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ラップ分析家「結城智晴」

ラップ分析家「結城智晴」による競馬予想・コラム。

こんにちは。

結城です。


今週は牝馬重賞が二つ。

まずは土曜日にエリザベス女王杯の前哨戦、府中牝馬ステークス。

そして日曜日は秋華賞!




府中牝馬ステークス GⅡ


エリザベス女王杯を目前にして、早くもヴィクトリアマイル1~3着馬が激突。


ヴィクトリアマイルを勝ってG1ホースの仲間入りを果たしたホエールキャプチャは8枠17番。

大外枠に入った。

ある程度先行したいこの馬にとっては決して良い枠ではない。

能力で克服できるか、注目。


ヴィクトリアマイル2着のドナウブルーは6枠11番。

少し外目だが、悪くはない枠だ。

安田記念は10着に敗れたが、ヴィクトリアマイルより速い時計で走っている。

相手が強すぎたということだろう。

牝馬同士なら力は上だ。

関屋記念はレコードを叩き出して勝利。

マイルがドンピシャの適性のように思えるだけに、今回の1800m、本番の2200mでどうなるか。

今回パフォーマンスが落ちるようならマイルCSに向かうこともあるかもしれない。


ヴィクトリアマイル3着マルセリーナは3枠6番。

こちらは差し馬なので外枠でもそれほど影響はなかったが内目の枠。

ホエールキャプチャ陣営は枠を交換して欲しいところだろう。

能力的には上記の2頭には少し劣るが、脚質が違うので展開によってはまとめて逆転する可能性も。


あとは関屋記念2着エーシンリターンズ、アプリコットフィズなども能力は高い。




秋華賞 GⅠ


いよいよ。

注目は何と言ってもジェンティルドンナ。

ローズステークスの内容から3冠の可能性は非常に高そうだ。


やはりその最大の障害となるのはヴィルシーナだろう。

1枠1番と良い枠に入ったので、先行すればチャンスはある。

秋華賞の京都内回り2000mはローズステークスの阪神外回り1800、オークスの東京2400m、桜花賞の阪神外回り1600mと比べて直線が短い。

コース的にはチャンスが大きい。


アイムユアーズはちょっと厳しい枠に入った。

先行したい馬なのだが、8枠17番。

スタートさえ決まれば問題はないと思うが。。。


あとは紫苑ステークス2着のブリッジクライムも能力は高いように思う。

すでに2000mで1分58秒台の持ち時計があるのは心強い。




それではまた!

