多くの人が子供の頃に、読み聞かせや、歌などで聞いたことのある、有名なお話のひとつに、ウサギとカメの物語があります。
目に見えない『自分の心』を観てみよう
心を視覚化させる、臨床心理療法士・心理カウンセラーの青木理恵です。
ウサギとカメが山の上まで競争をして、ウサギよりはるかに足の遅いカメが勝利するおはなし。
このお話では、ウサギのように過信してしまうと、結果を得ることはできず、地道に一歩一歩を積み重ねると、思いもよらない成果が得られる。
このようなお話です。
あなたはどちら派でしょう?
ウサギさんですか?
カメさんですか?
このような質問をされると、どちらかを選ぼうと思考すると思います。
質問を変えます。
あなたの行動の中で、ウサギさんの部分とカメさんの部分を思い出してみてくださいます。
ウサギさんは、誰かと比べることで、自分の進むべきペースを決めています。
また、できる(勝利できる)であろうことを、先伸ばしにしてやらなかったり、思い込みからすでに結果を得たような余裕な気持ちとなり、自信過剰の結果、今するべきことに集中できない。
私は○○よりできる!と思ってはみたものの、行動が伴わず、目に見えた成果は得られていない。
カメさんは、誰かと比べる事なく、自分の歩幅にあった一歩で、着実に前に進んでいく。
人間の心には、どちらの要素(キャラクター)も存在しています。
自分のあらゆる要素(キャラクター)を受け入れ、磨くことが、長い人生を進んでいく時、自分を助けてくれます。
ずっとウサギさんキャラ。
ずっとカメさんキャラ。
覚悟の上貫くことは素敵な生き方かもしれませが、時と場合によってウサギさんの私、カメさんの私を使いこなせたらどうでしょうね?!
例えば、日常生活において、毎日同じことの繰り返し!しんどい。。。退屈。。。などと思いながらも、カメさんのようにこなしてしていく日もあるでしょう。
そんな時は、ピョンピョン楽にこなしている人が羨ましく見えたり、競争中に昼寝をしてしまう余裕を羨ましく思えたりもします。
またウサギさんから見てみると、こんな事に一生懸命になり、脇目もふらず自分の歩幅で地道に前を向いて進んでいる事を、羨ましく思えたりもします。
仕事においても、家事においても、趣味や習い事においても、人間関係においても、人間の心にはウサギさんのようなキャラクターと、カメさんのようなキャラクターが存在します。
それ以外でもキャラクターは存在していませんか?
心理学では交流分析を使って、使いやすいキャラクター・普段は影にかくれて潜んでいるキャラクターなどを、皆同じように尊重し、自己統合を目指すことで、日常における問題を解決していく方法があります。
交流分析はさておき、ウサギとカメの2パターンで、自分の言動を照らし合わせてみるだけでも、無自覚な『私』に気付くかもしれませんね♡
両者を理解した上で、あなたはウサギ派ですか?
カメ派ですか?
どちらのキャラクターが、全面に出てきやすいのでしょうね?!