大学の法学部を優秀な成績で終えようとしていたジョルジョが、いかさまポーカーの名手と組むようになり、気づけば底なし沼のように深みにはまっていく様子を描いたクライムノベルであり青春小説。
成績優秀で家柄も良く、恋人との仲も良好で、優等生で順風満帆な生活を送っていたジョルジョですが、あるパーティの席で何者かに襲われそうになったフランチェスコを助けに入ったことから、二人の友情が始まります。
そのフランチェスコ、いかさまポーカーで金を稼いでおり、ジョルジョはフランチェスコに指南を受け、共にいかさまポーカーをするように。
そのうちに勉強も恋人も、そして両親とも距離を置くようになり、より深みへとはまっていきます。
しかし、ふと我に返るというか、正気に戻ったかのように、かつての生活に戻ろうと決意する様子を見せることも。
ちゃんと自分と向き合って両親とも仲直りして欲しいと読みながら願ってしまいますが、やはり流されるように自堕落な生活に戻っていっちゃうんですよねぇ。
もし、自分が彼の立場だったらどうだろうかと考えてみましたが、楽して大金を稼げ、欲望のままに生活できていたら、なかなか元の生活には戻れないのかも。
というかヘタレなので、そもそもいかさまポーカーに手を出すことすら出来ないかも知れませんが(笑)。
さて、より深みにはまっていくジョルジョですが、フランチェスコとの友情というものは実際のところ、どういったものだったのでしょうか。
終盤の衝撃的な出来事、それによって二人の関係、そして将来にも変化が。
その際にフランチェスコが見せた行動と、それを受けることになるジョルジョ。
長い月日が経ってからもその答えというのは分からないかも知れません。
しかし、かつてジョルジョが見返りなど何も考えずにフランチェスコを助けたことへのお返しのように、最後にフランチェスコが見せたものは、やはりフランチェスコにとっての友情の証だったのかも。
まぁ、窮地に陥るような原因を作ったのもフランチェスコなので、そもそもジョルジョを誘うなよって言いたいところですが(笑)。
本書は冒頭でジョルジョが過去を思い出す場面から始まります。
ジョルジョにとってフランチェスコとの友情もまるで遠い異国での思い出のようなものでしかなかったのでしょうか。それとも…。

できたらその続きも翻訳されて欲しいなぁ。



































