ご無沙汰しております。
先月読んだ本を読書メーターでまとめてもらいました。
久しぶりの更新なのに長くなります。
お時間が許せば、お付き合いいただけたらと思います。

トウシューズのすべて: 歴史から、作り方、選び方、履き方、踊り方、鍛え方まで「ポワント」を徹底分析!
すばらしいです。これがトウシューズのすべてなのかどうかはわかりませんが、素人には十分満足な内容でした。写真付きのトウシューズリストが圧巻。吉田都さんに聞く、トウシューズの思い出など、インタビューも読みごたえがありました。
読了日:05月28日 著者:富永 明子
下山の思想 (幻冬舎新書)
書かれたのは東日本大震災後の2011年12月。「未曽有の災害に見舞われ、なすすべがない」とあります。人生を登山に例えるなら、壮年期を頂上として、下山の時期に入っているというのはそのとおりでしょう。日本も同様ではないかと。「下山とは諦めの行動でなく新たな山頂に登る前のプロセスだ」
人類も下山の時期にきているのでしょう。
読了日:05月27日 著者:五木寛之
「バリューのある仕事は本当にわずか」「この作業って本当に必要なのか、これはイシューなのか」と自問することで、真の問題に取り組むことができる。「すべての仕事は結果がすべて」「命を削ること自体には何の意味もない。その酷薄なまでの真実が僕らを時間から解放し、本当の意味で自由にしてくれる」
「本当のイシューは何か」と問うことは、日々の暮らしにも役立つと思います。
読了日:05月25日 著者:安宅和人
20歳の自分に受けさせたい文章講義 (星海社 e-SHINSHO)
「書くことは考えること、自分を知ること」「書くことがないのではなく、たくさんあって見えないだけ」
「書く」ということの本質的な部分が参考になりました。
読了日:05月24日 著者:古賀史健
昭和7年生まれの89歳。趣味は散歩と太極拳と麻雀で、韓国ドラマとお酒が大好き。78歳ではじめたTwitterで戦争体験などをつぶやき、フォロワー数13万人。一日8000歩を歩くという元気なおばあちゃんは、後姿がカッコよすぎます。
読了日:05月20日 著者:大崎博子
2020年中学生の孫とはじめたYouTubeでチャンネル登録者が6万人に(現在8万人)。「お部屋紹介」の動画は見ましたが、なんともいい味です。65歳で調理師免許を取ったというお料理の腕前ですが、普段の食事はシンプル。朝のウォーキングなど、規則正しい生活を送ります。紹介されていた鳥皮ポン酢をさっそく作ってみたら、おいしかったです。
読了日:05月20日 著者:多良 美智子
映画を観て、笑って泣きました。本にはやはり本のよさがありますね。ご夫婦の愛情がほんとうにすばらしい。その両親の娘に対する愛情も。「介護は、親が命懸けででしてくれる最後の子育て」「高齢者の社会参加は、社会に甘えること」
はじめは「助けは借りない、自分たちでなんとかする」と言っていたお父さんの柔軟性も見事です。
読了日:05月20日 著者:信友 直子
海外移住者が日本の生活と比較しする内容。ドイツ人が「自己肯定感」が高いのは子育てと教育システムにあるようだ。人と比較しない、自主性を重んじる、早くから自己主張できるよう、プレゼン力を鍛える。足るを知り、小さな親切を惜しまない。
案外「昭和の日本人」に似ているという点が興味深かったです。
読了日:05月19日 著者:キューリング恵美子
あちこちで聞きかじっていた断片的な情報を整理できました。
新型コロナウイルスも、専門家にとっては未知でも、目新しいものでもなかった。人間に感染しなければ、研究に対する予算はつかない。
問題になってから慌てて対処するというのは、仕方ないことなのかもしれません。
読了日:05月19日 著者:宮沢 孝幸
日経「交友抄」児童文学者の富安陽子さんの紹介で読みました。卒業制作がこんな素敵な本になって、本当によかったと思います。内容もすばらしかった。
読了日:05月18日 著者:田村 せい子
構成にひねりがあって、最後まで楽しめました。
期間限定という約束で始まった、若い繊細な恋人たちの関係はどうなるのか。
「こういうのが読みたかった!」の一言です。
読了日:05月17日 著者:青山 美智子
現代病「集中できない」を知力に変える 読む力 最新スキル大全―脳が超スピード化し、しかもクリエイティブに動き出す!
