貴船神社に住まう龍神さま | 運の良い座敷童子的な生き方

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こんにちは。

今日は立秋、ついに土用が明けました✨

昨日雨が降った広島市は、翌日にはいつものとおりセミが鳴いていて、とてもムシムシとしております。

京都在住のいとさんから貴船神社のお写真が届いたので、京都の竜宮城に住まう龍神さまのお話をしてみたいなと思っております。

 

 

 

 

 

京都というのは色々とすごいところで、何がすごいのかというと、京都の水源地貴船神社には、龍神がいらっしゃる、ということですね🐉

 

※貴船神社⛩️

 

 

そう、鴨川の水源に位置する貴船神社の奥の宮は、竜宮のお姫様、タマヨリヒメが黄色い舟に乗って辿り着いた場所であります。

 

 

 

 

 

黄色の舟=黄舟=貴船

 

 

 

なのですね😆

なお、タマヨリヒメは初代神武天皇の母君で、九州から辿り着いたのですが、大阪湾→淀川→鴨川で来られたのかもしれないですね。

 

 

タマヨリヒメの秘密

 

 

 

このタマヨリヒメが乗ってきた舟は石で囲まれており、今でも祀られており、この奥の宮は龍穴の真上に建っているのだそうですよ。

 

 

 

 

京都の奥には龍神が住まうからこそ、京都の地下水脈がとても豊かで、自然の免震構造にもなっているのですね。

だから、古代の人は、京都を都に選んだのかもしれないですね。

 

 

 

 

さて、貴船神社というのは、「龍神」だけではないところが、なんとも奥が深い、まさに日本のミステリアスな深淵でもありますね。

貴船神社が「丑の刻参り発祥の地」であることは有名なお話ですが、今は夜間は施錠をしていて入れないそうですよ😅

 

 

 

 

この丑の刻参りでわかるような、どこか「鬼神」のようなパワーを感じられる貴船神社は、タマヨリヒメだけではなく、もうひとつの伝説をはらんでいるからなのです。

 

 

 

 

平安時代に、なぜか夜の参拝が流行っていた貴船神社には、「平家物語 剣の巻」で知られるような、鬼神伝説があるのです。

平家物語とは、平家一門の栄枯盛衰を描いた、「祇園精舎の鐘の声…」という書き出しで有名な軍記物語です。

 

 

 

 

これは、とある貴族の娘が、恨めしく思う女を呪い殺すために、貴船大明神にお願いして、7日間こもって祈り続けたところ、「宇治川に37日間浸かり続けたら、叶えてやろう」という貴船大明神のお告げを受けて、宇治川の恐ろしい鬼となり、たくさんの人を呪い殺したと伝わるお話で、安倍晴明さんも頭を抱えた案件です😅💦

 

 

 

これが、宇治川の宇治橋に伝わる橋姫伝説ですね。

 

 

 

 

この橋姫が全身を(硫化水銀)で赤く塗ったのが、「鬼の姿」だと言われておりますね😅

 

 

 

 

そう、日本に伝わる「鬼」の身体が赤いのは、海人族が丹を塗っていたからなのです😅

 

 

 

そして、節分に豆をまくという行事も、貴船神社が発祥の地とされています。

 

 

 

 

いったい、わたしたち日本人の奥底にひそむ「畏怖感」には、どんな真実が隠れているのでしょうね?

 

 

 

なおこのお話はお能にもなっており、宇治橋には橋姫神社もございます。

そしてこのあたりは、「大祓」発祥の地でもあるのです。

 

 

 

 

この橋姫のように、「どうして貴船の神さまは人間を鬼に変えられたの?」というナゾが残るかというと、貴船神社の神さまが「おかみさま」だからです。

漢字で書くと高龗神(たかおかみ)ですね。

漢字を拡大してみると、

 

 

 

 

 

 

「雨」と「龍」と「口」から成っているこの神さまは、龍神なのでございます🐉

龍神は雲をあやつり、雨を降らせ、雷を鳴らせることができる、自然霊でもあるのですね⚡️

なお、「かみなり」は「神が鳴る」、世界においても、雷は「Thunder (サンダー)」ですが、この語源も北欧の雷神トールからつけられているのです。

つまり、

 

 

 

雷=龍神

 

 

 

 

おかみさまは、イザナミが焼け死んだカグツチと呼ばれる火の神をイザナギが切り殺したところ、そのから生まれた水の神さまです。

 

 

 

一つは雷の神となり、

一つは大山祇神(オオヤマツミ)となり、

一つはおかみとなった。

 

 

 

 

なんとも意味深な三柱ですね。

だから、

 

 

 

 

カグツチは、京都の愛宕山に祀られているのです。

 

 

 

 

橋姫も、平家物語のなかで「いざ、我が行く先は愛宕山」と愛宕山に向かったように、そこには火の神「太郎坊」がいらっしゃるのです。

太郎坊こそ、カグツチの神格化、ですね😆✨

なお、京都の亀岡は仏ゾーンを感じたのですが、これは天狗のエネルギーなのかもしれません。

 

 

 

貴船の神さまは、タマヨリヒメが黄色い舟に乗ってやってきた「竜宮城からのお姫さま」と、「斬られた火の神カグツチから生まれた水の神」のふたつの伝説があるのです。

そして貴船神社は縁結びとして有名ですが、もうひとつの効能は、これだと思います。

 

 

 

 

縁切り

 

 

 

 

ですね。

それだけ、祓いが強いともいえますし、水の勢いはあらゆるものを清めるのです。

なお、橋姫伝説は平安時代なのですが、それよりももっと前に、皇室には龍神が祖先にいらっしゃることを、人々は知っていたのかもしれません。

 

 

 

 

そして、この貴船神社の「おかみさん」は、

 

 

 

 

主婦をあらわす「女将(おかみ)さん」と語源が同じです😅

 

 

 

 

ということは、日本の主婦を怒らせると、龍が暴れ狂う…のはこの世の夫は知っていらっしゃるということですね😅

タマヨリヒメは龍神で、乙姫さまこと豊玉姫を姉に持っております。

ということで、京都には竜宮城があるぞ!でした♪




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