手作りコスメの原材料を求めて~紫根(しこん)~ | 【世界中にエシカルコスメを届けよう】あなたの「お肌」と「地球」を救う、人にも地球にも優しい手作りコスメスクール代表 増岡晶子

【世界中にエシカルコスメを届けよう】あなたの「お肌」と「地球」を救う、人にも地球にも優しい手作りコスメスクール代表 増岡晶子

化粧品が「自分にとってだけでなく、人、社会、地球環境にとっても良い影響を与えるものである」という観点を加えたものが「エシカルコスメ」です。 ethical cosmeticでは、そんなエシカルな化粧品を手作りすることをご提案しています。

 

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薬草魔女SHOKOです魔女と月

 

人にも地球にも優しい循環を実現する

 

”エシカルコスメ”を広げる活動をしています。

 

 

 

 

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少し前になりますが、
 
滋賀県在住の魔女弟子さんのご紹介で
 
国産在来種の二ホンムラサキを育てていらっしゃる
 
みんなの奥永源寺代表の前川さんとお会いしてきました。
 
 
 
 
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紫根(しこん)とは、ムラサキという植物の
 
 
根っこの部分をさし、
 
わたしも手作りコスメでは頻繁に使用させて
 
いただいている原材料です。
 
 
 
ムラサキ↓
 
 
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紫根↓
 
 
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ムラサキは日本の古来からある植物で
 
古くは万葉集にものるほど歴史は古く、
 
日本では奈良時代~江戸時代ぐらいまで
 
栽培されていたそうです。
 
 
 
 
根っこの部分(紫根)には、
 
シコニンという赤紫色の色素が含まれており
 
古来より、染料として利用されてきました。
 
 
 
紫根で染めた紫色は「古代紫」と呼ばれ
 
あまりの美しさと貴重さによって
 
袈裟や冠位十二階の最高位である
 
高貴な身分の人しか身にまとうことができない
 
「禁色(きんじき)」だったそうです。
 
 
 
 
 
 
この紫根は染料だけでなく
 
 
古くから生薬としても使用されており、
 
 
抗菌作用・抗炎症作用・創傷治癒促進作用などの作用から
 
お肌にはニキビやヤケド、肌荒れ、美白などで
 
お悩みの方に使われてきました。
 
 
 
よく、『紫雲膏(しうんこう)』という火傷のクリームに
 
入っている紫色の色素は、紫根からとれたものとして
 
有名ですよね。
 
 
 
 
手作りコスメにおいては、
 
クリームやリップなどを作る際に
 
 
少量入れることで、見た目がとっても可愛いピンク色の
 
クリームが出来上がります。
 
 
 
もちろん、紫根の効能により
 
クオリティもかなり優秀。
 
 
 
様々な化粧品会社でもこの紫根の成分は
 
よく使われております。
 
 
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そんな素敵な紫根ですが、
 
実はこのニホンムラサキは
 
国内では、環境省のレッドデータブックの
 
絶滅危惧種に指定されている植物
 
 
 
国産紫根はほとんど市場には
 
出回っていません。
 
現在日本で手に入れられているほとんどの紫根が
 
中国からの輸入に頼っています。
 
 
 
 
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その中でも
 
 
 
滋賀県の東近江の奥永源寺で
 
国産の中でも唯一在来種(原種)のニホンムラサキ
 
生産されている、とっても稀有な方です。
 
 
 
そもそも、このニホンムラサキは
 
100株植えても、生き残るのは3株ほどというぐらい
 
とっても栽培が難しいそう。
 
これだけでも、どれだけこの植物が希少価値が
 
あるのか、わかりますね。
 
 
 
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もともと万葉集でニホンムラサキが出てくる
 
 
「茜さす紫野ゆき標野ゆき野守は見ずや君が袖ふる」
(額田王)
 
「紫のにほへる妹を憎くあらば人妻故に吾恋ひめやも」
(大海人皇子)
 
 
の歌が読まれたのが蒲生野(滋賀県現東近江市)。
 
 

前川さんが育てていらっしゃる
 
このニホンムラサキの地域は
 
もともと奈良時代からムラサキが
 
たくさん群生していた、ムラサキの故郷でもあるのです。
 
 
 
奥永源寺は、

真夏でも夜は16℃と冷んやり過ごせる場所。

琵琶湖の源流 であり

清らかで澄んだ水の流れるところ。
 
 
 
