布引山釈尊寺と「望月の牧」 | オヤジのおもちゃ箱

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行く川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず・・・・・・

懐古園(小諸城)の見学を午前中に終え

次にオヤジは布引観音に向かいました。

懐古園から見ると千曲川を隔てた対岸です。

まさかこんな‟ジオ”なお寺があるとは!😲

 

 

駐車場から境内迄

奇岩に囲まれて20分程の登りが続きます。

 

 

新緑と岩壁のコラボ。

こういう場所は神秘的な気持ちになりますね。

なんだか荒船山に似ているなぁ~🤔

荒船山も布引観音も修験道の痕跡がある。

景観が似ていると、人は同じ事を考えるのか?

 

 

布引観音は「牛に引かれて善光寺」発祥の寺。

意地悪婆さんが洗濯していた布を牛に取られ

追いかけると善光寺に導かれて

改心したという伝説があります。😁

 

何かを暗示しているのでしょうか?

良く分かりません・・・・・・・

 

 

岩々をよく見ると細かい礫が含まれています。

これは火山灰が堆積する過程で

小石(礫)を取り込んだ痕跡でしょう。

つまり火山活動の産物です。🌋

果たして何処の火山なのか?

ひょっとして、蓼科山かなぁ?🤔

 

 

ようやく境内に到着。

新緑の土曜日だというのに参拝客は疎らです。

そして谷の方向に目をやると・・・・・

 

 

おお~っ!! カッコいいなぁ~😍🤩

崖に張り付く観音堂と

右奥には浅間山を望む事が出来る。

 

 

崖っぷちの観音堂に向います。

丁寧に削られた素掘りのトンネルが!

一帯が礫を含んだ凝灰岩で出来ており

案外、加工し易いのかもしれませんね。🤔

 

 

トンネルの反対側。↑

削られた岩の窪みに石仏が並びます。

 

 

お堂まで埋め込まれている。

岩面に横方向の縞模様も確認できます。

これは凝灰岩が堆積した痕跡で

太古の時代、ここは恐らく湖で

押し寄せた火砕流が堆積したものでは?

荒船山の鋏岩を思い出しました。😲

 

 

布引漢音の正式名称は布引山釈尊寺。

行基が奈良時代に開いたと伝わります。

寺は一時荒廃しましたが

16世紀に望月氏の手により整備されました。

それにしてもこれ程大掛かりな寺なので

この地はその昔、「何かがあった!?」と

考えざるを得ません。🤔

 

 

観音堂から谷を見下ろす。↑

紅葉の時期は見応えがありそうです。

 

 

プロローグでアップした画像。

参拝客は皆さん

このアングルで撮影していました。📷

確かに仏像と観音堂のコラボは

思い出として撮影しておきたいもの。😀

 

 

布引観音は御牧ヶ原台地の北端にあたり

千曲川に面した100~150mの断崖に

境内が張り付いています。

御牧ヶ原台地は読んで字のごとく

平安時代から鎌倉時代にかけて

朝廷の料馬を飼育した勅旨牧がありました。

「望月牧」(もちづきのまき)と呼ばれ

信濃、甲斐、武蔵、上野の中で

最大規模の牧(牧場)だったらしい。

育てられた馬は「望月の駒」として

多くの歌人の題材にもなっています。🐴

 

東国有数の牧があってこそ

布引観音が存在したのかもしれない。🤔

やはり「馬」と「火山」は

日本史の‟エッセンス”なのか?

 

荒船山の記事のリンクを貼っておきます。

 

牛も牧で飼育していたのかなぁ?🤔