障害児を育てているのになぜ笑うのか
以前、ある人から「障害児を育てているのに、どうしてそんなに笑っているの?」と、質問されたことがありました
質問をスルーしたら、続けて「将来とか不安じゃない?」と。
別にその時は何人かで深刻なお話をしている訳でもなく、
本当に思い出せないくらい、しょうもない会話をしている時でした
私も、ケイくんやホノちゃんのことで、真剣なお話をしている時にゲラゲラ笑いませんし、
ただ、純粋に、その時に楽しかったから笑ってたんです
障害児を育てていたら、親は、いつどんな時も笑ってはいけないのか?
この質問のせいで、なんとなく場の空気が悪くなったし、私と2人だけの時に質問するならまだしも、
わざわざ皆が集まっている、このタイミングで話を遮ってまで、質問するあなたの方がどうなのって感じでした。
帰宅後、私は、ずっと考えていました。
そして、その質問のおかげで1つ気付けたことがありました
私は、ケイくんがグレーと診断されて、ひたすら発達障害なのか?そうではないのか?
検索魔になって、チェックリストに当てはまったら落ち込み、当てはまらなかったら安心する日々、
コミュニケーションがとれず、何を考えているのか分からないため、癇癪ばかりで、
ケイくんを育て難いと思ってしまっている自分に罪悪感を感じ、
毎日あまり笑っていなかったし、子育てを楽しいと思えませんでした
ホノちゃんが診断された時は、ケイくんとホノちゃんの2人ともが発達障害なんだと、
世の中は発達定型児だらけなのに、我が家は2人産んで2人とも発達障害児。
今まで生きてきた中で1番落ち込んで、笑い方も忘れて、
何をしていても自然と涙が溢れて、生きることをやめたくなる日々でした。
いろんな方が心配して、会って励ましてくれたり、
電話で「死んじゃダメだよ」と、言われたりするぐらいの落ち込みっぷりでした
同情されるのも嫌で、頑張れと応援されるのも嫌でした。
皆さん心配して本当に優しくしてくださったのに、
私は、とんだワガママ思考でした
でも、ドン底まで落ち込んで、しばらくしてからは、とにかくいつもニコニコ笑顔でいようと決めました
もちろん寝る前や、1人の時間に急に辛くなって泣くこともよくありましたが、
人前では、ずっとニコニコ楽しそうにしようと決めました
初めは、心の中は辛くてしんどいのに、表面上では笑顔でいることにストレスを感じていましたが、
とりあえず、無理しない程度に続けていたら、いつの間にか心がけなくても、人前では明るく笑顔で過ごせるようになりました
当時の私にとったらすごく難しい課題でしたが、
今回こうやって質問してくれたことにより、
無意識に人前で楽しく笑って過ごせるようになっていると、気付くことが出来ました
私にとったら大きな成長です
将来の不安なんて、私と夫が先に死ぬんだし、あるに決まってるんですが、
今、そんな先のことを考えても、誰も分からないので、
将来、ケイくんとホノちゃんが自立して生きていくために、
今、目の前の課題を一つ一つクリア出来るように頑張っています
たまーーーに、これは嫌味?っていう言葉を、かけられることもありますが、
(基本的に私は優しい人達に恵まれていて感謝しています)
私も変な意地があって、「障害児を育てて大変だからなんだな」って思われるのが嫌で、
可愛くもない、綺麗でもない容姿だけど、
外出する時、幼稚園の送迎、療育施設の送迎、病院など、
常に化粧と服装は、努力しています
どうしてもブスを隠そうと必死で、化粧が濃くなりすぎるので、薄化粧を心がけ、プチプラだらけですが、オシャレに見える風に頑張っています
努力しているだけなので、決して可愛くも綺麗でもありません
これこそ私の偏見かもしれませんが、いくら大変で内心はヨレヨレでも、
見た目だけは、なんとか頑張っています
第三者から見ても、私がそんな楽しそうにしているように見えたのなら、
これは私にとって大きな成長だと感じた出来事でした
世の中には、いろんな人がいますね