http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070507-00000000-san-soci

大阪府や市、経済団体などでつくる「花と緑・光と水懇話会」は7日、大阪市都島区の大阪市公館で会合を開き、平成21年夏から秋にかけて「水都大阪2009」と題した大阪の川を生かしたまちづくりイベントを実施するなどとした基本計画を決めた。イベントは中之島公園など大阪市中心部で展開される。

 基本計画によると、テーマは「川に浮かぶ都市・大阪」。アートを媒介にしたまちづくりを行う「水都街なみプロジェクト」や、大阪市中心部の川でクルーズを行う「舟運プロジェクト」などが行われる。

 会合には大阪府の太田房江知事のほか、秋山喜久・関経連会長、建築家の安藤忠雄さんらが出席。大阪市の関淳一市長は「大阪の伝統や文化といった固有のストックを有効に活用し新たなまちづくりをしたい」と話した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070507-00000003-kyt-l26


京都市は、母屋や茶室の老朽化が進む無鄰菴(むりんあん)(左京区南禅寺草川町)の整備を始める。庭園が国の「名勝」に指定され、年間4万人が訪れる観光スポットにもなっているが、造営から100年以上を経過し、建物の雨漏りも出始めている。今夏に母屋や茶室の屋根などを応急修理し、本年度中に庭園を含め再整備計画をまとめる。
 無鄰菴(敷地約3200平方メートル)は、1894年から96年にかけて造営された元老山県有朋の別荘で、大半を占める池泉廻遊式の庭園は、明治を代表する造園家小川治兵衛が手掛けた。戦前の1941年に京都市に寄付され、51年には庭園が「名勝」に指定された。
 庭園内には、木造2階建ての母屋のほか、茶室やレンガ造り2階建ての洋館もあるが、建築から100年以上経過するなか老朽化が著しい。市は母屋や茶室を一般に貸し出しているが、雨漏りも年々ひどくなり、改修が必要となった。本年度予算に、整備計画費として1200万円を計上した。雨漏りを抑えるため母屋と茶室の屋根修理を早急に行うほか、各施設の老朽度調査を進める。庭園には枯れてしまう樹木もあり、中長期的な再整備計画をつくり、次年度以降から順次整備していく。
 市文化芸術企画課は「庭園、施設は文化財的な価値も高く、句会などにも活用されている。早急に改修を進めていきたい」としている。



老朽化から京都市が再整備する無鄰菴(京都市左京区南禅寺草川町)

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森美術館(港区六本木6、TEL 03-5777-8600)では5月26日より、「ル・コルビュジエ展:建築とアート、その創造の軌跡」を開催する。

 展覧会は、建築家のル・コルビュジエ生誕120年に合わせて開催され、建築のほか、絵画や家具の分野でも活躍したコルビュジエの多様な才能を、絵画、彫刻、図面、模型などの展示物で紹介する。

 展示は10のセクションで構成される。各セクションは次の通り。セクション1「アートを生きる」、セクション2「住むための機械」、セクション3「共同体の夢」、セクション4「アートの実験」、セクション5「集まって住む」、セクション6「輝ける都市」、セクション7「開いた手」、セクション8「空間の奇跡」、セクション9「多様な世界へ」、セクション10「海への回帰」。

 パリのアトリエを実物大で再現するほか、最後の棲家となった南フランスのカップ・マルタンに建つ木造の小屋を再現するなど、建築空間を実体験できる展示も予定する。

 開催時間は10時~22時(火曜=17時まで。入館は閉館時間の30分前まで)。入館料は一般1,500円ほか。9月24日まで。会期中には、建築家の伊東豊雄さん、青木淳さん、千葉学さんなどが出演するシンポジウムのほか、槇文彦さん、磯崎新さん、黒川紀章さん、安藤忠雄さんらによるレクチャーも予定する。

ル・コルビュジエ展(森美術館)


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070503-00000001-agara-l30


田辺市新庄町の県立情報交流センター「ビッグ・ユー」が2003年の建設中に地盤沈下した問題で、県は2日、原因調査を依頼していた研究機関の結果を公表した。原因は「雨水の浸入による特殊な現象」で、03年度に県が調査した結果と同じになった。県は基本設計業務をした業者(大阪市)の過失ではないという従来の方針をあらためて示した。
 県発注工事をめぐる汚職事件で、同センター設計の業者選定でも談合疑惑が強まり、県議会の建設委員会(尾崎太郎委員長、7人)が昨年12月議会で、地盤沈下の原因について再調査するよう県に要請していた。
 県が依頼していた、独立行政法人建築研究所(茨城県つくば市)の結果報告書によると、沈下は盛土部分で発生。沈下量は建築基礎部分で最大22・5センチ、周辺地盤で最大27・8センチ。基礎工事の掘削により表層地盤を取り除いたため、雨水の浸入で盛土部分の泥岩が細かい粒子となり、土砂容量が減少する「スレーキング」が発生し、沈下したと考えられるという。同研究所は「スレーキングは特殊な現象で、一般の構造設計者があまり理解していないのが現状である」などと結論づけた。
 この調査を受け、県は従来通り「沈下は予測できなかった」として業者の責任を問わない見解を示した。県議会建設委員会の尾崎委員長は「疑いだしたらキリがない。第三者機関が調査した結果だから認識せざるを得ない。しかし、入札の疑惑は別の問題」と話した。
 ビッグ・ユーは2002年8月に着工。03年2月に工事施工業者から地盤沈下の報告があり、県は原因調査を東京都内のコンサルタント会社に依頼。スレーキングが沈下の主たる原因であるとの報告を受けた。03年9月議会で県は4億3000万円の補正で追加工事を行った。
 しかし、昨年秋、県工事をめぐる談合汚職が浮上。逮捕された前知事の木村良樹被告(55)=談合、収賄罪で公判中=らの公判で、木村被告がビッグ・ユーの設計業務を特定業者に受注させるよう指示していたことが明らかになった。
 県議会建設委員会では、設計業務の入札についても業務を受託した業者から事情聴取するように要請していたが、県土整備部は事情聴取をしていないという。尾崎委員長は「県は業者を呼んで事情を聴く義務がある」と話している。



【建設中に地盤沈下があった県立情報交流センター「ビッグ・ユー」(田辺市新庄町で)】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070503-00000206-mailo-l38


先月4日に東京都の「六本木ヒルズ森タワー」で起きたエレベーター機械室の火災を受け、県は2日、日本オーチス・エレベータに対し、同社が定期検査をしているエレベーターについて緊急点検し、結果を報告するよう求めた。
 県建築住宅課によると、同社が検査しているエレベーターは八幡浜市の県営住宅など、2日現時点で約300基あるという。県は県内の結果をまとめ、25日までに国に報告する。【藤田健志】

5月3日朝刊