藤田和日郎原画展に行ってきたぞ! | 乱歩酔歩--Random Walk official blog--

藤田和日郎原画展に行ってきたぞ!

どうもこんばんは霧島です。寒くなったかと思えば暖かかったりしてなんだか気の抜けない今日この頃ですね。

Random Walkは先日ミーティング後に恒例の忘年会を終え、もうあとは新年を迎える準備をするだけという感じです。(大嘘)

忘年会では例年本部で鍋パーティーをし翌日まで飲んだくれることもあるのですが、今回私は翌日にタイトルの藤田和日郎先生の原画展に行きたかったので適当なところで切り上げました。

藤田和日郎原画展

全国7都市を巡り横浜での開催が最後だそうで、藤田先生が横浜開催初日にライブドローイングをされることを数日前に知りました。

そんなん絶対行きたいでしょ…!

ここしばらく仕事が立て込んでいたのですが、その日はラッキーなことに丁度空いていたので、遊木氏と一緒に行って参りました。

そごう横浜店で今月23日まで開催されており、入場料は大人800円です。安くない!?

ライブドローイングは15時からだったのですが、再入場ができないということでチケットだけ先に買ってよき時間になったところで会場に向かいました。

展示総数は実に200点以上…!外を黒い壁で囲い、中が迷路の様に入り組んだ作りになっていました。

一番最初の原稿は1990年に連載開始した「うしおととら」で、約30年も前のもの。当時はもちろんすべてアナログ原稿なのでその紙を見ただけで時間の経過が伺えました。漫画原稿には作家さんが手書きでセリフを書いて入れておき、その上から写植といってセリフが印刷された紙を貼るのですが、それが剥がれ落ちてノリがついていたであろう部分が黄色く変色していたり。それに藤田先生の原稿に残っているのはそういう時間経過だけではもちろんなくて、見ただけで勢いというか熱量というかが伝わってきました。

アナログの難しいところでもあり良いところでもあるうちの一つに同じ線が二度と引けないことがあります。

ともすればそれは怖れにもなってしまいかねないんですが、藤田先生の原稿見てるとそんなもん知るかー!と聞こえてきそうです。

ホワイトという修正に使ういわゆる修正液があるのですが、あ、修正液って画材なんだなと思いました。

失敗を恐れてこじんまりとした線より、そんなもの恐れず大胆に豪快に引かれる線のなんと魅力的なことか。

あんな線が描けたらどんな気持ちになるのか、想像するだけでワクワクします。

 

会場はライブドローイング以外全て撮影OKだったのでかたっぱしから写真を撮ってきました。

可能であれば是非生で見てほしいなと思いつつ少しだけおすそ分け。

反射とかでうまく撮れてないけどご勘弁を…

 

さて、会場内を歩いて一時間程経過したところでライブドローイングが始まるとのアナウンスがあったので、専用の列に並びました。

展示会場内にどんどんできる長蛇の列。2、30人ずつくらいで10分交代制でスペースへ案内されます。

そこでは一畳ほどの大きさの紙を床に広げた状態で、先生は筆でイラストを描いておられました。

普段の原稿作業中も職場は無言厳禁だそうで、絵を描いている間はどんどん話しかけてくれとのこと。

長年のファンの方も多く来場されていたようで、最初は静かだった会場の空気が段々暖かくなっていくのを感じました。

キャラクターの話や、どういうことを考えながら創作しているか、いまだから言うけど…というようなお話も聞けたりして大変興味深かったです。先生ご自身が楽しそうに話してらっしゃるのもとても印象的でした。

そんなこんなであっと言う間の10分間でしたが貴重な体験ができたと思います。

ライブドローイングまでにすべての展示を見終えることができなかったので、再度戻って続きを鑑賞しました。

会場には各作品の第一話の原稿も展示されているので、ファンの方はもちろん初見の作品も雰囲気が掴みやすいと思います。

 

開催期間は短いですが、週末にでも横浜に足をのばしてみてはいかがでしょうか。

したらば!

 

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