この温度差よ!
この前まであんなに暑くて半袖解禁だと思ってたのにこの寒さ。しかし今日の私は半袖である。
久しぶりの二連休で浮足立ってます。しかし今日も職場に顔を出さねばなのでなんだかなあという感じ。まあいっか!
正さんとあきゆちゃんがなんかおもしろそうなことしてるからしれっと便乗してみる。←
《#001》 sho
《#002》 akiyu
《#003》 sho
#004
「なんか…もしかしてヤバい感じ?」
「先ほどからそう言っている」
言ってはないだろう!と突っ込みたい衝動を全力で抑え、シフォンは目の前の少女を凝視した。
容姿だけではない。彼女は明らかに異質だった。
柔らかそうな髪の毛からつま先に至るまで、一粒の雨の雫さえ彼女に触れることなく地に吸い込まれていく。まるで見えない衣でも纏っているかのようだ。
「空間が、歪んでいる」
委員長が至極不自然な言動を、さも当然の様に言ってのけるのはいつものことだ。しかし、頭では理解出来ていてもやはり現実がついてこない。
「…これは今朝みた夢の続きだな?」
シフォンがそう口走るのも無理は無かった。
にこり。
二等辺三角形の頂点の位置にいた少女は、シフォンを視界にとらえると微笑んだ。それはまるで、蕾が綻ぶ様な笑顔。思わず見とれていると不意に物凄い力で腕を引っ張られた。言うまでもなく委員長である。
「来るぞ」
二等辺三角形はあっと言う間に直線となり、今や笑顔は二人に向けられていた。
少女がその可愛らしい唇をうっすらと開くと同時に二人は駆け出した。目的地は決まっている。
そもそもそこへ向かうためにこの公園を通る道を選んだのだから。
雨で体温はどんどん奪われ、体は冷え切っているはずなのに背中が仄かに温かい。それを熱いと感じることのないように必死に祈りながら、半ば委員長に引きずられる形で二人は公園を飛び出した。
-つづく-
rin
久しぶりの二連休で浮足立ってます。しかし今日も職場に顔を出さねばなのでなんだかなあという感じ。まあいっか!
正さんとあきゆちゃんがなんかおもしろそうなことしてるからしれっと便乗してみる。←
《#001》 sho
《#002》 akiyu
《#003》 sho
#004
「なんか…もしかしてヤバい感じ?」
「先ほどからそう言っている」
言ってはないだろう!と突っ込みたい衝動を全力で抑え、シフォンは目の前の少女を凝視した。
容姿だけではない。彼女は明らかに異質だった。
柔らかそうな髪の毛からつま先に至るまで、一粒の雨の雫さえ彼女に触れることなく地に吸い込まれていく。まるで見えない衣でも纏っているかのようだ。
「空間が、歪んでいる」
委員長が至極不自然な言動を、さも当然の様に言ってのけるのはいつものことだ。しかし、頭では理解出来ていてもやはり現実がついてこない。
「…これは今朝みた夢の続きだな?」
シフォンがそう口走るのも無理は無かった。
にこり。
二等辺三角形の頂点の位置にいた少女は、シフォンを視界にとらえると微笑んだ。それはまるで、蕾が綻ぶ様な笑顔。思わず見とれていると不意に物凄い力で腕を引っ張られた。言うまでもなく委員長である。
「来るぞ」
二等辺三角形はあっと言う間に直線となり、今や笑顔は二人に向けられていた。
少女がその可愛らしい唇をうっすらと開くと同時に二人は駆け出した。目的地は決まっている。
そもそもそこへ向かうためにこの公園を通る道を選んだのだから。
雨で体温はどんどん奪われ、体は冷え切っているはずなのに背中が仄かに温かい。それを熱いと感じることのないように必死に祈りながら、半ば委員長に引きずられる形で二人は公園を飛び出した。
-つづく-
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