriflex35mmカメラ用レンズ
シリアル10,267,523
生産時期1967年前半
絞り羽5枚(絞り形状は6角形)
最短撮影距離2ft(60cm)
レンズ銘版:Arriflec-Cine-Xenon
lens made in Germany
ピントリングの反対側にメーター表記がある。
35mmアリフレックス用レンズ。レンズの特性は28mmに似ていて中心部の解像度が極めて高く周辺は像が流れる。イメージサークルはAPS-Cをカバーする。描写の傾向はXenonnシリーズに共通する、非点収差と二線ボケの傾向が見られる。時代が新しいせいもあり発色はよい。玉数は少なくレアであるが、価格が高いわけではない。中心解像度の高さはCine-Xenonシリーズの中でも随一であるが、四隅が流れるため日の丸構図向きである。絞り込んでも四隅の流れは完全に解決はしない。レンズ口径は49mmでほかのCine-Xenonと同じである。
5枚羽だが六角形になる。何故かこのレンズだけの特徴のようだ。
メーター指標とフィート指標の2つを持っている個体は焦点距離表示が緑色のようだ。
どちらかひとつだけの場合焦点距離は白で表記される。
Cine Xenon 25mmF1.4の最後期型に形が似ている。
作例
解像度見本
逆光時も
中心解像度はすごいです。印刷の網点見えてます。
晴天下はもちろん
解像します。
半逆光時も
解像します。タイヤのリムがハイライトで光っています。パープルフリンジが出ないのは驚異的です。
F2.8時
センターは高解像
周辺部は像が流れます。
F4まで絞るとかなり気にならなくなります。