こんにちは。
わたしは20代の頃から、古事記の軌跡を追い求めて、けっこうあちこちの神社を旅しております。
先週の日曜日に、島根県の出雲大社に早朝から向かったのですが、わたしは「これぞスサノオだなあ」と思える神社があります。
それが、
出雲国一宮熊野大社
なのですが、八雲立つ出雲国に鎮まる神々を祀る古社の中でも、古代の空気が流れていると思える神社です⛩
もちろん主祭神はスサノオです😆✨✨
正しくは、「伊邪那伎日真名子加夫呂伎熊野大神櫛御気野命」で、
「イザナギが可愛がるとても立派な神聖な祖神」という意味で、古代ですでにスサノオと同一視されておりました。
この熊野大社は、スサノオがヤマタノオロチを退治した後に宮を構えた場所と伝わっているのですが、この熊野大社と出雲大社は別格なのです。
この、
熊野
という地名のクマは古語であり、まさに縄文時代のご神体であるくまぐましい森(ヒモロギ)、鬱蒼と繁った深い森、という意味であり、
カミ
の元の名前であると言われています。
※そうだ!
特に「出雲風土記」においての古代出雲では、もっとも重要視されていたのが熊野大社であり、ここには、
クマノオオカミ
という神を祀っておりました。
島根のこのエリアは、古代は島であり、それが斐伊川の氾濫により、ゆっくりと本島とつながったのですね。
※宍道湖
そう、宍道湖(しんじこ)はかつては海だったのです😅
これが神話ではスサノオ VS ヤマタノオロチになったのでは、と伝わっておりますよ。
斐伊川=ヒイカワ=氷川
という感じで、現在の関東圏に広がる氷川神社は、古代出雲族により建立されたのかもしれませんね。
なお、
関西=弥生時代
関東=縄文時代
の聖地が多く残されております。
うっそん、と思われる関東のかた、本当です😅
なお、古事記などの神話は、
「型」
があり、時間の流れが、わたしたち人間の時間の流れとは違うのです。
なお、戦国時代に被害を受けた際に、源義経や毛利元就から寄進を受けて再興したという記録も残っており、
熊野大社には、
出雲大社が頭が上がらない
という妙な祭祀が残されております😅
これこそが、
義父 スサノオ
息子 大国主
の関係が現れているのかなあと思っております😅
なんともユニークな神事で、鑽火祭(さんかさい)と呼ばれており、出雲大社と熊野大社の関係を示していると言われておりますよ。
というのも、出雲大社から松江に向かってくる時に、
本気で向かわないと熊野大社には辿り着けないくらい、山深いところにあります。
ここは、
八雲町
と呼ばれる地名ですが、スサノオがヤマタノオロチ退治後に、「なんと清々しい場所だ」と和歌を歌った八雲山と同じ山脈にあり、ここは縄文時代からの聖地となります。
なおこのスサノオの話は、ニニギノミコトが稲穂を持って高千穂に天孫降臨した時期から考慮しても、神武天皇即位から2680年以上経っており、
そこからさらに前なので、縄文時代末期なのです😅
そう、稲作伝来は弥生時代ではなく、縄文時代後期に伝わってきたのだと、今ではわかっており、
それこそが縄文時代終焉となるのです。
※旧拝殿
歌舞伎の伝統が示す通り、名前は父から子へ引き継がれるので、
もしかしたら、後世に同じ名前の登場人物が活躍したのかもしれませんが、
市川海老蔵さんはすべて同一人物だ❗️
とは、なかなか言えないのですよね😅
あくまでも神話は「型」であり、この神話こそ、何度も繰り返される日本の歴史の蓄積なのです。
さて、わたくしお手紙をいただいて崇敬会に入ったので、今回正式参拝させていただきました。
「こちらでお待ちください」
と言われて拝殿でひとり座っていると、少し経ってから、奇妙な現象が起こります。
灯籠が点滅し始めたのです。
電球が古いのかな、と思いましたが、その点滅がだんだんと早くなってくるのです。
しかも、
左右同時に点滅しているのです。
消える?
と思いますが、ダンスを踊るように点滅をして、やがて神職さんが現れると、灯籠が落ち着き始めます。
この同期、すごい器用だわね…
と感心していると、わたしに眠気が襲いかかります。
わたしはさっき参ったばかりの出雲大社の古代の心御柱を思い出しました。
※こちらは宇豆柱
古代のダブルはきついのかも、しれない。
真っ黒なうちから出発したので、まだお昼前ですが、もう眠気で朦朧として、わたしは参拝が終わって、拝殿を出るときに、心に決めました。
家に帰ろう
この古代の気をふたつ持ち帰るので、せいいっぱいでした😅💦
なお、お昼ご飯は、
やはりこちらのゆうあい熊野館のお食事処で食べました😆✨✨
この和定食が美味しいのです✨✨
毎回豪華で感動して、おまけにお店の方がとても優しくて親切なのです。
スサノオはこんなふうに、
優しい男性だったのだわ、
とわたしはしみじみと思っているのです。
ということで、くまぐましい縄文の神が宿る、熊野大社でした⛩