かつて関東にも存在した‟再生の信仰” | オヤジのおもちゃ箱

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行く川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず・・・・・・

 

さいたま市の氷川神社近くの

埼玉県立歴史と民俗の博物館で見つけた

とても興味深い展示のお話です。

上の画像の土器の解説がこれ↓

 

 

「遺体が白骨化した後に取り出して

改めて土器の中に入れる・・・・・」

これって、殯(もがり)的な発想ですよね。

 

wikiによりますと殯とは・・・・・

「日本の古代に行われていた葬送儀礼。

死者を埋葬するまでの長い期間

遺体を納棺して仮安置し別れを惜しみ

死者の霊魂を畏れ、かつ慰め

死者の復活を願いつつも

遺体の腐敗・白骨化などの

物理的変化を確認することにより

死者の最終的な「死」を確認すること。

その柩を安置する場所をも指すことがある。」

 

 

画像は沖縄の玉陵(たまうどぅん)という

琉球王朝の納骨堂です。

当ブログで何度も紹介しているように

沖縄にはかつて洗骨(せんこつ)という

葬送儀礼が存在しました。

 

wikiによりますと、洗骨とは・・・・

「一度土葬あるいは風葬などを行った後に

死者の骨を海水や酒などで洗い

再度埋葬する葬制である。」 

 

 

洗骨の後も上の画像のような土器に

遺骨を入れて保存していました。

 

「殯」も「洗骨」も

縄文時代に起源があったのか?

ただ「洗骨」の方が「再生」への思いが

強く表れているような気がします。

 

やはり国の‟端っこ”には

古いものが残っているようです。

 

既に縄文時代にこのような習慣があるとは!

坂東山遺跡は所沢の隣の入間市です。