こんにちは!旅育研究家のぬーたです。

 

たまには美術館に行きたいけど、子供と一緒に行くのは不安だなーと思われていませんか?

 

我が家でも4歳と0歳の息子を連れて倉敷の大原美術館やアートで有名な瀬戸内海の直島へ行ったことがありますが、行く前は「小さな子供と美術館に行くのって大変だろうし、行く意味あるのかしら?」と疑問に思っていました。

 

しかし、いくつかの工夫をすることで親も子も美術館を楽しむことができました。

今回は実際に美術館を訪問した時に気づいた注意点や子供に興味を持たせるための方法をお伝えします。

 

大原美術館へ訪問した際に気づいたことはこちらの記事「【大原美術館】子連れでの攻略法」に書いてありますので、ご興味ある方はご覧ください。

 

 

子供のために訪問するという覚悟

ほとんどの美術館では小さな子供は無料なのでラッキーと思ってしまうのですが、実際には親がゆっくり楽しむことは難しいので、親子で短時間美術館を楽しむために親の入館料を支払うという風に考えた方が良いでしょう。

 

いや、もはや子供のために美術館を訪問するので、親の入館料はドブに捨てるつもりで行った方が良いです。

 

そのような心づもりで行っておけば、子供が興味を示さなかった場合でもすぐに別の場所へ移動することができます。せっかくお金を払ったんだからと言って、美術館中を無理矢理子供を連れ回してしまっては子供は美術館が嫌いになりますし、何よりも周りの鑑賞者の迷惑になってしまいます。

 

そうならないためにも、子供も楽しみやすい美術館へ行きましょう。

今までいくつかの美術館に行った経験から、子供も楽しみやすい美術館がわかってきました。

 

①現代美術系の屋外展示がある美術館

例えば「【ベネッセハウス】子連れ旅行に向いている?」に書いてある通り、直島には多くの屋外展示があり、大人にもそれが何なのかよくわからないものも多いです。子供と一緒にその作品が何を表しているかを考えるのも面白いです。

また、屋外展示は大きな作品が多いので、その迫力だけで子供も作品を見つけた時に喜びます。

そして、子供の声が大きくてもさほど気にしなくて済みます。

 

②作品に触れる美術館

見学中「触っちゃダメ!」と言い続けるのも嫌ですよね?子供の方だって興味があるから触ろうとしたのにダメって言われたら興味もなくなっちゃいます。

以前、チームラボの「未来の遊園地」へ子供を連れて行った時には大はしゃぎで色々なところを触りながらデジタルアートを楽しんでいました。お台場のチームラボボーダレスもお勧めです。

通常の美術館でも触れる展示を行なっているところもあります。

 

③五感で楽しめる美術館

見るだけでは子供は飽きてしまいます。②と似ていますが、触覚だけではなく聴覚や嗅覚、そしてその場の雰囲気の異質感(第六感?)を楽しめると不思議がって長時間作品を楽しむことができます。

例えば、直島の南寺では真っ暗な部屋に通されてそこに長時間いることで普段は微弱過ぎて感じることができなかった木のざわめきや人の呼吸、微かな光などを感じることができます。10分くらいそこにいるだけなのにその異質感からか4歳の子供が面白かったと言っていました。

他にも、箱根ガラスの森美術館ではガラスの光のきらめきから風を感じていました。

 

子供が芸術に興味を持つための工夫

美術館に連れて行けば子供が勝手に芸術に興味を持つわけではありません。もちろん旅行先で美術館などに連れて行くことは生の美術作品に触れる貴重な機会なので大切なのですが、美術を楽しむ心を育むにはむしろ日頃からの働きかけが重要です。

 

最近僕が始めた働きかけの一つに「ビジュチューン」があります。NYKの教育番組で、特定の作品から想起されたストーリーをヘンテコな歌にしたアニメーションなのですが、芸術への入り口としてはアリだと思います。

 

本当にヘンテコな歌とアニメなのですが、不思議と記憶に残ってしまい、息子もよく口ずさんでいます。作品についての解説もあり大人が見ていても結構面白いです。

 

大原美術館に行く際には大原美術館にある作品に関連するビジュチューンを見せてから行くことで、その作品を探すという目的を持って子供が積極的に鑑賞してくれました。

こういった興味を持つためのきっかけを日頃から提供できるように考えてみてはいかがでしょうか。

 

また、美術館では作品に対して子供が興味を持ちそうな声かけをしてみましょう。子供は少しでも興味が湧くと他の作品もしっかりと見る傾向があります。

とある陶器を見て「サンタの靴下みたいだよね。」と声かけしたところ、息子も他の作品をじっくり見ながら「ロボットみたい、変なお顔みたい」と楽しそうに鑑賞していました。

 

美術館を鑑賞し終わったら、寝る前にでもどの作品が印象に残っているか聞いてみましょう。振り返ることで、記憶が定着しますし、子供がどのような作品に興味を持っているのかも知ることができます。

 

芸術って見るものだと思っていませんか?

僕は若い頃、芸術は見るものだと思っていました。美術館に行っても「これは上手い絵だな、こっちは訳わかんないな」といった感想しかなくあまり楽しめていませんでした。

 

しかし、上野の西洋美術館でも作品を流し見していた時に、とある作品に目が止まりました。全然有名ではない作品でした。しかし、気づけば他の鑑賞者は目も止めないようなその作品を30分くらい見ていたのです。

その時、「芸術は上手い下手じゃなくて、(自分が)好きか嫌いかなんだな。その好きという感覚を研ぎ澄ませるために芸術を鑑賞するんだな。」と勝手に悟りました。

 

そこからは目だけに頼るのをやめて、耳も鼻も肌も雰囲気も全て感じて鑑賞するようになり、美術館に行くのが楽しくなりました。(芸術の堅苦しいイメージから解放されたような気持ちです。)

 

そのような経験から、自分の息子にも目だけに頼るのではなく、全身を使って芸術を楽しんでほしいと切に願っています。

 

 

いかがだったでしょうか?お役に立てましたら嬉しいです。

気になることやお聞きしたいことがあればコメントお待ちしております!

 

本日はお疲れ様でした。明日も楽しみましょう!