こんにちは。

結城です。


先週の重賞は波乱が多かったですね。




デイリー杯2歳ステークス


1着テイエムイナズマ

2着クラウンレガーロ

3着マイネルエテルネル

4着コレクターアイテム

5着カオスモス


12.4-11.3-12.0-12.2-12.5-11.7-10.9-11.7

勝ったのは6番人気テイエムイナズマ。

逃げ切りでの勝利。

ラスト2Fで10秒台のラップを記録し、後続を突き離すとそのまま押し切ってしまいました。


2、3着には小倉2歳S組の2頭。

ただ、今年は例年よりレベルが低い印象。


1000万クラスの芝1800mで1分45秒台の時計が出る高速馬場でしたが、

デイリー杯の勝ち時計は1分34秒7。

どの馬も速い上がりを使っているのでもう少し短縮できる力はありそうですが、

やはり物足りないラップタイムでした。


その中でダントツの33.2秒の上がりを使ったコレクターアイテムは評価したい。

敗れてはいますが、他のメンバーに比べ一段上の能力があるように思います。

次走期待。




毎日王冠


1着-カレンブラックヒル

2着-ジャスタウェイ

3着-タッチミーノット

4着△リアルインパクト

5着△ダノンシャーク


12.7-10.8-11.0-11.5-11.8-11.8-11.5-11.7-12.2

まさのかの無印馬3頭での決着。

ペースは想定通り速くなりました。

しかし、勝ったカレンブラックヒルはこのペースを先行しての押し切り。

離れた3番手ではありましたが、楽なポジションではありませんでした。

未知数ということで切ってしまいましたが、このパフォーマンスを見せられたら能力の高さを認めざるを得ません。

すでに間違いなく古馬G1を勝てるレベルの能力があります。


2着にも3歳馬。ジャスタウェイ。

夏を越えて大きく成長してきましたね。

このメンバーで、この走破時計で2着に来るのはしっかりとした能力があるからこそ。

決してフロックではありません。


3着にタッチミーノット。

こちらはジャスタウェイ以上に驚きました。

6歳馬ですが、明らかにパフォーマンスが上がっている。

年齢的に成長は考えにくいので、距離適性か。

古馬になってからは初の2000m未満の距離。

もしかしたら適性がマイル寄りの馬なのかもしれませんね。


他の人気馬は揃ってコケてしまいましたが、折り合いを欠いていたりハッキリとした敗因が見えているのでそれほど心配はないでしょう。


明るい兆しが見えたのがサンライズプリンス。

上がり33.4秒を使い、走破時計は1分45秒台。

着順こそ10着ですが、復調気配。次走は大いに期待。




京都大賞典


1着メイショウカンパク

2着オウケンブルースリ

3着ギュスターヴクライ

4着フミノイマージン

5着フォゲッタブル


12.6-11.0-11.2-12.5-12.2-11.7-12.3-12.5-12.1-11.4-11.6-12.3

伏兵メイショウカンパクが勝ったレースですが、走破時計は2分23秒4と非常に速く、

レベルの高いレースでした。

メイショウカンパクは2000m前後の距離ではG3で善戦できるレベルだったので、

このパフォーマンスには少し驚きました。

この馬は長い距離が合いそうだ。


2着にオウケンブルースリ。

復活ですね。

ペースも速く、並の馬では好走できないレースだったので、

ここで好走できたということは完全復活と見ていいと思います。

今秋は久々に期待できるかも!


3着はギュスターヴクライ。

やはりこういったスタミナ勝負のレースには強い。

最後は差されてしまいましたが、強さは見せました。


4着にフミノイマージン。

強力な牡馬を相手にこの結果なら及第点。

エリザベス女王杯に向けて悪くない結果だと思います。




それではまた!


こんにちは。

結城です。


今週は毎日王冠の予想を。

今年は確固たる本命馬がいないので、例年より悩みました。




毎日王冠 GⅡ


◎エイシンフラッシュ

○ストロングリターン

▲フェデラリスト

△エイシンアポロン

△リアルインパクト

△ダノンシャーク

△スマイルジャック



シルポートが逃げるでしょう。

昨年はスローペースで逃げて失敗。

速い上がりが使える馬ではないので、今年は昨年の失敗を生かして速いペースで逃げるはず。


といっても、それでも速い上がりになるのが東京1800m。

ハイペースに耐えつつ、速い上がりを使える強靭な能力が必要。


本命はエイシンフラッシュ。

2000m未満の距離は久々ですが、適性はあると思います。

マイル並のペースになった宝塚記念やレコードの産経大阪杯で好走しているので、ハイペース適性は心配なし。

末脚の切れ味は現役馬でもトップクラスの切れ味を誇ります。

久々の勝利を期待。


対抗にストロングリターン。

今年の安田記念馬。

ハイペースはまったく苦にせず。

末脚のキレではエイシンフラッシュに少し分があるかな、ということで2番手評価。


単穴はフェデラリスト。

宝塚記念は大敗しましたが、中山記念では1頭次元の違う脚で逃げ込みをはかるシルポートをとらえ、名大阪杯ではショウナンマイティに差されたものの、トーセンジョーダン、ローズキングダム、ナカヤマナイト、アーネストリーといった強力な馬達を正攻法で抑えました。

相当な能力を感じる馬です。


穴にはエイシンアポロン。

ハイペースに耐えるスタミナはあるが、末脚は切れないので先行できればチャンスあり。


カレンブラックヒルもエイシンアポロンと同じタイプのように思います。

今回は古馬初対戦ということもあり、まだ未知数な部分が多いので切りました。




それではまた!

