諏訪の神:人身御供 | オヤジのおもちゃ箱

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行く川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず・・・・・・

 

大変読み応えのある書物をご紹介します。

戸矢学さんの「諏訪の神」です。

今迄、二回訪れた諏訪地方。

糸魚川静岡構造線と中央構造線がクロスする諏訪湖や

奇祭として有名な御柱際。

更に星糞峠や尖石の縄文遺跡等・・・・

 

「祭り」と「地質」、そして「歴史」が

この著書のお陰で一本に繋がりそうです。

そして連結器の役割を果たすのが

人身御供(ひとみごくう)というキーワード。

 

wikiによりますと

人身御供(ひとみごくう)とは、人間を神への生贄とすること。

人身供犠(じんしんくぎ/じんしんきょうぎ[)とも。

また、生贄の「贄(ニエ)は神や帝に捧げる鳥・魚・新穀などの食物の意味である。

人身を供物として捧げる事は

神への最上級の奉仕だという考え方である。

災害においては、自然が飢えて生贄を求め猛威を振るっているとして

大規模な災害が起こる前に適当な人身御供を捧げる事で

災害の発生防止を祈願した。」

 

 

上の画像は75頭もの鹿やイノシシの生首を生贄にする

諏訪大社の御頭祭(おんとうさい)の祭壇を復元したもの。

この祭りは現在でも執り行われていますが

さすがに今は剥製を用いているようです。

しかし著書の中では、鹿やイノシシの前は

人身御供が行われていた可能性もあるとの事。

 

現代を生きる我々は何を教訓とすべきか?

「太古の人々は災害の恐ろしさをちゃ~んと認識していた。」

という事でしょう。

 

コロナで騒ぐ気持ちも分かるけれど

日本においては地震や水害の犠牲者の方が圧倒的に多い。

これからも諏訪や糸静線から目が離せないなぁ~🤔

あっ!いけない!

物部守屋を忘れてはいけません。