 
 
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そんな素敵なところで
 
希少なニホンムラサキを栽培されている前川さん。
 
 
 
前川さんが住んでいらっしゃる
 
奥永源寺地域の最奥地にある君ヶ畑(きみがはた)の集落は
 
住民が10人ほどしかいない限界集落です。
 
 
 
前川さん(30歳)のひとつ上のお歳の方はもう60代なんだとか。
 
 
 
 
もともと滋賀県民ではない前川さんですが
 
様々なことをきっかけに
 
この滋賀県の奥永源寺地域に眠る
 
日本の様々なルーツを知り
 
絶対この地域が守ってきたものを受け継がなければ!!
 
という想いで、この地域に移り住み
 
 
 
 
二ホンムラサキ栽培の他にも
 
この町の活性化のために活動されています。
 
 
 
 
 
 
もともと教師をされていたご経験からなのか
 
 
この滋賀県の奥永源寺の語り部として
 
ものすご~~くお話上手な前川さん。
 
 
 
そのストーリーを聞いているだけで、
 
歴史の中にタイムスリップしたような感覚になります。
 
 
 
紫根への想い
 
地域への想い
 
地球への想い
 
 
・・・そのすべてが、私が目指している
 
世界と本当にリンクしていて
 
こんな素晴らしい生産者さんと繋がれたことに
 
心から感謝をしました。
 
 
 
前川さんとは歳が近いということもあり、
 
やはり、これからは私たちの世代が
 
こうやって、受け継がれてきたものを
 
次の世代に繋いでいく役割ですね、というお話をしていて
 
 
 
この前川さんのお話や
 
この日本にこんな素晴らしい場所が残っている
 
ということをもっともっと多くの人に
 
知ってもらいたい!!!
 
 
という気持ちが心底湧き上がってきました。
 
 
 
 
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今月の、大阪上級手作りコスメマスター講座の遠足で
 
紅葉がとっても美しい時期にまた
 
この地域に魔女弟子さんと訪れます。
 
 
今からまたとっても楽しみでなりません!!!
 
 
このお話をしたら、私も行きたい!!!
 
という方がとっても多かったので
 
また定期的にツアーをくもうかと検討中です☆
 
 
 
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そして、こういった素敵な出会いをきっかけに
 
 
 
滋賀県在住の魔女弟子さんたち主催で
 
 
11/12(土)は滋賀県初開催
 
手作りコスメフェスタを行うことになりました!!!
 
 
 
いつもの手作りコスメフェスタとは違い
 
今回は、滋賀県の地産地消(エシカルな循環)に注目し
 
滋賀県の特産品を使った手作りコスメがイチ押し。
 
 
 
 
 
今回は特別に前川さんにお願いして
 
希少な国産在来種の紫根を使った
 
コスメ作りも体験することができます!!!!
 
 
 
 
 
 
そして、お忙しい前川さんをゲストスピーカーとして
 
お呼びした、トークセッションも行います。
 
 
 
トークセッションは初めての経験ですので
 
いささか緊張しておりますが(笑)
 
この滋賀県に残る素晴らしいモノをぜひ
 
多くの方に知っていただければ本当に嬉しいです。
 
 
※また記事にアップしますが、
 
紫根の他にも素晴らしい政所茶や日本ミツバチ蜂蜜
 
などもご紹介させていただきます。
 
 
 
 
 
 
 
随時情報を更新しております。
 
先日はテレビ取材も来てくれたようです!!
 
 
 
 
やっぱり私はね、
 
手作りコスメを通して
 
この材料がどこからきたのか、
 
どういう想いで作られたのか・・・
 
 
 
そういう『循環』を少しでもいいので
 
意識してもらいたいと思っています。
 
 
実際に今回生産者さんを訪ねたことによって
 
頭で考えるよりも、この材料を使わせていただけること、
 
自然や地球への感謝が何百倍にも
 
大きくなりました。
 
 
 
こういう一つ一つの体感が
 
この循環が見えにくい社会では本当に大事ですね。
 
 
 
だから単純に手作りコスメなのではなく
 
 
 
 

 

たくさんの方に
 
美しくなりながら自分を大切にしながら
 
地球も大切にしていける選択肢があることを
 
楽しむ、という経験から知っていただければと思います。
 
 
 
 

薬草魔女拝(^人^)