君が入り込む場所。
例えば。
去年と同じイベントがあると。
君の好きな19の音楽が流れると。
コンビニのおでんを見ると。
いたるところに君が入り込んでる。
君の大好きだったレアチーズケーキ。
たまに香ったシャンプーの匂い。
一緒に好きだったディズニーキャラクター。
見るたびに聞くたびに感じるたびに蘇る記憶。
本当にどうにかしてほしいよ、ふーこ。
でも、そのどれよりも辛いのは、
私の部屋に一人でいること。
二人で一番多くの時を過ごした場所。
ここにいると、未だに表情も声も蘇ってくるんだよ。
手を広げて笑顔で甘い声で私を呼ぶ。
全てを忘れたり、消し去ることはできないから、
私はこの記憶たちと戦っていかなくちゃいけないんだ。
今は辛くしか感じなくても、
いつか、ふとした瞬間に思い出しても、微笑むことができるように。
運命ってなんだろう。
ふーこは、私の理想から片手の数ほども違っていなかった。
顔もタイプ。
体型も好き。
名前もかっこいいし、声も好き。
AB型で知的だし、努力家でまじめ。
しっかり者で自制心がある。
それに、妹がいるお兄ちゃん。
昔、自分の理想を紙に書いたんだけど、
それがほとんど当てはまっていて、
一目ぼれして、何も知らないはずのふーこのことを知るたびに驚いた。
これも、運命だと思った要因。
ただ、付き合っていくうちに、
やっぱり欠点も見えてきた。
ひとつめ。
お腹に結構毛が生えている。
ふたつめ。
二重人格で気分屋。
みっつめ。
意地っぱりの頑固。ついでにあまのじゃく。
よっつめ。これが重要。
思いやりに欠けている。(自己中心的)
この欠点が二人を終わらせてしまうほど苦しめていたんだな。
もちろんもちろん、私にだって欠点はたくさんあるけれど。
でも、プロフィールだけ見ると、
こんなに理想に近い人はいないから、
(それにもう出会えないんじゃないかな)
絶対運命だって思った。
これが運命じゃないならそんなもの信じないって思ってた。
これで思い知ったのは、
理想は理想。
現実は現実ってこと。
いくら憧れの人と付き合っても、
うまくいかないこと、あるんだなぁ。
いくら大切にしようとしても、
独りよがりじゃだめなんだ。
恋愛って二人でするものだから。
当たり前だけど、大切なこと。
理想=運命なんて方程式は成り立たないんだ。
音楽フェスティバル
参加してきました。
私は実は隠れ初心者ベーシストです。
この3日間、集中して練習して、
いい気分転換になったんじゃないかと。
かっこいい高校生を見つけてみたり。
元ホストと話してみたり。
プチ打ち上げで焼肉パーティーしたり。
最近、実は食欲がなかったんだけど、
戻ってきたみたい。
嬉しいんだか、悲しいんだか(笑)
疲れたけど、楽しかった!!!
思い出の不思議。
別れるってことになったってことは、
悲しいことや辛いことが重なったから。
のはずなのに。
蘇ってくるのは楽しい思い出たち。
ふーこの笑顔。
嬉しい言葉。
幸せだった時間。
でも、
それは私だけが思っているから、
ふーこはきっと何も連絡をくれないんだろうな。
もう終わったこと。
忘れたい、思い出。
消えてよ、記憶。
こんなにつらい毎日ならいっそ全部脳みそからいなくなっちゃえばいいのに。。。
ゆるぎないもの。
らびこは、ふーこと出会ってからほかの誰にも目がいかなかった。
え?当たり前?
気が多い私にとっては奇跡的なことだったんだ。
常に恋をしている、恋がないと生きていけない恋愛体質。
それがらびこ。
そんな私が一途にまっすぐ夢中になった人、それがふーこ。
ふーこと付き合っている1年の間は、
馬鹿みたいだけど、本気の本気でふーこを世界一かっこいい人だと思ってた。
どんな芸能人やかっこいいと有名な人よりも。
会うたびに一目ぼれしてた。
ゆるぎない気持ち。
生まれて初めての体験に運命を感じなかったはずもなくて。
だから、壊れた今も信じられない。
新しい恋なんてなんの準備もない。
なんのあてもない。
しばらくは・・・できそうもないかな。
あんな目にあってもふーこが好きな気持ちはゆるぎない。
性格の違い。
ふーこは私に言った。
「俺たちは性格が合わなかったんだよ」
って。
性格が合わないってどういうことだったんだろう。
私は夢身がちで甘ったれで。
理想を追い求めてて。
浪費家で、子供。
ふーこは、現実的でまじめで。
自制心が強くて自分に厳しい。
節約家(ケチ)で、大人なとこと子供なとこがある。
それだけでも十分すれ違う原因になったのかもしれない。
ふーこは「私の理想にはなれない」って口癖のように言ってた。
すれ違いなんて、
性格の差なんて、
話し合えば解決するって思ってた。
ケンカするたびに二人の溝は埋まって一つになるって信じてた。
・・・でも。
ふーこはケンカを面倒がっていたし、
自分を直す気は全くないって言い張ってた。
私は一人で頑張るには限界があって、辛い日も続いた。
それでも頑張ってこれたのは愛があったからで、
愛が消えたらこんなにもろいものだった。
性格が違うってそんなに致命的??
