オオナムヂが大国主神になるまでの軌跡を追う | 運の良い座敷童子的な生き方

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こんにちは♪
四連休はいかがお過ごしでしょうか。

このブログは不思議な世界について呟いております。


前回はこちらから。


先々週、豪雨直前に出雲大社を参拝しました。

ただいま古事記を追い求める記事を書くべく、島根の山中をウロウロしています😅






さて、今日はオオナムヂさまがテーマです。

オオナムヂとは、出雲大社の主祭神である大国主さまの以前のお名前です。





漢字では「大己貴」「大穴牟遅」と書かれておりますが、

「穴の中の神」が、「偉大な国の王」となるまでには何が起こったのでしょう?


※大国主と因幡の白兎



さて、オオナムヂは80人のお兄さん神から壮絶ないじめを受けておりました。

いつも荷物を持たされて後ろをついていくばかり…。





罰ゲームでランドセルを持たされた小学生を見るたびに、「大国主!」と思ってしまうわ😅





ちなみにいじめの理由は嫉妬です。

今も昔も神代も、白くて輝く人は苦労しているのだわね。







さてオオナムヂは、須佐之男命(スサノオ)の7代目の子孫です。






そうなんです、須佐之男命と大国主さまは、義理の親子のイメージが強いですが、血の繋がった子孫なのです。






「スサノオの娘のスセリヒメと結婚した大国主がスサノオの7代後の子孫??」

と時系列に首を傾げるかたがいらっしゃると思うのですが、






須佐之男命も大国主さまも、さらに天照大御神(アマテラス)も寿命がありません。





現在もご存命です。

寿命の呪いがかかったのはニニギさまから後のお話ですね😅



さて、舞台はここ。

「命主社(いのちのぬしのやしろ)」と呼ばれています。

出雲大社より、東に10分ほど歩いた先にあります。

隣の巨木はムクノキの大樹です。






80人のお兄さまたちは「八十神」と呼ばれておりましたが、迫害というか、殺害計画を企てられて、殺されてしまいます😅





し、死んだのですね…。

オオナムヂさま、何度も蘇生している運の強いかたでもあります。





そこで、母神サシクニワカヒメが何度も彼を生き返らせようと、カミムスビという神様にお願いをします。





カミムスビさまは出雲祖神(おやがみ)さまで、スサノオに五穀の種を授けてくれたかたですよ。


須佐之男命は五穀の起源だった?


そのカミムスビが、

サキガイヒメ(赤貝の女神)と、

ウムギヒメ(はまぐりの女神)

の二神を降ろしたのがこちらなのです❗️


※ムクノキの優しい目♪




この場所の真裏は「真名井遺跡」となっています。

銅矛を中心とした近畿の文化と、

銅剣を中心とした北九州の文化の、

ちょうど中央に位置するのが、出雲国だったのですね。


※そんな歴史的な場所で逆上がりをしている娘




こちらで発掘された銅戈と勾玉は宝物殿に展示されていますが、なんとこれが御神体だろうと言われていますよ。





もちろん国の重要文化財です。


※天神社と亀の尾の滝



大国主さまは縁結びの神様として有名ですが、医療の神様でもありました。





瀕死のウサギの治療をした話が、有名な「因幡の白兎伝説」ですね。





そして、国譲りで一緒に活躍したのが、こちら「天神社」の主祭神である少彦名命(スクナビコナ)です。





先ほど名前が出てきた、カミムスビのお子さんですが、

「小さすぎて手から零れ落ちた」らしいですよ😅






このスクナビコナこそ、一寸法師のモデルと言われております。

国土整備や病気、酒造や穀物などの性質を持っていて、かの神功皇后もスクナビコナの歌を詠んでおりますね♪





さて、大国主さまとスクナビコナはタッグを組んで、出雲というこの場所で国づくりを開始します✨




そこで登場するのが、ヤマトの神である大物主神(オオモノヌシ)ですね。





国づくりを助ける代わりに、「御魂(みたま)」を丁重に祀って欲しいと言われたので、奈良県の三輪山に祀られます。






し、しかし❗️






日本書紀では、大物主と大国主は同神だと言われています。





魂は四つの側面を持ち、

大国主さまの「幸魂奇魂(さきみたまくしみたま)」が大物主さまだと書かれているのです。





その証に、奈良県の大神神社の鎮魂の詞は、





幸魂  奇魂




守り給え 幸給え





ですからね♪

島根県で大物主さまにお会いしたくなったときは、迷わず出雲大社を参拝してくださいね✨


※八雲山がこちらをギョロリ♪





そんな大国主さまが、オオナムヂから大国主へと名前が変わったのが、

こちら黄泉比良坂(よもつひらさか)です。





ここはあの世とこの世の境です。





わたしも数年前に歩き続けたのに、見つけることができませんでした。


※黄泉比良坂



同じ伝説を有しているのが、広島県にある比婆山という場所です。

そちらはこちら❗️


※イザナギとイザナミが離別した千引きの石



オオナムヂはスセリヒメと手を取って、この場所まで逃げ込みます。




そう、向こう側からスサノオはオオナムヂに叫んだのです。





「出雲山に千木を高く掲げ、立派な宮殿を建てろ❗️




そして今から大国主を名乗るんだ」





以上、簡単ではありましたが、大国主さまがオオナムヂから偉大な国王になるまでの軌跡です。




長々と読んでくださってありがとうございました♪

来週もヤマタノオロチを追いかけてきます。




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