勧誘はしないようにする
かつて姉二人を合格させたご家庭の弟さんから、一次関数特訓講座へのお申し込みがあったのだけど、面談したいという。
え?
公開講座への参加なら「お客様」扱いなので申し込みでおしまいなんだけれどもなぁとは思ったものの、まぁ、まんざら知らない仲ではないのでそりゃ面談を組む。
まぁ、模試とかの分析をしながら数学のどのあたりが不味そうだという話をしていたら、なんだか英語とか国語の話になって、まぁ、そりゃ聞かれれば答える。とにかく勧誘はしないようにと自制しながら。
ぱっと見高いのは認める
うちの特に中3コースの料金は、ぱっと見高いのは認める。
でも実は、一次関数特訓講座と合わせて中総体後は週8コマ体制で授業をしている。
その上英語と数学を(時には国語も)レベル別に分けるのに定数6なので、事実上個別指導。個別指導塾で週8で組んだらいくらになるか、計算してみてください。
ついでに言うと講習会とか〇〇特訓とかの追加費用は発生しない。
そしてここが一番重要なのだけれども、他所で「東高しか行けない」、「ナンバーは無理」と言われた子を向山やナンバーに入れたりしている。
とにかく出来ない子に手をかけて何とかするのがうちのやり方なので、手間暇かけて育てて、そして大学受験で勝負をかけるというのが基本戦略。あくまで高校受験は通過点。
だから無理矢理高校受験で上を狙わず、身の丈にあった高校に進学させる。その方が、結局高校行った後伸びるので。
正直、ものすごい手間暇かけているので、ほとんどの子(少なくとも中堅校以上は)が高校になっても継続するという事実が、一度入れば価値を認めてもらえているという証だと思っている。
経験者は語る
「しのごの言わずに寺子屋行け(意訳)」
と姉二人が強硬に主張したらしい。
いや、そう言って信頼してもらえるだけの仕事をしてきて本当に良かったと思っている。
ただなぁ……遠いからなぁ……果たしてどうなるのやら。
うちは基本的に正直に話すので、無理なものは無理、まずいものはまずい、いいものはいい、わからんものはわからんと言う。
面談一つとっても、点数と偏差値だけで語るのか、答案用紙しかなくても間違いかたとかから、おそらくこういう点がわかっていないことが疑われるときちんと分析した上で話をするのか。
正直今回の場合は、点数以上に中身がよろしくない。
まぁそうなると、基本的には見たくない現実を突きつけることになる。
だからとにかく楽に何とかしたいとか、耳あたりの良い話以外は聞きたくない人はうちには向かない。だってうちに来る時点で、例外的な事例を除けば、何かしら致命的な弱点抱えているわけで。それを何とかするためには、まず弱点をきちんと認識した上で、それを克服していくための膨大な労力が必要になる。
それは非常に辛い現実なのであって、その辛い現実と向き合った人間だけが勝ち上がっていく。
辛い現実に向き合って、それを克服して勝ち上がった姉二人に信頼されていたという事実は、正直素直に嬉しい。