http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070510-00000075-kyt-l26


京都市下京区の西本願寺境内で、御影堂と阿弥陀堂の間から安土桃山-江戸前期の池跡が見つかり、浄土真宗本願寺派が10日、発表した。記録でも存在が確認されていなかった未知の池跡で、1617(元和3)年に両堂を焼き尽くした火災以前の同寺の姿を知る手がかりとして注目される。
 事務所の建て替えに伴い、京都市埋蔵文化財研究所が3月始めから約240平方メートルを調査した。
 池跡は火災前後の新旧2時期のものがあった。古い池は東西9メートル以上のみぎわの南側に、南北8メートル以上、深さ約50センチの池底があった。池に咲いていたとみられるハスの種も見つかった。新しい池は方形とみられ、焼け瓦を含む火災処理土で東半分を埋め立て、池底をさらに30センチ掘りくぼめていた。また橋脚らしい南北方向の二列の柱列も確認された。
 火災以前の建物配置については史料がほとんどなく、現在南北に並ぶ両堂の位置が逆だったとする説や、東西に並んでいたとする説があるが、不明な点が多い。
 本願寺の建築に詳しい桜井敏雄・近畿大教授(日本建築史)は「一般的に本堂の横に池があるのは不自然。近くに書院造りの建物があったはず」と分析。焼失の翌年に本尊を仮置きする仮御堂建設の記録があることなどから、「仮御堂が書院造りで、橋が架けられた軽妙洒脱(けいみょうしゃだつ)な建物だったのでは。火災以前の池も、御影堂などの造営に伴う仮御堂を伴っていた可能性がある」と話す。
 一方、庭園に詳しい鈴木久男・京都産業大教授(考古学)は「書院造りに伴う池なら、景石や洲浜など観賞用の意匠が施してあるはずだが、今回の池にはそれがない。仏事に直接関係する池だったとすれば、両堂に伴う池だった可能性も否定できない」と話している。




御影堂(奥)と阿弥陀堂の間で見つかった安土桃山-江戸前期の池跡(京都市下京区・西本願寺)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070510-00000157-jij-soci


静岡市駿河区の分譲マンションで耐震強度が不足していた問題で、建築主の「ザ・トーカイ」は10日、設計を担当した2つの設計事務所と、建築確認をした静岡市に対し、補強工事などに掛かる費用を請求する方針を示した。市役所で開いた決算記者会見で藤原明会長が明らかにした。同社は補強工事に1億円以上を見込んでおり、今後、責任の範囲や請求金額などを検討する。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070510-00000098-mai-soci


国土交通省は10日、自治体に代わって建築確認を行うことができる国交相指定の16民間確認検査機関への立ち入り検査結果を発表した。まったく問題がなかったのは1機関だけで、15機関で国の規定に合わないなど問題点が見つかったが、書類の記載漏れなど形式的な不適合が多かった。同省は文書での行政指導にとどめた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070510-00000121-jij-soci


兵庫県宝塚市のカラオケ店で1月、8人が死傷した火災を受け、全国で緊急点検を進めていた国土交通省は10日、全体の45%に当たる約2900件で、排煙設備の未設置など建築基準法違反が見つかったと発表した。自治体の指導に従い改修を済ませたのは約400件にとどまっている。
 同省によると、点検対象となったカラオケ店は6416件。各自治体が店内を調べた結果、2907件で建築基準法違反が確認された。最も多いのが非常用照明装置の未設置で全店の約3割を占め、排煙設備の不備も約1500件あった。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070509-00000003-hsk_sb-l13


原宿・明治通り沿いの雑貨セレクトショップ「AssistOn(アシストオン)」(渋谷区神宮前3、TEL 03-5772-5172)は5月4日より、建築模型やキャラクター物など150点ものペーパークラフトを一堂に集めた企画展「みんなでつくる!集文社ペーパークラフトの世界」を開催している。

 出版社でペーパークラフトメーカーの集文社(千代田区)が扱う商品を紹介する展示・販売企画。今年で創業35周年を迎える集文社は、主に建築関連の書籍を扱う背景から、建築模型を通じペーパークラフト事業に参入。はさみやカッター、点線などで切り取ると簡単に模型が作れる書籍シリーズも数多く発表し、国内最大手のペーパークラフトメーカーとして知られる。

 同展では、ペーパークラフト商材を実際に組み立てた「完成品」とともに全商品を紹介。同社スタッフらによって組み立てられた完成品は全商材の一部だが、平面にプリントされた組み立て前のペーパークラフトを見るだけでも十分に見ごたえのある内容になっている。

 店内で完成品を見ることができるのは、フィンランド発祥の小説をアニメ化した人気シリーズ「楽しいムーミン一家」を立体で作るペーパークラフトや、400以上のパーツから成る京都「桂離宮」の建築模型、ロボットなどをハンドルを回して動かすこともできるブリキ玩具を模した「紙でつくる北原玩具コレクション」など。

 ユニークなものでは、耐水加工の素材を使った「ペンギン」や、関節などの詳細部分にもこだわった「昆虫」シリーズ、アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」シリーズなどのペーパークラフト商材も取り扱う。価格帯は、300円台~4,000円台。

 同店広報の斉藤有紀さんは「週末は男性客を中心に『東京駅』『京都駅』などの駅の模型が人気だった。小さな子供も楽しんでいた」と話している。展示は5月31日まで(水曜定休)。