人はもともと集中できない。集中力なんてなくても、「5分の短い集中」を積み重ねれば本も読めるし、記事も読める。
「偏ったサイト」の見分け方、SNSから流れてくるデマやエコーチェンバーの危険にも触れます。
紹介されていた『日常に侵入する自己啓発』はおもしろそうです。
読了日:05月17日 著者:佐々木 俊尚
不条理を乗り越える: 希望の哲学 (1002;1002) (平凡社新書 1002)
「新型コロナウイルスとの闘い」という表現で、もう読むのが嫌になってしまいました。だから、ぱらぱらめくっただけです。
確かに感染症まん延騒動の中で、よりあらわになった不条理はあると思います。
「不条理を受入れ、笑い飛ばす」
希望の哲学というほどではないと感じました。
読了日:05月14日 著者:小川 仁志
「嘘は、向こうから巧妙にやってくるが、真実は、自らさがし求めなければ見つけられない」どちらかと言うと大人向けなのでは。不気味です。
読了日:05月14日 著者:林 木林,庄野 ナホコ
コーヒーを片手に読むのにいい感じのサイズと厚み。
読了日:05月13日 著者:濵﨑 寛和
マンガでわかる!老いた親との上手な付き合い方 白雪姫と七人の老人
老人の問題行動の裏にある身体的な原因がよくわかった。
自分も含め、これからますます高齢者が増えてくる時代だ。とても参考になった。
読了日:05月13日 著者:平松 類,つだ ゆみ
絶滅危惧動作図鑑
「テレビをたたく」「チャンネルを回す」は絶滅してますね。「小指で恋人」も使う人はいないかも。「薪を割る」「火をおこす」はキャンプブームでやる人がいるかも。「ここ最近で頻度が下がってきた」といわれている、「メモをとる」「本を選ぶ」はやっています。
読了日:05月11日 著者:藪本晶子
『パール・ハーバー』『トラ・トラ・トラ』で描かれる嘘、 『地獄の黙示録』『エマニエル夫人』で描かれる白人目線のアジア観、『タクシー・ドライバー』の主人公をベトナム帰りと推察し、非日常から日常へ帰ってきた者の厄介さを背後に見た点は興味深かった。スピルバーグの『太陽の帝国』という映画は知らなかった。観てみたい。
読了日:05月11日 著者:坂本 多加雄
その悩みの答え、アカデミー賞映画にあります 人生の扉を開く50の言葉
アカデミー賞受賞・ノミネート作品を中心に作品の概要、簡単なストーリー、名言を紹介。挿絵もあって観ていない作品も楽しく読めた。
読了日:05月09日 著者:山下トシキ
命のクルーズ
乗客2700人、乗員1000人を擁する豪華客船の中で起きた新型感染症の感染拡大。法的根拠があいまいなままDMATが派遣されたのは、日本らしい善意と甘えの構図だった。途中で撤退して批判されたDICT(災害時感染制御支援チーム)にしても、一学会の有志による自主的な集まりに過ぎなかった。高齢の乗客が多く、乗員の中には厳然とした格差があったという。社会の縮図のような船の中で起こったことを検証し、今後に生かしてほしい。乗客とDMATの隊員のエピソードを丁寧に追ったのもよかった。
読了日:05月08日 著者:高梨ゆき子
「手技で悪くはならないと思っている人がたくさんいますが、良くならなかったら悪くなります。いい治療家であればよいですが、その治療家に症状を伝えて、何が原因かを聞いて、はっきりとした答えが返ってこなかったら、何もしないのがいちばんの得策です。痛み止めの副作用のほうがよほどマシです」
写真で解説される呼吸法もトレーニングもシンプル。参考になった。
読了日:05月07日 著者:仲野広倫
ひとり出版社や小さな出版社の紹介。ミシマ社・三島邦弘さんや赤々舎・姫野さんのお話がおもしろかった。小出版社から著書を出す谷川俊太郎さんへのスペシャルインタビューは一読の価値あり。