私は、今でもそうは思ってないよ。
今日は失恋記念日。
今日、らびこはふーこに振られました。
運命の人だって、いつか結婚する人だって思ってた。
でも、好きかどうか、もうわからないって言われたんだ。
私がワガママだったから愛想つかされちゃった。
私が理想を押し付けるから逃げちゃった。
私と性格が合わないって分かっちゃったんだって。
好きな気持ちがなくなってからは、
手に取るようにふーこの気持ちがわかって。
耐えられなくなっちゃった。
何度別れても結局いつも戻ってたのに。
今回ばっかりはもうおしまい。
最後の最後にらびこはふーこにお願いをした。
「お願い、最後にHして。」
でも、愛がないのにできないって言われちゃった。
それでもしがみついて、ふーこが帰らないように頑張った。
でも、ふーこはそれを思いっきり振りほどいて言ったの。
「結局それかよ!ただヤりたいだけなのかよ!!!」
違うよ。違うもん。
最後に愛してほしかったの。
そしたら、ちゃんと別れられるって思ったんだ。
恥ずかしさと悔しさに耐え切れなくなって、
嗚咽まじりの涙の後、だんだん息が苦しくなって、
らびこは過呼吸になった。
ふーこは心配したけど、
しばらくして落ち着いたら、優しくらびこをなだめたの。
「最後に、最後にやさしくなんてしないで!」
必死に強がったのに。
「最後なんかじゃないから・・・」
そう言ってふーこは私にキスをした。
どういうつもりか・・・・わけわかんない。
らびこは混乱した。
キスをしてすぐ後に、ふーこはもう今日はここにいたくないって、
まだたくさん泣いていて、
涙と鼻水でぐちゃぐちゃのらびこを置いて家を出て行った。
私は自分が自分じゃないみたいで、
一人でいるのが怖くて落ち着くまで傍にいてほしくて、帰ってきてほしくてメールした。
そしたら、「ごめん」って一言返ってきたから、
「らびこ、自分じゃないみたいなの。死んじゃうよ!」
ってメールしたら、ふーこは帰ってきた。
でも、ふーこは帰ってきて開口一番に、
「オレ、別れること決めたから」
って言った。
死ぬなんて言う女、怖くて付き合ってられないって。
・・・当たり前だよね?
私だってそんな人やだもん。
でも、一人になりたくなかった。
本当に怖かったもん。
自分が怖かった。助けてほしかった。
ふーこはしばらく部屋にいた。
ただ、すごく横暴な態度で私を冷たくあざけていた。
らびこは急に腹が立って、
「帰ってよ!」ってまくしたてた。
「もうあんたのことなんか全部忘れたいの!」って。
そしたら、「なんで怒るの?」って。
もう私とやり直す気なんてないのに。
急に態度が翻った。
でも、らびこは止まらなかった。
ふーこに帰ってよって怒鳴りながら、玄関に押してった。
そしたら、ふーこは怒って、物を床に投げつけた。
「自分で帰るって言ってるだろ!!あっち行ってろよ!!」
でも、らびこは止まらない。
「・・・殴れよ」
ふーこは顔をこっちに向けて頬を突き出した。
らびこは平手打ちをした。
「もっと強く殴れよ!!!」
らびこは今度はグーで殴った。
「もっと強くだよ!!!!!」
今度は平手で思いっきり思いっきり殴った。
「もっとやれよ!!!!!!」
きりがない。。。
らびこはふーこの首をしめた。
そして言った。
「よかったねぇ、これで私のこと大嫌いになれて。」
ふーこは傷ついた目をして、
涙声で言った。
「・・・こんな別れ方、したくなかった・・・」
そして、出てった。
らびこはここで目が覚めた。
なにしてるんだろ。
一体何をしちゃったんだろう。
なんてことをしたんだろう。。。
また、たくさん泣いた。
これでもう、二度とふーことは元に戻れない。
こんなに好きなのに。
愛してるのに。
なんたことしちゃったんだろう。
もう、おしまい。
もう、本当におしまい。