本ブログ記事を執筆するに当たり、まず、語学学習に対する私の考え方について触れておきます。
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【基本的な立場】
(1)日本語を母国語とする私たち日本人は、まずその能力を磨き完全に使いこなせることを第一義とすべきである。
(2)英語など、いわゆる第二言語の習得については、何人も強制されるべきではなく、かつ、色々な目的や楽しみ方があって良い。
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以上を明記した上で、以下に私の持論を述べさせて頂きます。
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あなたは、「ホンモノの英語力」を身につけたいと思っていますか?
ここで言う「ホンモノの英語力」とは、あなたの人生を切り拓くための強力な武器/ツールとなるもので、少なくとも自己責任を持ってビジネスに使えるレベルでないといけません。英単語の適当な羅列で何とかできる(と勘違いしている)いわゆる「ブロークンイングリッシュ」や「なんちゃって英会話力」の類は「趣味の世界/目的」でのみ許容されるレベルであることを強く認識すべきです。※繰り返しになりますが、私はその世界/目的を否定するものではありません。逆に、人生を豊かにするために大いにあって良いと思っています。
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それでもです。あなたが、本当に進学/留学や就職/転職などの重要局面において「英語力で人生を変えたい」「キャリアアップを図りたい」と強く願っているのであれば、絶対に「ホンモノの英語力」を身につけるための英語学習をすべきです。
では、ホンモノの英語力はどうすれば身につくのか?これまでの英語学習で何が欠けていたのか?長年に渡る調査と研究の結果、私自身が辿り着いたのは「基本文型(注;学校英語では「基本5文型」として学ぶものですが必ずしもその流派に限定されるものではありません)の習得と活用を中心に据えるべきである」という結論です。
【注記】
実は、基本文型をことさらに意識して学び&活用しなくても「ホンモノの英語力」を身につけることは決して不可能ではありません。ですが、30年に及ぶ海外ビジネスを通して苦労してホンモノの英語力を身につけてきた私自身の実例と同じく、膨大な時間とコストが掛かってしまいます。これを私は「帰納的アプローチ」と呼んでいます。普通に生活する中で(幸いにも)驚くほど大量の英語に触れることにより、徐々に頭の中に「英文の型(基本パターン)」を認識できる能力が培われてくるのです。しかしながら、このアプローチはほとんどの日本人英語学習者が取れるものではありません。※後述の「英語脳メソッド」はその効率を2桁以上加速出来る(→数ヶ月程度で達成できる)ように開発した、日本人英語学習者の誰もが恩恵を受けられる「演繹的アプローチ」なのです。
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こう言うと、「基本文型なんてよく知っているよ!そんなもの何の役に立つの?」と反論される方は少なくありません。ですが、私に言わせると、その基本文型は単なる「分類学的知識」のレベルにとどまっており、英語学習に積極的に活用されていることは極めて稀です。英語教育ビジネスの観点からは、まさに「ブルーオーシャン」とも呼べる状況です。
一方、昨今の各種英語資格試験(例:大学入試、英検、TOEIC、TOEFL、IELTSなど)の「高難度化(=長文化+英文構造の複雑化)傾向」により、これまでと同じ英語力では立ち行かなくなる受験生が増えてきた結果として、英文の型の習得と読み解きへの活用に焦点を当てた参考書や英語学習法がにわかに脚光を浴びるようになってきています。
もしまだご存知のない方は、ぜひ一度書店等で手に取って内容をチェックしてみてください。きっと「目から鱗」になると思います。
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すでに非常に長くなってしまいましたが、これからが本記事がお伝えしたい主要ポイントですので、もう少しだけお付き合いください!😊
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実は、英文構造の読み解きには、基本文型の知識と理解は不可欠です。その主たる理由を以下に列挙します。
■ 基本文型が不可欠な理由
- 文の骨格(SVOなど)をすばやく見抜ける
- 主語・動詞・目的語・補語の関係を把握することで、文の意味の「核」をつかむことができます。
- 例:
She gave him a book.(第4文型)
→「誰が・誰に・何を」を即座に判断できます。
- 修飾語(M)と主要構造(SVC, SVOなど)を区別できる
- 読み進めるうちに迷いやすいのが修飾語の扱い。文型を理解していれば、主要な構造と修飾の部分を分けて処理できます。
- 動詞の使い方・意味の決定に文型が直結する
- たとえば「run」は第1文型(走る)でも第3文型(会社を運営する)でも使われるが、意味は全く異なります。
- 英文の意味構造を文頭から順に処理できる
- 英語は「語順」が論理構造を伝える言語なので、文型を理解すれば「読解の流れ」を日本語の語順に引きずられずにたどれます。
- 複雑な構文(関係詞や分詞構文など)にも応用できる
- 基本文型の知識があれば、それらの「省略前の形」や「元の構造」が見えてくるため、文全体の理解が深まります。
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■ 結論
「基本文型の理解=英文読解の地図」です。特に、英語を日本語のように前から理解する“英語脳”(=「ホンモノの英語力」のコアとなるもの!)を育てるには、文型を意識した読み解きトレーニングが非常に効果的です。
※私が創業した会社(株式会社 English Sage Solutions)がご提供している「英語脳メソッド」は上記考え方に基づいて開発したものです。ご関心のある方はぜひ弊社のホームページ(下記)をご参照ください。
【追記】
実は・・・
基本文型の知識と理解は、単に複雑英文の読み解き能力だけにとどまらず、いわゆる英語4技能(リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの個別スキル)すべての強化に役立ちます。
その理由と具体的な事例を以下に簡潔に示します。
(1)リーディング(Reading)
■ 理由:
文型を理解していれば、英文の構造を瞬時に見抜けるため、読解のスピードと正確さが大幅に上がります。
■ 具体例:
The company appointed him manager last year.(第5文型:SVOC)
→ 主語(The company)、動詞(appointed)、目的語(him)、補語(manager)を素早く捉えることで、「彼が会社によってマネージャーに任命された」という構造が明確に理解できる。
(2)リスニング
■ 理由:
英語は語順で意味を伝える言語なので、文型の知識があると、聞こえてきた単語の「役割」を即座に判断し、かつ、それが英文全体の理解と聞き取った内容の記憶率向上に直結します。
■ 具体例:
会話で “I’ll send you the file tomorrow.”(第4文型)と聞いたとき、
→ 文型を知っていれば、「誰に(you)」「何を(the file)」「いつ(tomorrow)」という情報が瞬時に整理され、聞き逃しても補える。
(3)スピーキング
■ 理由:
伝えたい内容を正確な語順で組み立てられるようになるため、文構造がしっかりとして、話す内容をリアルタイムかつ臨機応変に頭の中で構成できるようになります。
■ 具体例:
「私は彼にプレゼントをあげた」と言いたいとき、
→ 第4文型 “I gave him a present.” がすぐに浮かぶようになると、語順の迷いが減り、流暢さが増す。
(4)ライティング
■ 理由:
文型を理解していれば、常に論理的で読みやすい文を書けるようになります。また、複文・複雑な構文(長文)の組み立てもスムーズになります。
■ 具体例:
The professor considered the theory valid.(第5文型)
→ 「the theory = valid」という関係を的確に書ける。
→ 文型が分かっていれば、こうした“意味を内包する”構造を自在に使える。