【2】より続く。
路肩から見下ろす、深い谷。
水音が響いている。どうやら新たな滝が近づいてきたようだ。
遅ればせながら、この谷が記事タイトルにある花車尾(かしゃお)谷。八百津町上吉田から発するこの谷は、流入する飛騨川へと近づくにつれ勾配が急となり、今わたくしのいるあたりで三つの滝を生み出している。下流から順に一の滝から三の滝と呼ばれ、ちょうど二の滝に接近しているのだと思われる(前回書いた、人気のない家屋の下が一の滝…のはず)。
【1】の冒頭で、我々の業界ではなく「別の角度からちょびっと知られているっぽい」と書いたのがまさにこれで、実はこれらの滝を訪ねた滝屋さんたちの記録のいくつかに、目指す隧道が言及されているんである。まあこれも、唯一の同業の先人の記事を見てから調べた結果わかったこと。
いよいよ切り立つ断崖。
意外なほどに険阻な地形だ。
よほどの必要性がなければ、
ここに道を拓くには至らないと思われるが…。
ここでイベント発生。これは…
桟橋…ですな、丸太の。バッチリ現役だ。
まあその…それ以前に
この道自体が現役なのかどうかってのはあるけど。
このカーブまでくると、
花車尾谷との比高はこんだけになっていた。
じゅうぶん切り立ってはいるけど、さっきまでの底知れぬ深さとは違う。どうやら二の滝を越えたようだが、一の滝に続き二の滝も、この道からはほぼ見えなかった。滝屋さんの領分だ。異業種交流とはいかないね(意味不明)。
とりあえず、
このカーブ付近は状態も雰囲気も良かった。これは振り返っての撮影。
これを過ぎると
またちょいと荒れたパートをはさみ、
次なるイベント発生。
先ほどとは規模段違いな、木製桟橋現る。これはイカツイ!
なかなかのトラップ臭が漂うが、
これを通らずして進むことはできない。
まあね、もちろん感触を確かめつつではあったが、
そこまで怖いもんではなかった、実際。
奈良県某所、「あの死亡遊戯的桟橋」に比べたら、ねえ。
かわいいもんでしたわ~。
これを過ぎるとまた水音が高まり、
そして…肉眼ではもう捉えた。
花車尾谷に落ちる滝と、
隧道~!
【4】に続く。