【序】より続く。
これよりしばらく、
大塔川に入渓、遡上する。
ここでもちろん、
ウェーダーの出番だ。
地理院地図には今も、
大塔川を渡れるような表記がなされているが、ここの橋はとっくに現存しないことが、師匠のレポでわかっている。
この橋の痕跡は、後で探してみるつもりだった。
さて、ウェーダーを身に着けたはいいが、ここまで履いてきた、またこの後も履く長靴をどうするか?と考えたが、やっぱこれしかないな、と。
すなわち…わかりますかね?
手近な陸地に放り投げて、それを回収しながら遡上する、と(笑)。的が狭めだと、ちょっと緊張したけども(笑)。
つうわけで、おもむろに入渓。
いや~もうね、
水がきれい!めっちゃ気持ちいい!!
何枚か写真は撮ってみたけど、似たり寄ったりなので割愛する。つうか実際のところ、大塔川本流で股くらいまで浸かるとけっこうな水勢。流される危険までは感じなかったが、はしゃいでるとすっ転んで痛い目に遭いかねない。両手をフリーにして慎重に遡上した。
対岸をしばし進み、ちょっとした大岩の上で上流をうかがってみると、
見えた!わかりにくいが写真右手からの流入があるあそこが、黒蔵谷出合だ。
何度かの長靴スロー&回収を経て、
黒蔵谷出合に到着。これは大塔川上流方向を見ていて、右からの流れが黒蔵谷。
振り返って、
いま遡上してきた大塔川下流方向。ここから入渓地点はもう見えない。
で、この穏やかな流れが、
黒蔵谷。これを渡れば、目指す右岸だ。
ここに限れば長靴でも問題ないレベルで、
その浅さにより、水のきれいさもまた格別~。
これを渡渉し、
いよいよ右岸に到着。
水に癒されての~んびり、あと長靴のスロー&回収もあり(笑)、入渓から20分が経過していた。
またここに戻ってくるので、
ウェーダーはここに置いていく。
狂小屋の時みたいに干しておけるいい感じの木があればよかったんだが、あいにくなかったので、この状態(笑)。
元々はここで切ろうと思ってたんだが、これだとマジで【序その2】になっちゃうので、もう少し続ける(笑)。
さて、まずは点線道のある位置まで登らなくてはいけないんだが…。
最初に試したのは手近なここだったが、
ほどなく行き詰まった。
いや、先述した大塔川に架かっていたはずの橋の痕跡を見に行きたいというのがあったので、そちら方向へショートカットできそうなところを選んだのだが、ちょい無茶だった。
登りやすそうなところを探して、しばし黒蔵谷を遡上、
結果、まあまあのハードな直登となった。
滑りやすい急斜面を登ること数分、
あれは…平場か。見つけたか?
石積み土留め!
これは間違いなかろ~。
はい~、
まずは無事、ステージに上がった。時刻は11時ジャスト。
【2】に続く。