いきなりマイナスになった店長です。
こりゃ売り上げあげるしかない。
店長の仕事をやろう。心に決めます。
そりゃ当たり前なんですけどね。
でもね、当時25歳です。
仕事する中で人間関係とか、和気あいあいと働きたいなとか思いがち。
最初に嫌われたおかげでそこを求めて仕事すんのはやめよと決められました。
震災のせいで決まってた就職や進学がなくなって、モスのバイトに戻ってきた子もたくさんいた。
人が余ってたんです。
会社からは人件費削れと言われる。
できるだけ働いて欲しかったら売り上げ取ってくるしかないやんなあ。
てことで、お昼のピークを見直すことにしました。
お客さんは行列作ってる。
待たせてしまうから並んだお客さんが違う店に行っちゃう。
ここのお客さんを獲得したい！
モスバーガーはご存知と思いますが作り置きしません。
オーダーが入ってから作り始めます。
お昼のピークでもそれは同じで
「モスバーガーと、ポテトと、、」てお客さんが言うたらパティを焼き始めてました。
レジは一つ。
30秒とか1分の時間差で焼き上がりに6分かかるパティがグリドルに並びます。
3分焼いてひっくり返し、2分焼いてまたひっくり返し、最後に1分焼くんやけど、それが30秒置きに並んでる恐ろしい事になってました。こんなん熟練職人じゃないとこなせません。
焦げたパティ、冷めたパティ、混乱した厨房。。。待たされた挙句冷たいバーガーを渡されたお客様は二度と来てくれません。
お昼のピークはチャンスロスの連続でした。
てことで、お昼のピークに限って、パティを3枚同時に焼くことにしました。
一部のバイト君たちもそうしたいと思ってたんだって。
でも「アフターオーダー」を謳ってるからバイトは勝手に焼けません。
バイトさんやパートさんの間でも意見が分かれてたみたい。
「アフターオーダーだからお待たせしても仕方ない。それがモスだから。」と言い訳できてたんです。
健全にお待たせすることと
焦げたパティや冷めたパティをお出しすることは違います。
レジの記録から12時から12時30分でパティ何枚出てるか、バイト君に出してもらいました。
だからいっぺんに3枚焼いても大丈夫やでって根拠を出してから
「昼ピー中はパティ3枚ずつ焼いてOKだ！」
としたのです。
店長が言うてるからってことで、店内の意見はこれで統一です。
お昼のお客様を逃がさないために、リピートしてもらうためにこの他にもいろいろやりました。
で、いろいろやる前にアルバイトマネージャーを集めて
「わたしの悪口を他のバイトの前で絶対言わないで！」
とお願いしました。
こんなんわざわざ言うって（笑）
悪口言われる前提もどうかと思うんですが。
いろいろ至らない点があるのは自分でも分かってる。
おかしいと思うことは直接言うてきてほしい。
賢い君たちなら分かると思う。
店長や社員の悪口をバイト同士で言ってる店がどんな風になるのかを想像してみてほしい。
神戸元町店のためにわたしや社員への不満はみんなの前では言わないでほしい。
こうお願いしました。
こんなこと言うたら余計に信頼なくすかも。。とか
実際に悪口言われなくなるかはわからない。。とか
こんなことお願いするなんて情けない店長やなとも思わんでもなかったけど
背に腹は変えられん！
次回へつづくー
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西村和子プロフィール
1969年大阪生まれ。
モスバーガー店長時代に新商品キャンペーンで全国2位の成績を上げ
保険営業時代に半年で4億円を売って優秀新人賞をとり表彰される。
社会保険労務士として起業後は未経験にも関わらずご紹介から売り上げを重ね、
藤川美帆さんとビジネスパートナーになってから（株）Orange Sunshine営業を担当。
社労士経験を生かして相談に乗るのが得意。