2020年11月29日、福井県宿題回収ツアーの初日。
この日のネタで唯一記事にしている朝イチの大谷トンネルを後にして約40分、
本日最初の「宿題回収」ポイントへと到着した。場所はおおむねこのへん。
存在を知ってからなかなか訪ねあぐねていた、ザ・宿題。ブツがどこにあるかは…おわかりですな?
この不条理なロケーションはもちろんだが、ブツよりもさらに奥にあるコンクリ塊も気になるな。一瞬さらに先代の隧道が埋められてるのかと思ったが、さすがにそれはないか。
まずは正対。
突き出した岩をぶち抜いているが、向かって右側からすぐに回り込めそうな(実際、建物さえなければ容易いはず)。
地図リンクはご覧いただいただろうか。この状況は間違いなく、かつてこの隧道、海岸線ギリギリにあったんだろう。道路改修のために海岸が埋められて後退し、こんな感じになっちゃった、と。
でもなけりゃわざわざこんな隧道掘るわけない。絶対穴が掘りたいだけやろ!?な房総半島じゃあるまいし(笑)。
この隧道の完成年は不明(ネット上では調べきれず)だが、険阻な越前海岸に(たぶん)初めてつけられた車道の息吹を今に伝える、貴重な遺構であると思う。
かなりワイルドなビジュアルだが、
ここんとこはどうした?
ちょっとだけ崩れたのかなんなのか、なんにせよこれ要る?いたずらに狭くなっちゃってるだけに思えるが…。
洞内は
なんだかよくわからないものの置き場(放置?)になっているような。
そしてこれは…
でゃーこん…じゃなくて大根。ですな。これはお漬物にするやつ?
大根をバックに(笑)振り返り。
ええですな~。
抜けて振り返り。
いや、えもいわれぬテイストが馨(かぐわ)しい限りで。そういえばこっちはモルタルで補修されてるな。
道路隧道としてはほぼ役目を終えているが、完全に死んでもいないというこの隧道、わたくし表現するところのリビングデッド隧道…「だった」。
「だった」と書いたのは、
わたくしの訪問後にフェンスで閉じられてしまったから。
これはわたくしの訪問からわずか4ヶ月後、2021年3月のストビューだが、
簡易ながらもフェンスが設置されてしまっているのがわかる。
人目に付くこのこのロケーションにあって、たとえ簡易なものでもフェンスの存在はキツイ。これでこの隧道はリビングデッド状態からとどめを刺されたってことなんだろう。これから訪ねる方は、その辺お見知りおきを。
以上。