荒船山で‟ジオ登山”(前編) | オヤジのおもちゃ箱

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行く川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず・・・・・・

 

今日は6月中旬に登った荒船山のお話。

始めて山頂に立ちました。

その奇異な山容が

ずっと頭から離れなかったオヤジ・・・・

 

なんでこんな形してんだろう?🤔

 

 

切り立った崖の上はテーブルマウンテン。

これはどう考えても火山活動が絡んでいる筈。

 

 

実はこの周辺は‟本宿コールドロン”という

大昔のカルデラが浸食で変形し

その一部が独立峰として残ったものです。

妙義山も本宿コールドロンの一部らしい。

コールドロンは琵琶湖の東側にも存在します。

(リンクを貼っておきます)

 

 

荒船山は下仁田ジオパークの

ジオサイトとして紹介されています。

上の画像は下仁田を訪れた時に

頂いた荒船山のリーフレット。

「ジオサイトを楽しみながら Let‘sジオ登山!」

 

はい!楽しませていただきま~す!😁

 

 

登山道入口にあたる内山峠の駐車場。

梅雨時で週末の天気に恵まれなかったので

さぞかし混雑していると思いきや

それ程でもないようです・・・・・

画像の中央部奥から登山道が始まります。

 

 

入口には複数の注意書きが。

荒船山は「クレヨンしんちゃん」の原作者

臼井 儀人さんが滑落した山です。

実は臼井さんだけではなく

数年前に母親と共に滑落し

息子さんの方が未だに発見されていない

ケースもあるそうです。

(上の画像右側の細長い看板に掲載)

 

 

更に熊の出没を警告する看板が!🐻

過去に熊に威嚇された経験からすると

この種の警告看板がある場合

ヤツ(熊)と遭遇する可能性は高いと思う。

登山の際はクマ除けのベルは必須ですし

ベルの音はデカいに越した事はない。

(痛感しています)

鈴は音が小さくて渓流の音等に

消されてしまう事があります。

 

 

登山開始はちょうど午前7時くらい。

いつものセイコー・アルピニスト。😁

 

 

今回は内山峠の駐車場から

臼井さんが滑落した艫(トモ)岩を経て

荒船山の山頂をトレースした後

径塚山を目指します。

径塚山は行塚山とも書くそうです。

(やや紛らわしい)

上の画像は登山道入り口の案内図。

 

 

荒船山は三層構造になっておりまして

様々な岩石を目にする事が出来る。

登山道入口は火山噴出物の層になります。↑

 

 

荒船山登山の醍醐味は

登山道の表情が目まぐるしく変わる事。

登りはじめて間も無くすると

左右が切り立った稜線を歩きます。

テーブルマウンテンの外観からは

なかなか想像できないコースですね。

 

 

新緑の中を痩せた尾根がクネクネ・・・・😲

よそ見をして足を踏み外すと

終わってしまいそうです。💀

 

 

登り始めて1時間くらいでしょうか?

鋏岩(はさみいわ)という

超巨大な礫岩が前面に立ちはだかります。

この岩はムチャクチャ凄い!😍🤩

本宿コールドロンにカルデラが形成された後

水が溜まってカルデラ湖になり

砂や泥、或いは火山噴出物が堆積したものが

巨大な岩になったのだと思います。

(勝手な想像です) 

 

 

岩の上方部から岩の中を雨水が伝わり

下方部が浸食され半洞窟となったのかなぁ?

表面には礫が露出し

横方向の地層が確認できます。

おまけに絶えず水が滴り落ちるので

神秘性を感じるのも無理からぬ事。🤔

 

 

実は鋏岩はかつて修験道場でした。

岩の前には建物の痕跡を示す

礎石の跡が確認できます。↑

どうやら火災によって

現在の荒船不動に移転したそうです。

 

 

鋏岩を断面図で見るとこんな(↑)感じ。

 

オヤジのように還暦を超えてくると

こういう景観が結構刺さります。

写真を撮りまくり

「すげぇ~! すげぇ~!」

と呟きながら艫岩の周辺に長らく留まってしまった。😑

 

動画も撮影しています。

登りと下りの途中、それぞれ撮影しましたが

下山の際は岩の周辺で虫が鳴き始めたので

なかなか良い雰囲気でした。

 

後編に続きます。