こんにちは。

結城です。


今週は重賞が3つ。

この時期の重賞はどれもG1に繋がる大事なレースですね。



デイリー杯2歳ステークス


朝日杯の前哨戦の一つ。


実績ではマイネルエテルネルがリード。

小倉2歳ステークスの覇者です。

距離延長に対応できればG1タイトルも見えてくる。


小倉2歳ステークス2着馬クラウンレガーロも出走。

マイネルエテルネルと互角の力を持っています。


新潟2歳ステークス3着のサウンドリアーナも出走。

1分33秒台の持ち時計があるのは心強い。

大きく崩れはしないでしょう。


新星ではメイケイペガスター。

新馬戦は上がり33.0の末脚を繰り出して勝利。

重賞でも通用するか。



毎日王冠


毎年ハイレベルなメンバーが集まるレース。

今年もG1馬6頭を含む豪華メンバーです。


レースのカギを握るのはシルポート。

95%逃げるでしょう。

好調時には素晴らしい粘り腰を見せます。

この馬を差せる力を持っているかどうかが、このレースのポイントかも。


今年の安田記念馬ストロングリターン。

マイル戦ではなく、1800mの毎日王冠を選択してきたのはパフォーマンスによっては秋天へ、ということなのでしょうか?

力は相当なので、期待したいですね。


エイシンフラッシュはそろそろ勝利が欲しい。

ダービー後は未勝利ですが、ハイレベルなメンバーの中で頑張っています。

今秋こそはタイトルを増やしたい。


そして無敗のNHKマイル馬カレンブラックヒル。

このメンバーでどこまでやれるかは未知数ですが、こちらも怖い存在です。



京都大賞典


毎日王冠と比べてしまうと少し見劣りするメンバーですが、

こちらはジャパンカップへ繋がっていくレース。


注目はやはりローズキングダム、オウケンブルースリの2強ですね。

どちらも最近は精彩を欠いています。

能力は非常に高い2頭なので、もうひと頑張りして欲しいところ。


面白い存在なのがフミノイマージン。

得意の1800mの毎日王冠では無く、2400mのこのレースに矛先を向けてきました。

エリザベス女王杯を見据えての参戦なのでしょうか。

この距離に対応できるか、楽しみです。


あとはギュスターヴクライ。

阪神大賞典を制し、春天も5着と健闘。

更なる飛躍に期待。




それではまた!

こんにちは。

結城です。


先週は残念ながら重賞は2レースとも不的中・・・。




シリウスステークス


1着ナイスミーチュー

2着ヤマニンキングリー

3着グレープブランデー

4着フサイチセブン

5着クラブトゥギャザー


12.5-11.3-11.9-13.9-12.2-12.1-12.4-12.2-12.1-12.7


勝ったのはナイスミーチュー。

前走準OPを3馬身差で完勝し、その勢いのまま重賞初制覇。

13.9という遅いラップを記録したレースではありますが、

中盤以降は12秒台前半のラップが続き、上がりも速いので決してレベルは低くないレースでした。


2着はヤマニンキングリー。

さすがは昨年の覇者。

今年も圧勝かと思われましたが、更に上がいましたね。

それでも、この馬も好パフォーマンスを見せました。


3着に人気のグレープブランデー。

トップハンデの影響もあるかもしれませんが、現時点ではこれでベストパフォーマンスでしょうね。

更なる成長に期待したいところ。




スプリンターズステークス


1着△ロードカナロア

2着○カレンチャン

3着-ドリームバレンチノ

4着△エピセアローム

5着-ラッキーナイン


12.0-10.1-10.6-11.2-11.3-11.5

生粋の逃げ馬がおらず、スローになると読んでいましたがハイペース。

展開の読み違いが大きな敗因となってしまいました。


勝ったのはロードカナロア。

カレンチャンをマークする形での競馬。

最後の伸びは素晴らしかったですね。


2着にカレンチャン。

スプリントG13連覇はなりませんでしたが、さすがのパフォーマンス。

年内引退も囁かれていますので、次走がラストランになるかも。


3着はドリームバレンチノ。

函館ではロードカナロアを抑えて勝利。

前走に目を瞑れば人気薄でも買える馬でした。


本命のパドトロワはハイペースを踏ん張り切れず8着。

この結果でも、良く踏ん張った方だと思います。

そろそろ連戦の疲れが出てくる頃ではありますが、

これからも期待したい馬。




それではまた!