日本独自の禁忌、鬼門除けについて | 運の良い座敷童子的な生き方

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こんにちは。

わたしには憑き物落としをしているお寺の娘さんがお友達がいるのですが、彼女は「鬼門」に関してとってもうるさく、「土地のエネルギーはなめてはいけない!」と常々話してくれています。

ということで、我が家も鬼門に関してはとりあえず北側の不浄を防いでおりますよ😅

 

 

 

 

 

さて、なんとこの「鬼門」という考え方、日本独自の凶方位を示すもので、京の都や江戸は徹底的にこの「鬼門除け」が張り巡らされております。

 

 

※糺の森

 

 

都だけではなく、神社やお寺の境内にもそういった風習が取り入れられており、屋根に鬼瓦を置いて鬼門除けとしており、これが一般家屋にも広く取り入れられました。

 

 

 

この鬼門除けは、なんと日本でいまだに1000年ものあいだ引き継がれている、日本独特の「禁忌(タブー)」なのです。

 

 

 

 

その根源はいったいどこにあるのでしょう?

 

 

 

 

そして、

 

 

 

 

いったい「何」を恐れているのでしょうか?

 

 

 

 

さて、鬼門という考え方は陰陽道発祥で、京都の平安京から始まります。

 

 

 

 

は東北の方角からやってくる」

 

 

 

 

という「オニ」という言葉は大和言葉であり、この東北は「丑寅(うしとら)」の方角で、幽霊が表れる時刻が「草木も眠る丑三つ時」なので、こういった深夜時間に訪れるもの、つまり「悪霊がやってくる方角」こそが、鬼門でもありますね。

 

 

 

 

こういった「鬼門」を守るのは、どうも、犬や猿やキジのようですね😅

これは丑寅の方角の対極線が「さる」なので、そこから犬もキジも「鬼をやっつける」正義の動物、ということで、桃太郎のお供がなぜか動物なのも、そういった理由があります。

 

 

 

 

さて、平安京の鬼門はまさに、比叡山の延暦寺と、日吉大社が守っております✨

日吉大社の眷属が「さる」なのは、もともとあそこは鬼門を守護する干支だったからでありますが、全国の山王社は鬼門除けであることが多いです。

 

image

 

 

なお、この「鬼門除け」の神社は、下鴨神社も同じく京の都を守るために建立されておりますが、上賀茂神社もセットで「京の守護神」でありますよ。

平安京を建設するために祈願祭を行ったのも、この下鴨神社となります。

 

 

 

 

 

下鴨神社は比叡山から流れる高野川と鞍馬・貴船の鴨川のちょうど合流地点にありますが、

この下鴨神社の元宮が、「御蔭(みかげ)神社」であり、この神社こそ「葵祭発祥の地」でもあります。

なお、裏鬼門を守るのは石清水八幡宮ですが、

それにしても、平安京はいったい「何」を恐れていたのでしょうか?

 

 

 

 

 

さて、この「鬼門」は1000年以上ものあいだ、今でも日本人のなかで根付いており、特異な文化となっております。

有名なのは、「水場を作らない」ことですね😅

これは、幽霊は水を飲みにやってくるからだそうですよ。

幽霊って水飲むんや😅

と思いますが、確かに水場の付近で怪談話が多いのは、湿り気はエネルギーを活性化させるからだと、わたしは思っております😅

だから、夏場の日本は幽霊が多く見られる…のでしょうか。

 

 

 

 

このように、東北を畏怖する根源には、どうも、「怨霊がやってくるのを防ぐ」という狙いがありそうですね。

そして、そういった祟り為す「鬼」をむしろとして崇めることで、怨霊とするのを防ぐ、という考えがあったようです。

 

 

 

 

なお、東京の鬼門を守っているのは、神田明神なのです。

つまり、江戸の守護神は、平将門公なのですね✨✨

明治時代に祭神がいったん変わりましたが、まさに神田明神は将門公のために建立され、江戸の守護神としたのです。

 

 

 

平安時代に怨霊を恐れていたのがよくわかる風習が残されております。

それが「祇園祭」ですね。

奈良時代末から平安時代の初期には大きな政治の流れにより、たくさんの人が亡くなっています。

天変地異や疫病も多く出て、それを人々は「祟り」だと恐れて、怨霊を慰霊して、神として祀ったのですね。

 

 

 

これが、「御霊信仰」の始まりであります。

 

 

 

 

遠ざけるのではなく、神として祀り、守護神とすることで建立された神社は数知れず、ですね😅

出雲大社もそうですし、八坂神社ももともとは「祇園社」であり、祇園祭も慰霊のために行われています。

つまり、

 

 

 

「鬼」とは、

 

 

 

 

わたしたちが心の中で作り出した、

 

 

 

 

もうひとりのわたしたち自身、でありますね。

 

 

 

 

先日に「意識革命をするときに、最後に現れる悪魔は、わたしたち自身だ」と書いた記事がありますが、

 

 

 

 

 

そういった内に巣くう「鬼」を祓うことで、日本人は平常を保ってきたのでしょうか✨

もしくは、鬼がいる、祟りが来ると恐れる心には、なにか罪悪感があったのかもしれないですね。

 

 

 

 

平安京を建設したのは桓武天皇ですが、平将門公は千葉県の豪族で、桓武天皇の血を引いております。

関東の侍たちの心をつかみ、ここに独立国家を作ろうとしたのですね。

中央政府は藤原家の政権により腐っていたので、荒れ地だった関東を開拓して、東国を何とかしようとしたのでしょう。

ですが、流れ矢に当たってしまい亡くなってしまいますが、もしも展開が変わっていたなら、時の天皇となっていたのは、もしかしたら…。

 

 

 

ということで、江戸は平将門公が守ってくれています。

冨岡天満宮も鎌倉幕府の鬼門を守っておりますよ✨✨

裏鬼門は山王日枝神社であり、やはりお猿さんが眷属ですね🐵

 

 

 

ということで、鬼から守る鬼門除けについてでした😆✨✨

 

 

 

なお、

 

 

 

晴明神社も鬼門除けとなります😆

ここは邸宅ではなく、安倍晴明が何か仕掛けを施しているのだと思われます✨✨