12月の活動報告
どうも遊木です。
そろそろ帰省の準備をしなくては……。
今月の活動報告です。忘年会やら同窓会やらで、いつもより色々な人に会った12月でした。
例によってRandom Walkは年度単位で活動を区切っているので、年末はさらっとした挨拶でしめさせていただきます。
□制作
引き続きネーム中です。
先月の活動報告でも書きましたが、現在取り組んでいる読み切りは「ニッチな題材をエンターテインメントにする」というコンセプトで描いています。
漫画には様々なジャンルがありますが、あまり描かれない題材にはそれなりの理由があるものです。故に、漫画における題材選びは非常に重要なのですが、私が現在制作中の漫画は、そういう視点からするとおそらく“うまくない”題材だと思っています。
じゃあなんでそれにしたんだよ!という感じですが、一度どこかで「題材は(何かに媚びない)好きなもの」でも「しっかりエンターテインメントにする」という練習が必須だと思っていたからです。ニッチなテーマ好きという私自身の問題もありますが、この山を一度越えておくことで、次作以降、演出面の幅が広がるはずだと信じて取り組んでいます。
ここ最近は何かしらの山を用意して制作していることが多いですが、思い返すと学生時代から同じことやってたなぁと最近気づきました……試験のときとか…。ドMじゃないよ!!
でもそろそろ決着をつけたい。
□浅草観光
これは個別で別記事にあげたのでそちらをどうぞ。
去年は修善寺、今年は浅草寺、さて来年はどこの寺か……。(別に寺しばりではない)
□横浜イルミネーション
須々木氏が別記事であげているのでさらっと。
毎年横浜はイルミネーションが綺麗な街ですが、今年はより力が入っていました。横浜の夜を活性化したいというコンセプトのもと、「NIGHT SYNC YOKOHAMA」など様々な取り組みがされていますが、横浜の良いところは、これらが無料で楽しめることだと思います。
しっかり遊ぶことにも、ちょっとお勉強するにも、ふらっと散歩するのにも向いている街です。狭い範囲に個性のあるスポットが盛りだくさん!クリエイターにおすすめだよ!
□藤田和日郎展
これは凜ちゃんも記事を書いているのでそちらもどうぞ。
浦沢直樹の漫勉を見たときから、めちゃめちゃ熱量のある原稿を描く人だという認識はあったのですが、いやぁ……生は違いますね!
私はちょっと古い人間で、昨今のデジタルっぽいスタイリッシュな線をやや寂しく思うタイプなんですよ。そういう人間は、この展覧会でテンションが爆上がりだったと思います。描いてる姿なんて当然見ていないのに、もうわかるんですよね。藤田先生このとき絶対頭抱えてたわ!みたいな。
学生のころ、ゼミの教授が「漫画は製本されていなくても原稿一枚で価値がある」的なことを言っていました。漫画の原稿料って、大手だと多分1枚あたり1万前後、大物作家だと3~5万ぐらいだと思うんですけど、人によっては「え、一枚でそんなに貰えるの?だって白黒だよね?」って感じるかもしれません。なんたって書店で売っているものは200p前後が数百円で買えるわけですから。
でも、そんな風に考える人ほど生の原稿を見てほしいなぁと思います。生を見れば「なるほど、そのくらいの原稿料は払うべきだ」と納得できるはず。それだけのエネルギーを、というか作家がエネルギーを費やしたことが感じられると思います。
藤田漫画の熱量は本当にすごいですが、個人的には、力のある荒々しい線に隠れて実は繊細な線がしっかり描きこまれている点をとても尊敬しています。荒々しさだけでは迫力は出ても、丁寧な心情描写やフィクションに説得力を与える表現はできませんからね。
行った日はライブドローイングがあったので、こちらもしっかり見てきました。
「作業中無口厳禁」というスタイルは知っていましたが、本当におしゃべりな人だった笑 ライブドローイングというより、もはや藤田先生Q&Aコーナーだったからね。
□八景島
来年のカレンダーを貰いにちょっと行ってきました。
何故かこの日は生き物たちが寄って来る日で「アップで撮っていいのよ?」という感じだった。ヒャッホイ!
珍しくレッサーも昼間から活動してて、おまけにガラス前にいたので、私は1時間レッサーパンダを見つめる変人になっていました。
あとドルフィンファンタジーでイルカの赤ちゃんが生まれたので、その子にも挨拶(?)してきました。イルカって結構いたずらするんですけど、この日も子イルカが同じ水槽にいる魚を突っついて遊んでいました。でもお母さんからは離れないんですよね~かわいい~。
□映画「一粒の麦 荻野吟子の生涯」
母からチケットを貰ったので見てきました。全国ロードショーではなく、地方を巡回してる作品です。
内容はザ・B級映画という感じでした。荻野吟子さんとは「日本初の女医」で、作中では彼女がどのように女医を目指し、時代に立ち向かったのかが描かれています。
現在よりはるかに男尊女卑が激しかった時代、勉学を望んでいた彼女は「女に学問は必要ない」という時代の価値観に流され、一度は嫁ぎます。しかし夫に性病を移され、それがきっかけで離婚、その診察で男性医師に囲まれて下半身を晒した屈辱的な経験から、彼女は女医を目指します。(当時は、夫から性病を移され、しかし男性医師しかいなかったことから恥ずかしくて病院にいけず、そのまま命を落とした女性が多かったそうです)
作中でも女が医師になることの大変さが描かれていますが、現実はもっと過酷な状況だったと思います。
男は〇〇だ、女は〇〇だ、というやりとりは定期的に炎上しますが、差別と区別は非常に難しい問題です。現在の技術では、男性はどうあっても子を産めない。「子供を産む」というのは、言ってしまえば未来をつくる行為なので、注目を浴び、議論の中心になるのは当然と言えば当然。しかし昨今では「子供を産むことが女性の役目」という発言は問題視されます。
時代ごとに価値観は変わっていく。数十年後はどうなっているのでしょうか。
□忘年会&同窓会
今年はサークルの忘年会以外に、横浜創作オフ会でもお世話になっている豪腕はりーさん主催の忘年会に参加してきました。
そこでのビンゴ大会で得た景品がこちら↓↓
小太刀は人気でしたが、我々はサークル単位で挑んでいたので(一種のズル)見事ゲットしました!
サークルの忘年会はいつも通り鍋+ケーキです。
毎年誰かが、打ち合わせなしにケーキを持ってきてくれます。ありがたい。
それ以外に、久しぶりに高校の友人で集まりました。
子供がいる子もいるので昼の集まりでしたが、めちゃめちゃ良いところで食事をしてしまった…。こういう機会がないと行かないので、貴重な経験です。
良く、旦那や子供ができると女は変わるなんて聞きますが、私の友人たちはびっくりするほど変わらないです。ノリも見た目も(ぇ
久々に女子高生のテンションに戻って、なんだか若返った気分です!あれ?この考えってむしろ老けてる……?
そんな感じの12月でした。
私はこれから帰省して、実家でおいしいごはんを食べます。
それではみなさま、よいお年を~!
aki