2019年4月28日、平成最後の遊撃@紀伊半島の2日目。この日のネタで記事にしているのは、出谷の野猿、梅垣内隧道と梅垣内谷橋、加財バス停。
今宵ご紹介するのは、これらより後の午後、たまたま見つけた物件…と、そこにあったオプション。予告篇でハードル上がりすぎてないといいんだけど。
さて、まずは、
予告篇のこの写真。場所はこちら。
青看はしれっと右へ行けと宣っているが、いろいろと不自然すぎるでしょ~。これはどう見ても、「なんかある」やつ。ノーマークな場所だったが、早速調査だ。
青看の示す右方向は、
もちろん、和歌山県道216号温川田辺線の順路。
そして問題の左方向…、
当然、こうなりますわな。ガードレールによる通行止めの先には、橋が見えた。
通常こういうロケーションだと、もれなく廃道か未成道が現れるはずで、やはりここもそうだった。廃なのか未成なのか、この初見ではわからなかったが、おそらく前者だろうと予想。
お邪魔して正対。
うむ、香ばしい。路面にペイントもあるようなので、やはりこれは廃だな。
左の親柱には、
河川名である「中川」。
そして右の親柱で、
お名前判明!「内井川橋」。
お誕生日の判明は対岸に期待するが、
昭和40年代ってとこかな?わたくしとご同輩くらいだと思うが。
ところで、この写真で気になるところはないかね?そう、手前の階段。これこそが、豪華オプションなんだが、最後にご紹介する。
延長は…50m弱くらいだろうか。
橋上こそきれいなものだが、対岸は結構おぞましそうな…?
橋上のペイント、
現地では読めた気もしたんだが、改めて見たら絶妙に判読不能…。皆さんわかります?
さて、ここで立地を整理しておこう。
この航空写真モードでご覧いただくとわかりやすいかと。
見る限りではこの内井川橋、もともと和歌山県道216号の橋であり、対岸を通るのは国道371号の旧道に当たる道(現役時代に国道だったかは不明)。国道現道が開通したために県道との分岐が変更され、その巻き添えで内井川橋もあえなくリストラ、ということだろう。
ちなみに、
上の地図で現国道にある温川(ぬるみがわ)トンネル。
銘板によれば
2009年3月という完成年となっているので、おそらくこの後1~2年以内くらいには現役を退いたものと思われる。
橋上から望む、上流側。
すぐそこにあるはずの旧道は、全然見えない。
そして、下流側。
こちらも旧道は全然見えないが、現国道の橋はチラ見えしている。あの橋の先は温川トンネル。
さてさて、渡った先は、
どんなんかな~?
【後篇】に続く。