読了日:05月06日 著者:
小説に点数をつけるのは土台無理な話だと思うが、『光圀伝』96点は読みたくなった。
『ウエストゲートパーク』91点、『センセイの鞄』90点への評価は同意。
『火車』への評価は低すぎ。確かに宇都宮健児をモデルにした弁護士の語りの部分が冗長で退屈ではあるが、あの部分を宮部みゆきがミステリーという娯楽小説に入れ込むことに意味があったのではないか。そして、ぞくぞくするラストシーン。読んだのは20年以上前だが、いまでも細部まで印象に残る。48点はないだろう。
読了日:05月06日 著者:小川榮太郎
ストーリーで語る
①企画②項目出し③構成④執筆⑤推敲⑥推敲。1日1ツイート、短文の羅列で情景を語る「あっきゃん構文」。1ツイートに3~4時間かけるという。「人生と文章は似ている」「書けるようになると奇跡が起きる。だから、文章や物語には無限の可能性がある」140字で人生を変えちゃった人の物語です。
読了日:05月06日 著者:秋山 楓果
本なんて!作家と本をめぐる52話
一日4時間を読書に充て、1冊を読み切る浅田次郎。「時速百枚」で読むという。書物に関しては根が神経質という西村賢太さん。本にまつわる52のエッセイ。どれもひねりがあって楽しめました。
読了日:05月05日 著者:芥川 龍之介,朝井 リョウ,浅田 次郎,荒川 洋治,有栖川 有栖,池内 紀,石川 淳,伊集院 静,いとう せいこう,稲葉 真弓,江國 香織,小川 洋子,開高 健,角田 光代,紀田 順一郎,草森 伸一,久世 光彦,窪田 空穂,小池 真理子,最相 葉月,椎名誠,庄司 浅水,須賀 敦子,鈴木 清順,園 子温,高山 文彦,田村 隆一,多和田 葉子,土屋 賢二,出久根 達郎,寺山 修司,常盤 新平,栃折 久美子,外山 滋比古,長嶋 有,西村 賢太,萩尾 望都,藤野 可織,穂村 弘,堀江 敏幸,万城目 学,宮内 悠介
つながらない練習
4章:常識とつながらないの部分がおもしろかった。口コミやレビューに頼らない。自分に合った方法は自分に聞く。「100人の中の1人になる」というけど、本当はだれもがたった一人の自分でしかない。物事が思うように進まない「踊り場の時期」も楽しみたい。
読了日:05月02日 著者:安藤 美冬
かっこいい。眩しい。熱い!特にファンじゃなかったけど、もっと長生きしてほしかった。
読了日:05月02日 著者:西城 秀樹
多読術
濃厚な内容です。年表をつくって、読んだ本に年号が出てきたらを書いていくというのはなるほどと思いました。読書の基礎体力がつき、多読につながりそうです。
読了日:05月02日 著者:松岡 正剛
ハンナ・アーレントから、『漢書』の完成に貢献したという斑昭、イスラム法学者のアジザ・アル・ヒブリまで、広い意味での女性哲学者とその思想を簡単に紹介する。名前すら知らない人が多く、楽しく読めた。
読了日:05月01日 著者:レベッカ・バクストン,リサ・ホワイティング
カラー新版 ネコを撮る
「ヒトの道はネコの道に通じる」動物写真家の岩合さんが猫の写真の取り方を指南してくれるのですが、そんなのどうでもいいってくらい猫の写真もかわいいし、文章も楽しいです。
読了日:05月01日 著者:岩合光昭
長い記事を最後までお読みいただきありがとうございました。
今回、私が選ぶベスト3は『命のクルーズ』『青と赤とエスキース』『ぼけますから、よろしくお願いします。おかえり母さん』の3冊です。
小説の『赤と青とエスキース』はもちろんですが、ほかの2冊もストーリーがあり、感動がありました。
好き嫌いははっきりしているので、偏りもあると思います。
こんな感じですが、また、ご紹介したい本がありましたら、記事を書きたいと思います。
いつもありがとうございます。
















