前回の続きです
新版K式発達検査の結果
ケイくんの発達検査の結果は、
2才7ヶ月と低年齢であり、1回限りの検査で、はっきりと発達障害とは診断出来ないけど、1年ほど遅れがあるため、「精神発達遅滞」と診断されました。
ケイくんは、「姿勢・運動」が飛び抜けて発達指数が高く、
「認知・適応」と「言語・社会」は、1年ほどの遅れがありました。
「姿勢・運動」の発達指数が高いため、全領域が月齢相当となりましたが、
「姿勢・運動」を除くと、かなり発達が遅れている状況でした。
ケイくんについて気になることは、先生に全て質問しました。
「精神発達遅滞」と言えど、子どもの成長は未知数で、
これから急に喋りだして、なんの発達の遅れもなくなれば、発達定型児に追いつく。
まだ2歳7ヶ月、誰も未来なんて分からない。
私は、先生のその言葉を希望に、言語に特化した療育先を探すことにしました。
正直、検査結果を聞いて、ホッとしたんです。
発達障害じゃなかった、これから発達障害と診断されるかもしれないけど、
今の時点では違ったんだ、障害児じゃないんだって。
グレーゾーンであることをひたすら願っていました。
グレーゾーンから発達定型児に追いついてほしい。
そんな夢を見ていました。
今はどんな診断でも、検査することによって、ケイくんの特性を知ることができる、
どんなことが苦手で、どんなことが得意なのか、
発達障害なのか、グレーゾーンなのか、そこは重視していません
でも当時の私は、「発達障害」ってワードに敏感になって、
どうか違っててほしい、成長がゆっくりなだけであってほしい。
そう願うばかりでした。
家に帰ってきて落ち着いてから、ケイくんが診断された、
「精神発達遅滞」について検索して調べました。
私も夫も、知識が無かったので、「精神発達遅滞」と聞いても、
障害ではなく、成長が少し遅れている、という認識でした。
でも調べれば、「知的障害」の文字が…
先生はどうして知的障害と言わずに、精神発達遅滞と言ったのかな…
発達障害ではないけど、知的障害?どういう意味?
この時は、発達障害についてネットで調べてはいたものの、
そんなに今ほど知識はありませんでした。
なので、頭の中は「?」でいっぱい。
普通に産まれて、普通に子育てしてきて、普通だと思ってて、
それがちょっと発達が周りより遅れてて、、ってだけじゃないのかな。
なんで我が子が?なんで?
障害児なの?
もう気持ちは真っ暗でした。
当時の私には受け入れることも、認めることもできませんでした。
だんだん「普通」ってなに?
平均を普通と言うのか、何を基準に普通?
それに調べれば調べるほど、「姿勢・運動」を除いた発達指数が、
「重度知的障害」の指数に値していることも分かりました。
もう私の気持ちがドン底でした。
そんな時に、家のポストに1枚のチラシが入っていて、
「子どもの発達に悩みを抱えている人へ」と書かれていました。
続きます。